ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

「THE BEE」朝日新聞に劇評が

2007-06-30 | 演劇

29日の朝日新聞夕刊にNODA・MAP「THE BEE」の劇評がのっています。
筆者は編集委員の山口宏子さん。
山口さんの批評は無駄が無くて適切です。

写真はカラーで、小古呂の妻役の秋山菜津子さんが、井戸の野田秀樹さんに銃を向けたもの。

「世界にはびこる報復の連鎖という現実が投影されているのは明らかだが、
 劇はそれを実行する人間の内側も冷徹にえぐる。」
「ごく普通の人間に潜む暴力性が、狂気としてではなく、
 冷たい正気の中から現れる様は、見る者をりつ然とさせる。
 野田の演技が生々しく、迫力に満ちている。」

野田さんの演技は、確かに迫力ありましたね。
でも、野田さんのダンスと奇妙な歌詞の歌の方が、迫力あったけど・・・
あの歌何なのかしらん。
パンフにものってなかったし、野田さんが歌ってるのかな?
妙に頭に残る歌だったね・・・

批評は秋山さんのことにもふれて、
「全身から、空洞になった人の悲しみが立ち上がる。」
とあります。

悲しみっていうのはあまり感じなかったな。
暴力に支配された人っていうのは感じたけど。
戦争みたいな状態になったら、考えるのをやめて言いなりになってしまう。
その方が楽だから、状態だなって思ったね。

紙を使った美術と映像もほめてあります。
わたしと同意見ですよん。
ちょっとうれしい。

この夕刊には、「三谷幸喜のありふれた生活」ものっている。
「コンフィダント」の大阪千秋楽で三谷さんが仕掛けた、いたずらのあれこれが。
こまった人ですね~三谷さん。
でもでも、その千秋楽、観たかったな~



「THE BEE」オシャレね~

2007-06-29 | 演劇

NODA・MAP「THE BEE」観ました。
残虐ものというより、洗練されたオシャレな舞台って気がした。
ネタバレあります。よろしく。

原作:筒井康隆
共同脚本:野田秀樹&コリン・ティーバン
演出:野田秀樹
美術:堀尾幸男
出演:野田秀樹、秋山菜津子、近藤良平、浅野和之
三軒茶屋 シアタートラム 28日ソワレ観劇

あらすじ
会社員、井戸(野田)が帰宅しようとすると、
脱獄囚、小古呂が妻子を人質に立てこもり。
井戸は、小古呂の家で妻子を人質に。
井戸の暴力はエスカレートしていく。


シアタートラムは、こじんまりした劇場。
擦りガラス張りの通路を通って入ります。ちょっと異次元モードね。
開演までの音楽はレトロで、
キャンディーズの「年下の男の子」などが流れる。
知らない歌も多いけど、なんだか、まったり系ね。

まじめな会社員そのものの、ダークスーツ姿の野田さんが、
静かに下手から現れて始まる。

大きな紙を使った舞台美術はオシャレ。
壁になったり、穴を開けてドアになったりテレビ画面になったり。
映像を映すスクリーンになったりもした。
シルエットも、登場人物のもののはずが、違う動きをしたり、
別撮りしたのを映しているらしいが、あれ?と思った。

警官三人が紙を破って手を出して、意味の無いことをコチョコチョするのは、
手をこまねいているの意味かしら。

野田さん以外の3人は、リポーター役になったり、
警官になったりの早変わりぶりも面白い。
近藤さんは、小古呂とその息子。
かぶっていた黄色い帽子を紙製の筒にかぶせて、筒が子供に。
近藤さんは、親の方の小古呂に。
アイデアの数々に、客席が反応する。

せりふも無駄が無いし、多くない。後半は特に少ない。
登場人物の動きも無駄がない。
洗練された印象。
そのせいか、そんなにグロテスクとは、感じなかった。
赤い血が飛び散ることもない。
むしろ想像力にまかせるという感じか。

指を切り落とす非日常と顔を洗い食事をする日常がワンセットで、何度も繰り返される。
様式美というのかな。不思議な安定感。

しかし、井戸と小古呂が、手紙のやり取りのように繰り返す暴力って、
いわゆる報復行為よね。
報復行為って地球上で起きている紛争にも、当てはまるんだよね。
「ロープ」の時にも感じたように、
野田さんは、世界の戦争に思いを馳せてるのかしら・・・

「ロープ」はボディブロウのように、後からじんわりと効いてきたけど、
「THE BEE」は、後から感じるものは、ちょっと少なかった。

蜂の動きが静まった時だったかな、
野田さんが狂ったように踊りだすのが、不気味だった。
「好きか嫌いか、はっきり言いなよ~」
剣の舞の音楽に歌詞をつけたものらしい。
野田さんの動きが、いやになめらかで、暴力行為よりも、なんか怖かった。

歌詞の「はっきり言いなよ」は、
国際社会でのあいまいな日本をさしているってのは、ちょっと深読み?

