ふわふわ気分で

舞台、シネマ、藤原竜也くん、長谷川博己くん、成河くんのことなど気ままに・・・

読売演劇大賞は堀尾幸男さん

2017-02-04 | 演劇
第24回読売演劇大賞が発表されました。
皆さん、おめでとうございます。

大賞・最優秀スタッフ賞に堀尾幸男さんが受賞されました。
大好きな堀尾さんが受賞されて、私も身内気分で、すごくうれしいです。
対象作品も「逆鱗」と「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」
はい、両方とも観劇しましたよ。

逆鱗も奇怪も不思議世界のお話。
美術は不思議っぽさプラス、キレイでスケールが大きかったです。

最優秀作品賞は「ジャージーボーイズ」
これは、観なかったな。

最優秀男優賞は中川晃教さん。

最優秀女優賞は鈴木杏ちゃん。
「イニシュマン島のビリー」と「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で。
どっちも観ました。
ビリーの杏ちゃんがぶっ飛んて、おもしろかったです。
今までの杏ちゃんは、優等生っぽかったので、一皮むけたんだとうれしかったな。

最優秀演出家賞はケラリーノ・サンドロヴィッチさん。
「8月の家族たち」
これもおもしろかったね。
出演者たちもスゴイよかったし。

杉村春子賞(新人賞)は、三浦春馬くん。
「キンキーブーツ」、これは観劇してません。残念。


シアターガイドサイトに詳しくのってます。

くわしくはこちら→シアターガイド

「ロミオ&ジュリエット」観たよ

2017-02-03 | 演劇
今日は、赤坂アクトシアターで「ロミオ&ジュリエット」観てきました。
おもしろかった~

演出、前回、柿澤勇人くんが出演した時とは、ガラッと変わってました。
ちょっとチープになった感じ。
若い人たちが、ヤンキーというか、チンピラ(古い)風。

ジュリエットの生田絵梨花ちゃんが力強くてよかったです。
「世界の王」が大好きだったけど、ダンスが変わって、ワクワク感が減少。

死の出番が少ないな、と思ってたら、 2幕とラストでは、見せ場いっぱい。
ラスト、落っこちないか、掌に汗でした。
でも、キリスト教的にあれって、いいのかしらん。

死くんといい真悟くんといい、最近ドキドキシーン多い。

はい、死くんの大貫勇輔くんが、今日のお目当てでした。
うふ・・・

蜷川さんベストと「天保」再放送

2016-05-19 | 演劇
写真は去年12月に出版された『蜷川幸雄の仕事』。
実花さんとの対談や村上春樹さんのエッセイなども。
蜷川さんの演出家としての歴史もわかって、読みごたえあります。

巻末に全演出作品リストが載ってますが、その仕事の量と質に圧倒されます。
生で観たの、最後の方ホントにわずかなのに驚きました。

そのわずかな中から、マイベスト6を。
「ロミオとジュリエット」2004年12月
 初蜷川作品。藤原竜也、鈴木杏。
「天保十二年のシェイクスピア」2005年9月
 蜷川さん大好きになった衝撃作品。
 井上ひさし作、宇崎竜童音楽。4時間の大作。
 唐沢寿明、藤原竜也、篠原涼子。
「身毒丸」2008年2月
 藤原竜也、白石加代子。
「ムサシ」2009年1月
 井上ひさし作、藤原竜也、小栗旬、白石加代子。
 ロンドンまで観に行きました。
「海辺のカフカ」2012年5月
 村上春樹作。柳楽優弥、田中裕子、長谷川博己、柿澤勇人。
「わたしを離さないで」2014年4月
 カズオ・イシグロ作。多部未華子、三浦涼介、木村文乃。

