長塚圭史さんの新作「少女とガソリン」観てきました。
下北沢のザ・スズナリという、ファンタスティックな劇場。
赤い急な階段を上っていきます。
ちょっと、お化け屋敷に入場の気分になりました。
ドキドキよん~
写真はザ・スズナリの正面。
なんか、レトロでステキ。
隣には小さな名画座と飲み屋さんの並ぶ超狭い横丁が。
鈴なり横丁というネーミングでおかしい。
作・演出:長塚圭史
音楽 :伊藤ヨタロウ
出演 :中村まこと、松村武、犬山イヌコ、長塚圭史、下宮里穂子ほか
下北沢 ザ・スズナリ 、22日ソワレ観劇
あらすじ(HPより)
清酒の産地として栄えたある街。環境破壊で地下水が汚染され、清酒工場は閉鎖されてしまった。
元杜氏たちが熱中しているのが、人気アイドル、リポリン。
しかも、街の再開発リゾートトマンションのパーティーに、リポリンがやってくるという。
愛する街と酒のため、アイドルソングに乗せて男たちの暴走がはじまる!
ネタバレありです。よろしく。
いやあ、迫力ありの舞台でした。
初めての下北沢のスズナリ。コンパクトな劇場です。
しかも自由席しかとれなかったので、どんなのかな、と思ったら、超前列。
簡易席みたいなので、ちょっときつかったけど、
まるで、わたしのための芝居みたいでした。
前半はおもしろかったです。
まわりも大爆笑。
アイドルの曲に合わせて皆さん、ノリノリダンスもお上手。
腰つきとかね、かなり巧みです。
前すぎるので、どこを見ていいのか、困っちゃいましたけど・・・
客席のみなさんも度肝を抜かれたのか、
手拍子の出そうな感じなのに、ちょっと引きモード、あれ?
櫛田という街に住んでいる人々に対する差別意識が、
何度も台詞にでてくるのだけど、
イマイチ訴えかけてこなかった。
これ、長塚さんのテーマかな・・・
だとしたら、残念ね。
後半はかなりグロっぽく、血がかなりでて、片腕が千切れたりする。
でもそんなに怖くない。
いつの間にか、血が全然平気になったようです。
はい、メデタイ?
長塚さんは、「写楽考」よりは若いですねぇ。
お肌の艶が違う、すべすべ。
手を伸ばして届く距離なんだから、心おきなく観察しました(ごめん)
二度めのカテコでは、ありがとうございましたってご挨拶。
なんだか照れちゃっている感じがして、好感度大。
中村まことさん大熱演でした。
でも、父親だとわかってからのシーン、ちょっと長すぎてしつこい感じ。
窓の外を反対側から歩いてくる、
あのオシャレな感じが、もっとあるといいのに。
最後のリポリンと歌うシーン、ちょっとほろっとしそうだったけど・・・
リポリン、力不足だったかな。
彼女のピュアなとこはステキなんだけどなぁ。
長塚さん、新人を起用したかったみたいです。
14歳で「身毒丸」オーディションで発見された、藤原竜也くんみたいなのは、
なかなか出てこないみたいですねぇ。
鈴木杏ちゃんとかで、リポリン観たかったんですけど・・・
リポリンが男たちに共感して、行動を共にする動機付けが、
イマイチよくわからなかったね。
血が繋がっているから、無意識に行動するというのは、
弱いのではないかしらん。
好きなだけコーラが飲めるからくっついてった、とかはどうかな?
リポリン、もうチョイおバカキャラの方が、よかったんじゃない・・・
と、はい、いつの間にか脚本家になっていました。
ははは・・・
「ロープ」でも出演の松村さん、全然違うキャラ。
声まで違ってましたね。実力ありです。
あの犬山イヌコさん、初めてお目にかかったけど意外に普通でした。
悪目立ちしないのって、お上手なのかしらん。
あと松たか子さんのドラマ「役者魂」のアントニオ(富岡晃一郎さん)とかもいて、
アレどっかで見た人だって、しばらく舞台そっちのけで、記憶確認。
アントニオの方が似合ってたな。
最初の写真は、スポーツ新聞風のパンフ、1500円。
どう考えても高すぎ。
長塚さん、ちょっと悪こぎな商売だぜい!
パンフと赤い帯。
それにラストに降ってきた、雪ならぬ赤い血、かな。
ドバッとゴーカイに、降り注ぎました。
手作りかな。ごくろうさまです。
はい、久しぶりにわくわくしました。
みなさまお疲れさまでした
ザ・スズナリ、面白い所です