そういえば、先週観た「少女とガソリン」も同じ感じだったなぁ。
あちらは、腕を切り落として、血がいっぱい飛んだけど。
途中の音楽で踊りまくるのも、似てるなぁ。

「THE BEE」は報復の暴力だけど、
「少女とガソリン」では腕を切る相手が、敵ではなく仲間。
これってコワイかも。

「少女とガソリン」の台詞量の多い芝居は、日本的かも。
無駄の無い動きと、少ない台詞の「THE BEE」は、
やっぱり、ロンドンの芝居なのかな。

来月観にいく、ロンドンバージョン、台詞少ないし、大丈夫そう。
同じ芝居がどう変化するのか、興味シンシンです




「キル」NODA・MAP新作

2007-06-28 | 演劇

NODA・MAP新作「キル」のチラシゲットしました。
Bunkamuraで発見。
12月、1月公演なのに、もうチケット一般発売の日まで決定してます。
ちなみに10月28日だってさ。

堤真一さんと深津絵里さんが演じたものの再演らしい。
観たことないけど、よかったらしいです。
今回の主演は妻夫木聡くんと広末涼子ちゃん。
へぇ~イメージ全然わかないけど・・・

妻夫木くん最初にテレビでみた時、優柔不断で、たよりなーい役だったので、
彼にはそのイメージがしっかりしみ込んで・・・
ごめんね、妻夫木くん。

ホントは藤原竜也くんが出演すると最高なんだけど、
「身毒丸」だから、無理よね・・・

ほかの出演者は勝村政信さんや高橋恵子さん、高田聖子さんも、
観にいきたいところです。


ところで今日はこれからNODA・MAP「THE BEE」観劇です。
はい、激しく期待しています。
楽しみ~



『レプリークBis 』シェイクスピア特集

2007-06-27 | BOOK

『レプリークBis 』買ってきました。
表紙は小栗旬くんと成宮寛貴くん。どっちもイイ男ですなぁ~

藤原竜也くんが載っているというFC情報だったけど、あれ?これだけ、という感じ。
掲載1ページ、カラー写真ありだけど、
天王洲銀河劇場のHP写真と同時期に撮ったものかな。
留学前かも。
「海外滞在中の彼を追いかけた。」ってあるから、
ひょっとして電話アンケート、いや電話インタビューか・・・

たっちゃんページは、がっかりだったけど、
この本これからの観劇情報が、いっぱいのってます。
「お気に召すまま」「オセロー」「ヴェニスの商人」「国盗人」
「NINAGAWA十二夜」と、わたしのための観劇予習本みたい。

他にもシェイクスピアはお好き?というので、蜷川幸雄さん記事や、
高橋洋ちゃん、毬谷友子さんの入門ページもあります。

ここには、たっちゃんの「ロミオとジュリエット」の写真がいろいろ。
薬屋のシーン、緑色の瓶を持って、ちょっとイッちゃってるたっちゃんが、カワイイ
あ~このころは、ホントにたっちゃ~ん、って感じだったのよね~
いつの間にか大人になったんだね~(しみじみ)

あとハムレットの写真やこの間観た「夏の夜の夢」の麻実れいさんと神田沙也加ちゃん、
それにロバのボトムの写真もあって、うれしい。

まだ全部読みきれてないけど、学習ページが充実してます。

シェイクスピアファンにはオススメで~す。
イイ男の写真と記事もいろいろあって、こちらもオススメ






「三人吉三」わくわく~

2007-06-26 | 演劇

いやぁ、おもしろかった~
とっても悲しい話なのに、気分すっきり。
ストレス解消しちゃった・・・

作    :河竹黙阿弥
演出・美術:串田和美
音楽   :椎名林檎
出演:中村勘三郎、中村橋之助、中村福助、中村勘太郎、中村七之助、笹野高史ほか
Bunkamuraシアターコクーン、25日夜の部観劇
28日まで公演