どれも大好きです。思い出もいっぱい。
他にも素敵な作品あるんですけど・・・
はい、キリがないので、このあたりで。

それから、わたしの思いが届いたのか、なんと「天保」再放送されます。

「天保十二年のシェイクスピア」
5月28日(土)15:00~ WOWOWプライム

画面だと劇場ほど迫力ないけど、それでもうれしい。
WOWOWさん、ありがとう~
ゼヒ、猥雑でエネルギッシュでおもしろい舞台を観てね。
オススメ~



蜷川幸雄さんご逝去

2016-05-12 | 演劇
信じたくありませんが、演出家の蜷川幸雄さんがご逝去されました。
享年80歳。

ホントに偉大な演出家でした。
蜷川さんの舞台何本観たんだろう。

蜷川さんの舞台で大好きになったの、2005年10月の「天保十二年のシェイクスピア」でした。
あの舞台の衝撃、忘れられません。
エネルギッシュで猥雑で、つぎからつぎへとおもしろくて、おもしろくて。
あれから舞台に目覚めたんですよ。

いま、舞台を楽しみにして、毎日元気に過ごしてるのも、
蜷川さんのおかげです。

去年10月4日「海辺のカフカ」の千秋楽に車椅子で登場されて、
客席、超盛り上がりました。

順調に回復されてるはずだったのに・・・
本当に残念です。

次の演出作品「尺には尺を」のチケットも取れて、楽しみにしていたのに・・・

なんか、ショックでまとまりがなくて、ごめんなさい。

蜷川さんありがとうございました。心からお礼を申し上げます。

ご冥福をお祈りしています。


「グランドホテル」初日観劇したよ

2016-04-10 | 演劇
ミュージカル「グランドホテル」REDチームの初日を観てきました。
GREENチームとREDチームが日替わりで演じます。
ネタバレしてます。よろしくです。


「グランドホテル」
脚本:ルーサー・ディヴィス
作詞・作曲:ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト
演出:トム・サザーランド
音楽監督:マイケル・ブラッドリー
振付:リー・プラウド
出演:成河、伊礼彼方、草刈民代、吉野光男、湖月わたる、真野恵里菜、藤岡正明ほか
赤坂actシアター 4月10日マチネ初日観劇

1920年代のベルリン。重い病の会計士、オットー(成河)金の無い男爵(伊礼)、
落ち目のバレリーナ(草刈)会社がピンチの社長(吉野)
スターを夢見るタイピスト(真野)などが織りなす、グランドホテルの物語。

ミュージカルだけど、物語を重視した群像劇。
成河くん初めてのグランドミュージカル出演。
不治の病のオットーで、暗~い話なんかな、と心配したけど、大丈夫でした。

真野さんとの楽しいダンスよかったです。
成河くんの本領発揮といった感じ。
ラストはすごく希望に満ちたエピソードで、成河くんのセリフにうるうる・・・

草刈さんのバレリーナが、存在感あって気品があってすっごくステキでした。
さすが元バレリーナ。
バーを前にお部屋でレッスンする場面とかも、興味深かったです。
ファンなら涙ものかも。
淡いピンク色のトウシューズでした。

伊礼さん似合ってましたね。
お金なくて、借金して泥棒の手先とかになったりしてるのに、
女性にはやさしくて、大らかで、いかにも貴族な感じ。

湖月さんの死のダンサーとの踊りもゾクゾクしました。
超カッコよかった~

でも、湖月さんの大胆スリットのドレスってどうなんでしょう。
も少し雰囲気ある系にしてほしかったです。

カーテンコールには、客席からトムとマイケルとリ―の三人が登場して大拍手。
観劇していたというGREENチームの方たちも舞台に。
オットー役の中川晃教さん、興奮状態でトムたちと抱きあってました。

はい、観客も幸せ気分でしたよ。

「グランドホテル」24日まで公演です。
大オススメ~
観てね。




「たとえば野に咲く花のように」トークつき

2016-04-09 | 演劇
「たとえば野に咲く花のように」
作:鄭義信
演出:鈴木裕美
出演:ともさかりえ、山口馬木也、村川絵梨、石田卓也、大石継太、池谷のぶえほか
新国立劇場小劇場 4月9日マチネ観劇


