「海辺のカフカ」幸せいっぱいの千穐楽から、気がついたら10日以上たってました。
すぐに感想載せるつもりが・・・ぼおっとしてる間に、どんどん月日は流れてくね。
忘れないうちに、少しでも残しておこうっと・・・
初演が2012年5月、再演は2014年6月。
再演で主要出演者4人が変わって、かなりイメージ変化しました。
そして、今回再々演。メンバーは同じ。
5月のロンドン公演、7月のN・Y公演を経て、力強くより心に響く作品になってました。
初演の感想は
ここ、
再演は
こちらね。
このカフカ初演を観た時から、海外に持ってくべきだよ~と、ひそかにオススメ。
海外でも理解してもらえる作品だと思ってました。
はい、今回夢がかなって、すごくすごくうれしいです。
初演は、休憩もいれて4時間もあったんです。
初日に掲示を見てびっくりでした。
終わったの10時30分。
観劇後の大興奮状態で与野本町駅に急いだのも、懐かしい思い出。
それが今回は3時間10分くらい。
カットされた部分で、残しておいてほしかったとこもあったけど・・・
まぁ、しかたないですね。
千穐楽では、カーテンコール2度目から客席オールスタンディング。
スタッフさんと共に舞台中央の奥の方から、車椅子の蜷川幸雄さんも登場。
久しぶりの蜷川さんの登壇に、拍手もマックスに。
4度目に宮沢りえさんが車椅子を押して、再び登場。
帰っていく蜷川さんに、客席の下手端から小さめの花束が送られました。
関係者さんから、かな。
戻ってきたりえちゃんが顔を手で覆って、泣いてたみたい。
蜷川さんが舞台に出れるくらい回復されたのかとホッとして、私もじ~んときました。
それまでにも蜷川さんを1階通路のギャラリエ(というのかな)で、何度かお見かけして。
車椅子だけどお元気そうで、舞台の稽古なんだろうなと思ってました。
でも、公式の場にはまだ出れないのかな。だったので、本当うれしかった~
さい芸はホームだもん。
お客さんも身内感いっぱいで、超ハッピー気分でした。
今回は、主役クラスはもちろん、
脇役の方々も海外公演を経て表現力が増したみたい。
登場人物の全員が彩り鮮やか、個性豊かに息づいてました。
初演の不思議感に満ちた、胡散臭さもある舞台は、
明るく元気に、かなりマイルドになった気がする。
初演はどの人も、霧のなかで出会った人物のよう。
特に佐伯さんの田中裕子さんは、地面から身体が浮き上がってる感が好きでした。
長谷川博己くんの不思議な大島さんも。
ハンカチで口を拭う仕草とか、よかったな。
宮沢りえさんの佐伯さんは、憂いをこめても、明るく魅力的。
アクリルケースの少女の眼差しが今回は一段と力強くなったよう。
柿澤勇人くんのカラスは佐伯さんに見つめられてからは、やさしくなってくような。
初演は見つめられてなかったと思うけど。
ラストの雨をいとおしそうにながめる表情がよかったです。
今回の旅で強くなったカフカ(古畑新之)は、
もうカラスを必要としていない、ということを悟ったからでしょうか。
つまり自分の出番がなくなるということ。
最後に去っていくカフカを見つめるカラスがスゴク良かったです。
カラス座りもすっかり板についてましたね。
痩せたのかな、とちょっと気になったりして・・・
難しい役、ナイスでした。
ナカタさんの木場勝己さんはもう文句なし。
初日はちょっと大人しめかな、だったけど、千穐楽では、思いがこちらまで届いてきて涙、涙。
新川將人さんのジョニー・ウォーカーさんも当たり役。
あれ、手順がいろいろあってむずかしそう。
デスクに飛び上がったりもしなくちゃならないし。
意外にわたし、グロが平気らしくて、胸がキュッとなるけど、それが快感だったり・・・
猫の心臓がなんたらという台詞で、ムシャムシャ食べるとこ、
わりと好きだったのに、今回は台詞カット。
照明も暗く、あまりよく見えませんでした。
せっかく見せ場なのに・・・
ホシノくんの高橋努くんもヘタをすれば、下品になる役をひょうひょうとして、イイ感じでした。
カーネル・サンダ―ズさんの鳥山昌克さんも今回は体操やらいろいろやってておもしろかった。
サンダ―ズさんって、N・Yで、怒られたりしなかったのかな。
ま、原作通りなんだもんね。
猫のミミ役の土井睦月子さん、今回は目を見張る大躍進。
セックスマシーンの場面でも、うんと明るく楽しさいっぱい、ハジケてました。
それから忘れてならないのは、幻想的なアクリルケースが移動するセット。
森の場面とかキレイでしたね。
キレイ度がアップしてたような。
セットを動かしているスタッフの方々も拍手でした。
最初の場面でカフカのケースを動かしてるの柿澤くん。
右と左に気を配って、目が超真剣でした。
みなさまお疲れさまでした。
あとシンガポールとソウル公演で、カフカの物語もお終い。
頑張ってくださいね~
写真はパンフとトート。
ネコ柄でかわいいよ。