前評判の高い「三人吉三」コクーンの手前には、手ぬぐいや便せんなどのグッズのお店が出ていました。
開場と同時に太鼓のリズミカルな響きが。
気分、大盛り上がりです。

劇場内では、お団子なんかも販売しています。
歌舞伎仕様なので、コクーン劇場内でも飲食可。
へぇ~ちょっと楽しいです。

いよいよ幕が開くと、白い犬が舞台をトコトコ・・・
え?本物?どうして?
お客さんがどっと沸いて、いよいよスタートです。

伝吉が盗んだ庚申丸(刀)を、川に落とし、
あげくに、吠えられた、はらみ犬を殺してしまう。
という、悲惨な将来を暗示した序幕。

その次の場では、金貸し役の勘三郎さん、客席通路でアドリブ風な話題満載。
7月のニューヨーク公演のための英語で喋ったり、
「お金をもらったら、申告申告」と、自分の事をネタにして。
客の緊張を一気にほぐして、客の心をつかみます。
うまいね~

客だって、最初は緊張するもんね。
特に慣れない劇場なんかではね。
客層は、歌舞伎座より2段階くらい若い。
蜷川さんの芝居よりも若いかも。
女性客多いね。

客席通路を何度も使います。
歌舞伎座の花道より近くで役者さんが見れるので、お得感大ね。

今回、1階席は前半分が平場席といって、椅子じゃなくてお座布団席。
お座布団のあいだを役者さんが通ったりして、おもしろかった。
舞台の高さも、いつものコクーン芝居よりも低かったね。

「三人吉三」は再演で、観劇日も千秋楽近くだったので、
芝居はこなれていて、というのかな、ホントに面白かった。
歌舞伎って、役者さんが慣れてるからかな、安心して観れる。
役者さん同士の呼吸もぴったり。

勘太郎さんと七之助さんが、ひと目見るなり互いがひかれるシーンも、
ふたりの間の火花が見える感じ。
七之助さんの「もし・・・」というせりふ、色っぽかったね。
七之助さんきれいだし・・・あ、勘太郎さんもきれいだったよ
指が細くて長くて(何見てるんだ、わたし)

歌舞伎って三味線や太鼓が、生で入るからホントにステキ。
ツケのぱんぱんって音も大好き。
七・五調のせりふもカッコよかったね。
「ほんに今夜は節分か。
 西の海より川の中、
 落ちた夜鷹は厄落とし。
 豆沢山に一文の、銭と違って金包み。
 こいつァ春から、縁起がいいわへ。」
お嬢吉三のせりふだけど、大好き~ 

福助さんのお嬢吉三と橋之助さんのお坊吉三がまとう、悪の匂い。
勘三郎さんの和尚吉三との三人が、見得をきる場では、
ため息が出そうな、きれいさ。
悪の華っていうのかな、ぞくぞくしてくる感じ。

勘三郎さんが若いふたりの生首を持って、登場するシーンでは、
勘三郎さん、目が血走ってました。
その迫力、引き込まれましたね。

笹野高史さんだけが、歌舞伎役者じゃないらしい。
笹野さんから感じられる、ちょっとした不協和音っぽいものが、
伝吉から始まる、因果な話の暗さを感じさせた。

これ、主な登場人物がみんな死んじゃうんですよ。
江戸時代の日本人も、シェイクスピアに負けないくらいの、
悲惨な話を書いてたんだ。

ラストは三人の吉三が折り重なって死んだところに、雪が降ります。
それも、思いっきりたくさん。固まって。
3日前に観た「少女とガソリン」も赤い紙が降ってきたけど、
あれの1000倍くらいの量かな、もっと多いかもしれない。
客席にも降り注ぐし、最後は雪崩のように超大量の雪が舞台の方から、ガーっと吹き付けてきました。

この日はなんと、最前列の席だったので、まともに雪崩の被害を受けました。
目も開けられなかった。
こんなのはじめて・・・
出演者になったみたい。てへ

上の写真のパンフの上にのっている白い紙が、雪です。
いつの間にか、バッグの中にドバッと入ってました。
靴の中や洋服にも潜んでいたらしく、家の中は雪だらけ・・・
ふふ・・・