「たとえば野に咲く花のように」観てきました。
シアタートークもあって、演出家の鈴木さんと出演者4人が参加。
ともさかさんと山口さんと大石さんと池谷さん。

朝鮮戦争さなかの九州のさびれたダンスホールを舞台に、男女の恋愛を描きます。
ギリシア神話を元にした話ですって。
9年前に初演で、鈴木さんがゼンゼン忘れてました、と、
わたしも雨が降ったとこしか覚えてませんでした。

主演のともさかりえさんが、やっぱりステキ。
前回のヤクザのあねさん役の経験が生きたのか、悲しみをたたえた静かな貫禄があって、ナイスでした。

山口馬木也さん、じっくり観たの初めてかな。
登場した印象のカッコいいだけの男ではなく、屈折した人がよかったです。
トークでは天然って言われてました。意外。

この劇の登場人物、全員が屈折して、しかも一方通行の恋愛事情。
でも笑えるところもいっぱい。

ただ、康雄(山口)の婚約者(村川)の行動がイマイチ納得できない。
というか、男目線での、ある意味理想の女みたいな気がしました。
女って、そういうもんじゃないよ~って脳内で言い続けてました。
はぁ・・・

トークの最後で大石さんに質問。
井上ひさしさんと鄭義信さんの作品、両方に出演して、その違いは?

はい、新国のトークのレベルは高いんですよ~
うふ・・・



「ライ王のテラス」観ました

2016-03-11 | 演劇
鈴木亮平さん主演の「ライ王のテラス」観てきました。

三島由紀夫作だけあって、セリフがキレイで独特な感じ。
演出は宮本亜門さん。
「金閣寺」と同じイメージのあって、あらら~でした。

亮平さんのスゴイ肉体、近くでガン見しちゃいました。
倉科かなちゃんは、カワイイし、顔小さいし、セリフもハッキリ。

鳳蘭さんと中村中さん、貫禄ありました。

カテコはスタオベで盛り上がりました。

「同じ夢」いつでも夢を♪

2016-02-22 | 演劇
シアタートラムで観た舞台。
感想遅くなったけど載せておきます。
自分メモ用です。はい。


「同じ夢」
作・演出:赤堀雅秋
出演:光石研、麻生久美子、大森南朋、木下あかり、赤堀雅秋、田中哲司
シアタートラム 2月17日マチネ観劇

商店街にある精肉店が舞台で、店主(光石)と寝たきりの父親とヘルパーさん(麻生)
娘(木下)手癖の悪い店員(赤堀)近所の幼馴染(田中)亡妻の事故の当事者(大森)のある一日。

パッとしない男たちがぐだぐだ話して、換気扇の下で並んで煙草を吸って、歌を歌う。
と言うとほのぼの系みたいだけど、皆が充ち足りない思いを持ってる感じ。

寝たきりの父親のいる和室は襖が閉められて、誰も話題にしない。
閉めきっておけば、いないことになるのかしらん。
母親の命日なのに、彼女の話も出てこない。

ヘルパーさんは、台所の流しで直にタオルか何かを洗うし。
自衛隊の航空機の爆音は大きいし。

父親が襖か何かを叩いて大きな音をたてるけど、知らんふりをする人たち。

なんかこの舞台は何なんだろうと、もやもやしていたけど、
数日かたって、この芝居に出てきたことが、わたしたちの日常かなと思えてきた。

安保法案は通ってしまい、戦争の匂いがどこかして、
年金も減らされそうだし、お給料も上がらないし、老後のこととか、
原発もアンダーコントロールしてないし、地震とか火山噴火とか富士山も心配だし・・・
でも、毎日は一応ハッピーに暮らせてる。

みんなが歌っていたのは「いつでも夢を」
やけっぱちで大声で歌ってた理由、これだったのかな。

吉永小百合さんが歌ってた時代は、リアル夢ありの時代だったのでしょうね。
う~ん。





マームとジプシー観ました

2016-02-21 | 演劇
与野本町までマームとジプシーの芝居を観てきました。

藤田貴大さん作・演出です。

「COCOON 」と、同じニュアンスで、もっと暗くて叙情的。
リフレインを何度も繰り返して、ちょっとうるさい感じがしました。
好きな人はそこがいいんだろうけど。

女性3人が寝ころんだり、ひっくり返ったり、エンドレス。
見てるだけで、疲れました。

蜷川幸雄さんが入院中なので「蜷の綿」から、差し替えて公演です。
蜷川さん演出バージョンと藤田さんバージョンでの予定だったんです。

劇場の1階で、その展示もあって、なかなか想像力刺激系で、おもしろかった。
チケット持ってる人オンリーです。
観劇の後もしくは前にはゼヒ、おすすめ~

「蜷の綿」公演延期

2016-01-23 | 演劇
                  


2月9日からさいたま芸術劇場で公演予定だった「蜷の綿」が延期になりました。
演出の蜷川幸雄さんが12月に肺炎で入院、療養中のためです。

「蜷の綿」は藤田貴大作で、演出は蜷川版と藤田版の2種類同時公演予定でした。

さい芸のアーツシアター通信によると、
蜷川さん5月には「尺には尺を」
多部未華子ちゃんと藤木直人さん出演で。

なんと10月には「ハムレット」
去年、藤原竜也くんでやったばかりなのに・・・
ハムレットは誰が演るの?
もう・・・聞いてないよ(←関係者か?)

17年1月「近松心中物語」
劇中歌は森進一さん。

12月には「1万人のゴールド・シアター2016」で、65歳以上の出演者を大募集という計画もあって、
予定びっしりですね。

いやいや大変だけど、病気になる暇はありませんよ。
療養頑張って早く元気になってくださいね。

延期の代りに「リチャード二世」と藤田さんのマームとジプシーの3作品を公演決定だそう。
「リチャード二世」はネクスト・シアターとゴールド・シアターの方の出演ね。
これ、見逃したから行こうかな。

くわしくはこちら→さい芸公演情報


写真はアーツシアター通信といっしょにいただいたチラシ。


2015年舞台総括後半とグランプリ発表

2016-01-21 | 演劇
2015年舞台総括後半です。
遅くなっちゃったけど、自分メモのつもりで載せちゃいますね。


7月
「阿弖流為(あてるい)」
 作:中島かずき、演出:いのうえひでのり
 出演:市川染五郎、中村勘九郎、中村七之助、坂東彌十郎
 派手派手で楽しい、いのうえ歌舞伎。七之助さんの女型がキレイ。
「サンセット大通り」
 音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー、演出:鈴木裕美
 出演:安蘭けい、濱田めぐみ(Wキャスト)平方元基、柿澤勇人(W)夢咲ねね、鈴木綜馬、水田航生
 お気楽なミュージカルかと思ったら、深くておもしろかった。ノーマの濱田さんがよかった。
「ペールギュント」
 作:イプセン、構成・演出:白井晃、出演:内博貴、前田美波里、加藤和樹、桑原裕子
 巨大な白いシートが花嫁のベールや、荒れた海にとバリエーション豊かに使われておもしろかった。
 センターど真ん中最前列という着替えるペールの下着の柄までわかる席。後ろの方でもよかったのに。
「トロイラスとクレシダ」
 作:シェイクスピア、演出:鵜山仁、出演:浦井健治、ソニン、岡本健一、横田栄司、今井朋彦、吉田栄作
 文学座の方総動員、演劇レベル高かった。横田さんの豪快さとソニンちゃんがナイス。浦井くん滑舌ガンバレ。

8月
「ウーマン・イン・ブラック」
 作:スーザン・ヒル、演出:ロビン・ハーフォード、出演:岡田将生、勝村政信
 勝村さんと岡田くんのちょっとコワイ2人芝居。岡田くんの上手さにびっくり。
「100万回生きたねこ」
 作:佐野洋子、演出・振付・美術:インバル・ピント、アブシャロム・ポラック、出演:成河、深田恭子
 かわいくて切ない猫たちの物語。成河くんの身体能力がスゴイ。深田さん初舞台とは思えなかった。