ところで、ラストには椎名林檎の歌が流れて、
退廃的な感じが今の世の中の気分に、なんとなーく合っているみたい。

カーテンコールは、久しぶりのスタンディング。
1階席はみんな立ってたみたい。
3回目のカテコは手拍子で幕が開くと、女郎ふたりがほうきでお掃除中。
笹野さんまでが、掃除機を持ち出して。
カテコまで、おしゃれで楽しい演出でした。
こういうとこ、勘三郎さんのファンサービスかな。
それとも普段の歌舞伎では、カテコがないから、いろいろやりたかったんでしょうか。

悲しい芝居だったけど、なんだか楽しい気分で帰りました。
みなさまお疲れさまでした~


セーヌ川 パリ日記(4)

2007-06-25 | パリ日記

パリといえばセーヌ川。
ルーヴル美術館を見終わって(ホントはぜんぜん終わってないけど)
ぶらぶらとセーヌ川をお散歩。

遊覧船がやってきた。
バトー・パリジャンという種類らしい。
所要時間1時間で10ユーロだって。(『'07るるぶパリ』より)

他にも、2階建てのバトー・ムーシュとかいろんな種類の船が通り過ぎる。
ネクタイ必要のドレスアップのディナークルーズ(95ユーロ)もあるので、
一度挑戦してみるのも、いいかも・・・

お~い!ヤッホー
手を振っても誰も答えてくれなかった・・・
ノリが悪いぜフランス人。
チェッ!

                 

こちらは、ノートルダム寺院があるシテ島。
それの先っちょ。
左岸から見ると、こういう感じ。
えっと、東に向かっているのね。

お約束の恋人たちが・・・先端争いしてるのかな?
はは・・・

                 

セーヌ河岸には、本屋さんが並んでいます。
といっても、古本屋さん。
木製の屋根を開いて営業開始。
雨が降ったら、ぱたぱたと店じまい。

くたびれてベンチで休んでいたら、お客さん到来。
買うのかなと思ったら、右側の店主と話し合いが始まった。
値切ってるのかしらん。
と思ったけど、そうでもないらしい。
どうやら、なんか議論?
延々とふたりの会話はつづいて・・・
なんだか、ふたりともうれしそうになり、
でも、まだお話は続行中。

見届けたかったけど・・・ホテルに向けて出発しました。
ふう~

                 

この2階建て観光バス、何度も見かけました。
赤い色がおしゃれ。
どこかに乗り場があったはず、乗りたい方は調べてみてね。

6月のパリは日が長いのです。
10時ごろになって、やっとこのくらい。
いつまでも昼間だ~って浮かれていると、寝不足になります。
ご用心ですよん~

「ダ・ヴィンチ・コード」パリ日記(3)

2007-06-24 | パリ日記

パリといえば「ダ・ヴィンチ・コード」っていうのは、
もう遅れてるかな?と思ったけど、
いえいえ、世界中の観光客に「ダ・ヴィンチ・コード」大流行していました。

出発点はもちろん、ルーヴル美術館。
ソニエール館長が、鍵を隠したダ・ヴィンチの「洞窟の聖母」は、すごい人気。
人だかりで、ゆっくり見れないほど。
最初の写真です。

あ、この絵のあるグランド・ギャラリーとフランス絵画のあるドノン翼2階は、
現在は写真撮影禁止になってます。
で、昔の写真を引っぱり出しました。

                      

ソフィとラングドンがルーヴルから逃げ出すシーンにでてきたのは、
こちらの「サモトラケのニケ」
右の方からやってきて、階段を駆け下りて・・・
カッコよかったね~
 
                 

これが、子午線のメダル。
パレ・ロワイヤルで3個発見。
パリ中で135個もあるそう。
この斜めのよれよれしてる線は・・・ん?

                      
 
シラスが訪れるサン・シュルプス教会。
工事中でした。
前の広場は、のみの市のテントがぎっしり。
かろうじて写したけど、雰囲気はちと違うかな。
ロケはサン・シュルプス教会では、やってないそうです。
たしかに、人が殺されたりして迷惑な話だもんね。

                      

でも、キーストーンを探してシラスが掘り返した日時計の前は
記念撮影の人がひっきりなし。
ごめんなさ~い。
不信仰者をおゆるしくださいませ。
 
                 

印象的なラストシーンは、この逆さピラミッド。
記念撮影スポットでメチャ混みでした。
この下に?
う~ん、ぜんぜんそういう雰囲気じゃなかったですね。

ねぇ、ゆうちゃん、
ソフィとラングドンって自家用飛行機で、ロンドンに逃げたよね。
飛行機どこから飛ぶのかな?
わたしたちも早く行こうよ~ロンドン。
ふふ・・・

「少女とガソリン」刺激的なスズナリ

2007-06-23 | 演劇

長塚圭史さんの新作「少女とガソリン」観てきました。
下北沢のザ・スズナリという、ファンタスティックな劇場。
赤い急な階段を上っていきます。
ちょっと、お化け屋敷に入場の気分になりました。
ドキドキよん~

                 

写真はザ・スズナリの正面。
なんか、レトロでステキ。
隣には小さな名画座と飲み屋さんの並ぶ超狭い横丁が。
鈴なり横丁というネーミングでおかしい。


作・演出:長塚圭史
音楽  :伊藤ヨタロウ
出演  :中村まこと、松村武、犬山イヌコ、長塚圭史、下宮里穂子ほか
下北沢 ザ・スズナリ 、22日ソワレ観劇

あらすじ(HPより)
清酒の産地として栄えたある街。環境破壊で地下水が汚染され、清酒工場は閉鎖されてしまった。
元杜氏たちが熱中しているのが、人気アイドル、リポリン。
しかも、街の再開発リゾートトマンションのパーティーに、リポリンがやってくるという。
愛する街と酒のため、アイドルソングに乗せて男たちの暴走がはじまる!

ネタバレありです。よろしく。


いやあ、迫力ありの舞台でした。
初めての下北沢のスズナリ。コンパクトな劇場です。
しかも自由席しかとれなかったので、どんなのかな、と思ったら、超前列。
簡易席みたいなので、ちょっときつかったけど、
まるで、わたしのための芝居みたいでした。

前半はおもしろかったです。
まわりも大爆笑。

アイドルの曲に合わせて皆さん、ノリノリダンスもお上手。
腰つきとかね、かなり巧みです。
前すぎるので、どこを見ていいのか、困っちゃいましたけど・・・

客席のみなさんも度肝を抜かれたのか、
手拍子の出そうな感じなのに、ちょっと引きモード、あれ?

櫛田という街に住んでいる人々に対する差別意識が、
何度も台詞にでてくるのだけど、
イマイチ訴えかけてこなかった。
これ、長塚さんのテーマかな・・・
だとしたら、残念ね。

後半はかなりグロっぽく、血がかなりでて、片腕が千切れたりする。
でもそんなに怖くない。
いつの間にか、血が全然平気になったようです。
はい、メデタイ?

長塚さんは、「写楽考」よりは若いですねぇ。
お肌の艶が違う、すべすべ。
手を伸ばして届く距離なんだから、心おきなく観察しました(ごめん)
二度めのカテコでは、ありがとうございましたってご挨拶。
なんだか照れちゃっている感じがして、好感度大。

中村まことさん大熱演でした。
でも、父親だとわかってからのシーン、ちょっと長すぎてしつこい感じ。
窓の外を反対側から歩いてくる、
あのオシャレな感じが、もっとあるといいのに。

最後のリポリンと歌うシーン、ちょっとほろっとしそうだったけど・・・
リポリン、力不足だったかな。
彼女のピュアなとこはステキなんだけどなぁ。
長塚さん、新人を起用したかったみたいです。

14歳で「身毒丸」オーディションで発見された、藤原竜也くんみたいなのは、
なかなか出てこないみたいですねぇ。

鈴木杏ちゃんとかで、リポリン観たかったんですけど・・・

リポリンが男たちに共感して、行動を共にする動機付けが、
イマイチよくわからなかったね。
血が繋がっているから、無意識に行動するというのは、
弱いのではないかしらん。
好きなだけコーラが飲めるからくっついてった、とかはどうかな?
リポリン、もうチョイおバカキャラの方が、よかったんじゃない・・・
と、はい、いつの間にか脚本家になっていました。
ははは・・・

「ロープ」でも出演の松村さん、全然違うキャラ。
声まで違ってましたね。実力ありです。

あの犬山イヌコさん、初めてお目にかかったけど意外に普通でした。
悪目立ちしないのって、お上手なのかしらん。

あと松たか子さんのドラマ「役者魂」のアントニオ(富岡晃一郎さん)とかもいて、
アレどっかで見た人だって、しばらく舞台そっちのけで、記憶確認。
アントニオの方が似合ってたな。

最初の写真は、スポーツ新聞風のパンフ、1500円。
どう考えても高すぎ。
長塚さん、ちょっと悪こぎな商売だぜい!