9月
「虹とマーブル」
 作・演出:倉持裕、出演:小出恵介、木村了、ともさかりえ、ぼくもとさきこ、小林高鹿、玉置孝匡
 ちょっと毛色の変わった倉持さんの舞台。政界財界の話より、いつものを希望。ともさかさんがカッコいい。
「タンゴ・冬の終わりに」
 作:清水邦夫、演出:行定勲、出演:三上博史、倉科カナ、神野三鈴、岡田義徳、ユースケ・サンタマリア
 84年に蜷川幸雄演出で初演。三上さんは何年か前に観た「あわれ彼女は娼婦」の方がよかった。
「グッド・バイ」
 原作:太宰治、脚本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、出演:仲村トオル、小池栄子、池谷のぶえ、山崎一
未完の作をケラさんが書き続けて、楽しい舞台に。ダンスやセットもおもしろかった。
「Red」
 作:ジョン・ローガン、演出:小川絵梨子、出演:小栗旬、田中哲司
 2人芝居。抽象画家マーク・ロスコーの創作エピソード。実在の物語らしいけど、観念的でイマイチだった。
「マクベス」
 作:W・シェイクスピア、演出:蜷川幸雄、出演:市村正親、田中裕子、橋本さとし、柳楽優弥、瑳川哲朗、吉田鋼太郎
 仏壇マクベスで有名な舞台。田中裕子さんのマクベス夫人がブラボー。舞台端で食事のお婆さんが視界に入って邪魔。
「語る室」
 作:作・演出:前川知大、出演:浜田信也、安井順平、大窪人衛、木下あかり、中嶋朋子
 イキウメの不思議舞台。観客だけに真実がわかるというラストが切なくてオシャレ。中嶋さんムードありました。
「海辺のカフカ」
 作:村上春樹、演出:蜷川幸雄、出演:宮沢りえ、藤木直人、古畑新之、鈴木杏、柿澤勇人、高橋努、木場勝己
 感激舞台の再演。ロンドン、ニューヨーク、埼玉、シンガポール、ソウルまで海外公演しました。
 
10月
「スコットとゼルダ」
 音楽:F.ワイルドホーン、演出:鈴木裕美、上演台本:蓬莱竜太、出演:ウエンツ瑛士、濱田めぐみ、中河内雅貴、山西惇
 「華麗なるギャツビー」の作家フィッツジェラルドと妻ゼルダの激動の人生をミュージカルで。
 濱田さんがかわいくて、哀れで、泣いちゃいました。中河内くんがカッコよかった。
「パッション」
 音楽:ソンドハイム、演出:宮田慶子、出演:井上芳雄、和音美桜、シルビア・グラブ、福井貴一
 トニー賞4部門をとったらしいけど、ちょっと意味不明なミュージカル。井上くんのニンではなかった。

11月
「オレアナ」
 作:デイヴィッド・マメット、演出:栗山民也、出演:田中哲司、志田未来
 2人芝居。学生役の志田未来ちゃんの集中力がスゴかった。田中さん負けてましたよ。未来ちゃんの次の作品楽しみです。
「桜の園」
 作:チェーホフ、演出:鵜山仁、出演:田中裕子、柄本佑、木村了、平岩紙、大谷亮介
 登場人物が多い芝居。三谷幸喜演出版の方が個人の描き分けがはっきりしていた。田中さんはさすが。
「ブロッケンの妖怪」
 作、演出:倉持裕、出演:竹中直人、生瀬勝久、高橋恵子、大貫勇輔
 倉持さんお得意のファンダジ―。竹中さんはどこまでも竹中さんだった。おじさん役もイケメン希望。
「スポケーンの左手」
 作:マーティン・マクドナー、翻訳・演出:小川絵梨子、出演:蒼井優、岡本健一、成河、中嶋しゅう
 若い時に亡くした左手を探す男と詐欺師バカップル、虚無的なホテルのフロント係。4人のバランスが最高なドキドキ舞台。
 小川さんの中でベストな演出。ハジケっぷりがすごかった蒼井さんも、今まででベストかな。
 色気を隠して、太った黒人役の岡本さんも泣きっぷりがよかったし、しゅうさんのワケ分からずなコワイ男もよかった。
 成河くんの盗んだサボテンだけが癒しという、生気のない男が今の時代そのものを現している気がして、怖かった。
 長いモノローグもトリハダでした。