パンフと赤い帯。
それにラストに降ってきた、雪ならぬ赤い血、かな。
ドバッとゴーカイに、降り注ぎました。
手作りかな。ごくろうさまです。

はい、久しぶりにわくわくしました。
みなさまお疲れさまでした
ザ・スズナリ、面白い所です


「THE BEE 」の記事が朝日新聞に

2007-06-22 | 演劇

昨日(21日)の朝日新聞夕刊に、「THE BEE 」に出演する女優、
キャサリン・ハンターさんへのインタビュー記事が載っています。
筆者は編集委員の山口宏子さん。
パチパチ・・・あたしファンです山口さん。

カラー写真2枚付き。
1枚はキャサリンさんで、もう1枚はロンドン公演の舞台写真。
中央の男装したキャサリンさんを、
ふたりの男が白いロープを巻きつけている(?)のかな。
横の男はテレビレポーター役の、野田秀樹さん。
4人ともダークスーツで、なんか異様な感じ。

記事には「ダークで深い喜劇」との表題。

キャサリンさんは、
「初めのうちは喜劇的ですが、それがどんどんダークに、深くなってゆく。
 報復の連鎖、テロリズムといった現実的で政治的な要素がある。
 ロンドンの初演では、様々なレベルで観客に訴えかけたと思います」

この前観た「ロープ」も面白かったけど、深く訴えるものがありましたね。
観たときは、藤原竜也くんや宮沢りえちゃんの演技に気をとられてたけど、
あとから、じわ~っと効いてきたって感じだった。
ベトナム戦争が題材だったけど、現在進行形のイラク戦争には
まだ日本の自衛隊が参加してるって知って、
ちょっとぞ~っとしたね。

キャサリンさんは、英語の上演については
「・・・言葉を使わずに内容や感情がどれくらい観客に届くかを考えています。
 ・・・日本の観客に、自分の演技がどのように受け止められるかにも
 興味をもっています。」

はい、英語がトホホなわたしにも、感情が伝わると・・・
いえいえ、大丈夫でしょう。
キャサリンさ~ん、よろしくね~

「THE BEE 」日本語版は今日が初日。
おめでとうございま~す、かな。
早く観たいね~楽しみです。
そして、ロンドン版は千秋楽がとれちゃったので(うふ)
楽しみで~す




パリの美術館(オランジュリー)

2007-06-21 | パリ日記

そうそう、エッフェル塔をアップするのを忘れていました。
パリのシンボルですね。
コンコルド広場の隣にある、チュイルリー公園から見たところです。

1889年のパリ万国博覧会に建てられました。
当時は大ブーイングだったんですって。
あの三谷幸喜さんの芝居「コンフィダント」の背景に、建築中のが見えてましたね。

チュイルリー公園に来たのは、オランジュリー美術館をみるため。
そう、モネの「睡蓮」の大きな絵が展示されてるんです。

                 

連作「睡蓮」は天井から自然の光が降りそそぐ、
気持ちのよいお部屋に飾ってあります。
1部屋4枚で2つの部屋で合計8枚の、
ドデカイ睡蓮の池が、こんなふうに・・・

                 

真ん中にはソファもあって、座ってのんび~り絵画鑑賞。
なんてゼイタクなんでしょう。
ふふふ・・・
日本の美術館の整列乗車風とは、エライちがい。
しかも、フラッシュなしなら、お写真も撮り放題の大盤振る舞い。
うれしい~ねぇ。

                 

こっちは、大好きなアンリ・ルソーのちょいヘンテコな絵。
「dousnier」って題名、税関吏の意味らしいけど、はて?
ルソーは税関吏ってあだ名でよばれていたんですって。
20年以上パリの税関吏をやっていたそう。
だったら、この女の子の手にもってるのがルソー自身?
よくわかんないけど、気になってしまう絵なのでした。

オランジュリー美術館には、ルノワールやローランサン、ユトリロなんかもあります。
小さい美術館なので、1時間ちょいあれば(急ぎならもっと短時間でも)おっけー。
オススメです
ただし、人気ありで30分くらい並びましたわ~(トホホ)


ただいま~です

2007-06-20 | パリ日記

ただいま~
留守中にもかかわらず「ふわふわ気分で」に
遊びに来てくださって、ありがとうございました

はい、わたくし、くるみん、帰ってまいりました。
さぁ、どこに行ったのかな?
ヒント、最初の写真はノートルダム寺院。
はい、ピンポーン!
パリに行ってきました~

ロンドンでもなく、ヴェニスでもなく、フランスのパリです。
あ、藤原竜也くんネタなので、わかりにくい方は
スルーしてくださいね。

                

これは、コンコルド広場から見た凱旋門。
この両側の通りが、シャンゼリゼです。
並木が繁りすぎていて、お店やさんが見えませんね。
すみません。
これもスルーでした。

                

こちらは、ルーヴル美術館の入り口のガラスのピラミッド。
「ダ・ヴィンチ・コード」の影響があるのかな、
すっごい人でした。
あの子午線のメダルも、探しました。
シラスが行ったサン・シュルプス教会にも行きました。
ふふ・・・

                

そして、この特大オムレツのおいしかったこと・・・
あとね、リゾットやパエリヤもおいしかったなぁ~
あれ?フランス料理じゃないって、
まま・・深く追求しないで、セテボンでした~

それから、オシャレでキレイなパリジェンヌとカッコいいパリ男もいっぱい
うふふのパリ日記これからアップしますので、よろしくね

戯曲「THE BEE」が『新潮』に

2007-06-11 | 演劇

6月22日から上演の野田秀樹さんの「THE BEE」の戯曲が、
『新潮』7月号に掲載されています。

7月9日までは、シアタートラムで日本語バージョン。
そのあと7月12日から29日まで、英語のロンドンバージョンが公演されます。

はい、両方ともチケットとれてます。
ふふ・・・・

この戯曲は、野田秀樹さんとコリン・ティーバンさんによって英語で書かれて、
去年の夏ロンドンで上演。
それを野田さんが、日本語用に加筆したんですって。

実は、まだ封印です。
公演を観てから本を読むつもり。
観てから読む、ですね。
前作の「ロープ」の時、観てから読む、が大正解だったので、
今回もこのスタイルで・・・

シェイクスピアやギリシア悲劇は、予習が必要。
読んでいかないと、ちょっとわかりにくいよね。
意味不明だと、お芝居みててもつまんないね。
金返せ!状態突入(あら、下品)だよ~

「THE BEE」けっこう残酷モノとか、
う~ん、ちょっとこわいんだけど・・・

「ロープ」大感激でしたからね。
藤原竜也くんが出ていたからじゃなくって、芝居そのものがスゴクよかったもの。
今年のナンバーワンね
はい、竜也くんも宮沢りえちゃんもすごくよかったです。

「THE BEE」野田さん期待してますよん。
楽しみで~す

ところで、明日からおでかけですので、
ブログ1週間ほどお休みします
どこかは・・・ナイショで~す。
ふふ・・・
ではでは、行ってきま~す 


『窓の灯』青山七恵

2007-06-10 | BOOK

第42回文藝賞受賞作『窓の灯』青山七恵。

大学中退のまりもが、妖しい雰囲気を持つミカドの喫茶店で働きはじめる。
ミカドの部屋には、様々な男たちが。
まりもは、向かいの部屋にいる若い男が気になってしかたない。
男は恋人を部屋に連れてくる。

妖しい雰囲気がもやもやとしている、大人の小説です。
でも読後感は、さっぱり感があります。

ミカドの気になる人は、先生。
川上弘美さんの小説『センセイの鞄』でも先生がでてきましたね。
あれは、カタカナのセンセイ。
この小説に登場するのは、漢字の先生だけあって、
センセイよりも、生臭いです。