12月
「痕跡」
 作・演出:桑原裕子、出演:松村武、斉藤ともこ、成清正紀 若狭勝也 高山奈央子  
 KAKUTAの14年に鶴屋南北賞受賞作の新演出再演。心の襞を丁寧に描いてナイス。ラストシーンは観客に解釈をゆだねて。
「とりあえず、お父さん」
 作:アラン・エイクボーン、演出:綾田俊樹、出演:藤原竜也、本仮屋ユイカ、浅野ゆう子、柄本明
 若いカップルと不倫相手とその妻。カン違い続出のオシャレな喜劇。竜也くんもユイカちゃんも頑張ってました。
「レミング―世界の涯まで連れてって―」
 作:寺山修司、演出:松本雄吉、出演:溝端淳平、柄本時生、霧矢大夢、麿赤兒
 再演。初演よりも維新派モードが濃くなっていた。初演の松重豊さんのお母さんがマイベストなんですけど・・・
「バグダッド動物園のベンガルタイガー」
 作:ラジヴ・ジョセフ、演出:中津留章仁、出演:杉本哲太、風間俊介、安井順平、谷田歩
 哲学的なトラとアホな米兵。幽霊になるのはトラ、米兵、フセインの息子たちなど。
 深く訴えかける佳作でした。杉本さんもよかったけど、安井さんもナイスでした。
「ツインズ」
 作・演出:長塚圭史、出演:古田新太、多部未華子、りょう、中山祐一朗、吉田鋼太郎
 長塚さん作の「シスターズ」ほどではなかったけど、ちょっと怖くておもしろかった。
 古田さんと鋼太郎さんのバトルも価値ありでした。多部ちゃんの吸引力は何なんだろう。末恐ろしい(ホメてます)。
 パスタのニンニク臭とパエリヤのタコのいい匂いも、おもしろかった。
「消失」
 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ、出演:大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、三宅弘城、八嶋智人、松永玲子
 1004年作の再演。04年にはおとぎ話だったかもしれないけど、15年ではもうシリアスでコワイ。
 電話、ラジカセなどの小道具にこだわりがあるらしいけど、時代設定が意味不明っぽい感も。
「ガーデン」
 作・演出:渡辺えり、出演:渡辺えり、中嶋朋子、大沢健、谷川昭一朗
 渡辺さんの還暦特別公演。20年ぶりの再演。
 よくわからないとこもあったけど、おもしろかった。大勢の若い人のパワーをいただきました。
 イヴの日にザ・スズナリで楽しい舞台納めでした。


2015年もいっぱい観劇できて、超ハッピーでした。
厳正な審査の結果。

グランプリ「アドルフに告ぐ」
次点「スポケーンの左手」「100万回生きたねこ」「海辺のカフカ」
ミュージカル部門「デスノートThe Musical」
演劇賞 成河さん。
女優賞 濱田めぐみさん。
新人賞 志田未来さん。
演出賞 栗山民也さん。
脚本賞 「アドルフに告ぐ」の木内宏昌さん。
スタッフ賞 「海辺のカフカ」の方々。

みなさま、ステキな舞台をありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

16年もかなり始まってますよ。
楽しい舞台をいっぱいみせてくださいね。

チケットの女神さまもよろしくね。








2015年舞台総括

2016-01-12 | 演劇
2015年もいっぱい舞台を観ました。
後から再演を激しく希望する作品もありました。
気に入った作品だけ載せますね。
とりあえず前半ね。

1月
「プルートゥ」
 森山未来くんと永作博美さん。
「ハムレット」
 演出:蜷川幸雄、出演:12年ぶりの藤原竜也、平幹二朗、鳳蘭、横田栄司
 2日の蜷川さんのテレビだと、竜也くん超特訓されたみたい。
 和物ごった煮風。ゴーカ出演者なのに、ちょっともったいなかった。

2月
「エッグ」
 野田秀樹さん作・演出・出演の再演。
 どう変わったのかよくわからなかったけど、初演よりテーマが心に響いてきた。
「三人姉妹」
 作:チェーホフ、演出:ケラリーノ・サンドロビッチ
 宮沢りえ、蒼井優、余貴美子さんの三姉妹もよかったけど、神野三鈴さんのナターシャがおもしろかった。
「The River」
 岡本健一さんがキタナメ男で色気ありすぎ。ストーリーはちょっと意味不明気味。

3月
「十二夜」
 演出:ジョン・ケアード、出演:音月桂、小西遼生、中嶋朋子、橋本さとし、成河
 日本人じゃない演出家のシェイクスピアって、ちょっと違ってておもしろかった。
 成河くんの芸達者ぶりにびっくり。
「タイタニック」
 脚本:P・ストーン、演出:トム・サザーランド、美術:伊藤雅子
 ミュージカル、映画とは違う群像劇。

4月
「禁断の裸体」
作:ネルソン・ロドリゲス、 上演台本・演出:三浦大輔
出演:内野聖陽、寺島しのぶ、池内博之、野村周平
 寺島しのぶさんのキレイな裸と内野さんの色気にやられました。
「正しい教室」
 作・演出:蓬莱竜太、出演:井上芳雄、鈴木砂羽、高橋努、小島聖、近藤正臣
 近藤さんの貫禄勝ちな舞台。
「追憶のアリラン」
 脚本:古川健、演出:日澤雄介
 劇団チョコレートケーキの骨太社会派舞台。
「デスノートThe Musical」
 原作:大場つぐみ、小畑健、音楽:ワイルドホーン、脚本:A・メンチェル、演出:栗山民也、美術:二村周作
 コミックの舞台版。浦井健治と柿澤勇人のライトに小池徹平のエル。濱田めぐみ、吉田鋼太郎らの豪華キャスト。
 音楽もストーリー展開も見事なワクワクミュージカルでした。
 楽しかった~再演大希望。

5月
 「聖地X」
 作・演出:前川知大、出演:浜田信也、安井順平、伊勢佳世
 イキウメの不思議系舞台。イキもぴったりでおもしろかった。
 「夜想曲集」
 カズオ・イシグロの短編集を一つの話に。
 演出:小川絵梨子、出演:東出昌大、安田成美、中嶋しゅう
 大好きなカズオ・イシグロだったけど、ちょっと難しかったみたい。しゅうさんがさすがでした。
「地獄のオルフェウス」
 作:T・ウィリアムズ、演出:フィリップ・ブリーン、出演:大竹しのぶ、三浦春馬、水川あさみ
 センター最前列でキラキラ春馬くん堪能。お着替えまであったのだ。作品はイマイチかな。

6月
「アドルフに告ぐ」
 原作:手塚治虫、演出:栗山民也、出演:成河、松下洸平、高橋洋、谷田歩、小此木まり、大貫勇輔
 第2次大戦下の日独を舞台にした、骨太な大河ドラマ。脚本の木内宏昌さんグッジョブ。
 戦争を観念的でなく、目に見える具体的な形でみせていて、ドキドキしたり涙したり。
 アドルフ・ヒトラーの高橋さんがイッチャってて、怖かった。ヒトラー側近の成河くんにはヒリヒリした。
 ユダヤ人の少女の霊が舞台を行進したり、要所要所で現れたりと、おもしろかった。
「不倫探偵」
 作・演出:天久聖一、松尾スズキ。
 松尾スズキさん主演のコメディ。二階堂ふみちゃんがキュート。でもふみちゃんシリアス物で観たい。
「メアリー・スチュアート」
 作:ダーチャ・マライーニ、演出マックス・ウェブスター
 エリザベス1世とスコットランド女王メアリー・スチュアートを中谷美紀、神野三鈴の2人芝居で。
 お2人とも芸達者で見応えありました。ワダエミさんの衣装もステキでした。
 