まりもが男の様子をうかがうために、カーテンを開けたり閉じたり、
レースのカーテン越しに観察したり、
ベランダで煙草を吸ったり、というのもおもしろかったです。

最後の方で向かいの若い男が、ミカドの部屋を気にかけている。
というのが、なかなかシャレた終わり方でした。

ちょっと刺激をうけたい人にオススメ~


「夏の夜の夢」楽しかった~

2007-06-09 | 演劇

初台の新国立劇場で公演中の「夏の夜の夢」8日マチネ観ました。
キレイで楽しい舞台でした。
いつものように、ネタバレありです。


作    :シェイクスピア
翻訳   :松岡和子
演出   :ジョン・ケアード
美術、衣装:スー・ブレイン
音楽   :イローナ・セカッチ
出演:麻実れい、村井国夫、チョウソンハ、吉村直ほか

あらすじ
アテネの公爵とアマゾンの女王の結婚を控えたある夜。
若い二組のカップルは、恋のもつれから、夜の森へ。
森では、妖精の王と女王が喧嘩中。
女王は妖精パックのほれ薬で、ろば男に夢中に。
一夜の恋の大騒動の結末は・・・


楽しい舞台でした。
シェイクスピア喜劇の最高峰に、ロンドンのシェイクスピア・カンパニーの
ディレクターの演出。
イギリス人の演出だからかな、古くさいシェイクスピアが、
とっても軽やかにオシャレに楽しくヘンシーン。
ダンスもちゃんとした社交ダンス風から、ヒップホップダンス風まで、
みなさんお上手でした。

音楽が生で楽しかったです。
演奏者の方々も黒い衣裳、背中に白い羽根。
妖精のみなさんのと同じもの。
羽根の大きさと質感が、また、かわいいの。

日経新聞の批評でも誉められてたけど、
劇中劇がバカバカしく面白くて、大笑いしてしまいました。
ツボにはまる面白さ。お上手だからかな。

お目当ての麻実さん、ふわふわ白いドレス姿おきれいです。
麻実さんの台詞まわしって、ホントに素敵です。
第一声でゾクゾクしました。
ろば男に恋しちゃう女王さまも、可愛さ爆発です。
バカップルぶりもおかしかったですね。

出演者のみなさん、そろってお上手。
若いカップルの女性2人とも、体力勝負の熱演でした。
このカップルの出番のところ長くて、以前観たとき退屈したけど、
今回は面白くて全然あきませんでした。
ヘレネもイヤーな女イメージだったけど、
今回はひょうきんな面も感じられ、好印象。

パックが軽やかでナイスでした。
神田沙也加ちゃんも妖精役で、生き生きしてかわいかったね。
村井さん、前半の台詞まわしがイマイチのような・・・

白い宮殿に対して森の場面は螺旋階段3本で黒。
舞台装置が印象的できれいでした。

最後に舞台がまわって、裏側が見え、
パックの最後の台詞に続くのもしゃれたアイデア。
階段には、出演者の方たちが勢ぞろいされてました。
みなさんの笑顔がよかったです。
カーテンコールの沙也加ちゃんの投げキッス、かわいかった~
ふふ・・・

みなさまお疲れさま~
笑いっぱなしの楽しい舞台でした。オススメで~す










アジサイ、きれい~

2007-06-08 | お花

昨日お散歩中に見つけた、紫陽花です。
きれいでしょう。

そうそう、この紫陽花の漢字もステキね。
花の雰囲気と名前がぴったり。
梅雨の頃に咲く花なんだけど、陽の字が入ってるのね。
うん、陰気な花じゃないもん。
葉っぱだって、大きくてぴんと張ってるし・・・

はい、わたくし大好きなのです、この花が。
おおらかで、ゆったりした感じがしませんか?
例えればね、レストランのフランス料理ではなくて、
お母さんの煮物みたいな、なつかしい~感じ。
わかるかな?

その紫陽花にも、いろいろな改良種が現れているようです。
写真のも、よくよく見れば、
花びらがひらひらしてます。
へぇ~。

これって、街路樹の根元に植えられた花。
近くの住宅街の紫陽花ロード、って言うのかな。
いろんな種類の紫陽花が、たくさん植えてあって、
ちょっとイイ感じ、なんです。

お散歩も花が咲いているとゴキゲン。
梅雨入り前の、お楽しみ~
ふふ・・・

今日は、麻実れいさんの「夏の夜の夢」を観にいきました。
麻実さん、きれいでキュートだった・・・
笑ってばかりのとっても楽しい舞台でした。
感想は明日書くつもりです。
ふぅ~