 

演劇回顧2015 載ってます

2015-12-31 | 演劇
今年は去年に負けずおサボリ全開で、ごめんなさい。
動きの無いサイトなのに、たくさんの方に来ていただいて、
ホントにホントにありがとうございました。

恒例の舞台の総括に行きたいところですが・・・
今年は大掃除を頑張り過ぎちゃったみたいで、
隊長、パワーが足りません。
はぁ~どうしましょう?

じゃあ・・・
日経サイトの内田洋一さんの記事を紹介しておきます。

タイトル
「演劇回顧2015 言葉本来の確かさを取り戻す闘い」

「外国人への敵意をあおるヘイトスピーチ。不祥事を前に責任を押し付け合う経済人の言葉。
 熟慮から遠い政治家の紋切り型発言。ちまたにおふれる言葉が薄っぺらになっていないか。
 戦後70年の今年、演劇界をふりかえって思い返されるのは、
 劇場という場で言葉本来の確かさを取り返そうとするアーティストたちの闘いだ。」

内田さんしょっぱなから、いきなり直球です。

蜷川幸雄さんに最初にふれて
「車いすと酸素ボンベが欠かせない蜷川の稽古場は2015年の
 演劇界を象徴する『言葉の戦場』だった。」

演出された「ハムレット」は集大成といえる演出。
主演の藤原竜也くんのセリフをたたき直した成果であった、と評されてます。

前から思ってたけど、内田さんとわたくし好みがスゴイ似てます。

この回顧で触れられてる演劇でも、
劇団チョコレートケーキの「追憶のアリラン」
「cocoonn」藤田貴大さん演出、「RED」小川絵梨子さん演出、
「三姉妹」「グッドバイ」ケラリーノ・サンドロビッチ演出。
など、わたしもイチオシ舞台です。

「アドルフに告ぐ」栗山民也さん演出。
この舞台は栗山さんの集大成といえる舞台だったと述べられてます。
成河(ソンハ)くんも「熱演をたたえよう」と誉められてます。

「デスノート The Musical」については
「創作ミュージカルの歴史に一ページを加えた。」
と絶賛されてます。
うふ・・・

長文、内容充実の記事なのでゼヒご覧ください。
こちら→演劇回顧2015

わたくしの演劇回顧2015は、年明けに載せますね。
頑張るぞ~
えへ・・・

皆さまにとって2016年がよいお年でありますように、お祈りしています。

では、来年もどうぞよろしくお願いしますね。



「デスノート The musical」今夜放送

2015-10-17 | 演劇
お知らせするの忘れてました。
「デスノート The musical」wowowライブで、今夜8時より放送です。
浦井健治×小池徹平バージョンね。

柿澤勇人×小池徹平バージョンは、11月7日(土)夜8時30分からです。

浦井くん出演の「トロイラスとクレシダ」
NHKBSプレミアムで11月2日(月)午前0:00~2:48放送です。
こちらも楽しみ、楽しみ~

ハードディスクの空きを確保しなくちゃね。
うふ・・・

いつも情報ありがとうございます。

「アドルフに告ぐ」初日、大感動

2015-06-03 | 演劇
神奈川芸術劇場の「アドルフに告ぐ」初日観てきました。

なんか、激しく迫力あって、もぉ大感動。
成河(ソンハ)くん、松下洸平くん、よかった~
高橋洋さんのヒットラーが、イッチャッてて、怖かった~

演出は栗山民也さん。
今、観るべき骨太の舞台ですよ。
大オススメです。