
写真の牛群は、生後6ヵ月令の子牛たちである。
肥育素牛として導入された。
近年、和牛の子牛市場で競られる子牛の平均生後月齢は、約9.5ヵ月令である。
これらの子牛は、商品化を高める目的で、やや過肥気味で出てくる。
生産履歴の中には、給与飼料の種類がトウモロコシや大麦と記されたものも少なくない。
つまり、肥育状態で飼われている。
枝肉重量を500kg以上にするには、肥育初期に良質粗飼料を飽食させて、俗に言われる「腹づくり」をしなければ、肥育後半まで、肥育配合を順調に食い込んでくれない。
競り市に出すまでに、肥育状態の子牛は、その粗飼料の食い込みに難があり、順調な肥育を全うできない。
その点、6ヵ月令で導入すれば、粗飼料の利用性は、それが目的のため非常に高い。
その結果、肥育成績はその大多数が上物にランクされ、抜群な結果を得ている。
産地によって生後12ヵ月令で出荷されている箇所もある。
願わくば、7ヵ月令であれば願ったり叶ったりである。
話は変わるが、以前兵庫県美方地方の子牛市では、生後5~6ヵ月令で出荷されていたものである。
美方産は、発育増体が他産地のものより、多少のっそりであったため、雄のまま導入し、雄のまま肥育を開始し、1歳半くらいなってから去勢するという方法を取っていたことがあった。
雄のままであったため、マキ牛用にそのまま種雄牛にする場合もあった。
(・_・)/
沖縄では、
211~330日齢を適性出荷としているので、
やはり270日前後を目安にセリに出してたんだけど…
6ヶ月齢ですか。
もっと小さい日齢のスモールのセリの話は聞いた事あったけど…
( ̄∀ ̄)/
それが判る肥育者や購買者もおられるでしょうが、大多数は、そこまで考慮されていないと思います。
当方では、極近場からの導入のため、移送のためのストレスはないです。
この様に若い子牛の場合は、船やトラックを乗り継いで、2日間以上係れば、かなりのストレスとなります。
現状では、270日程度が安心して購買できる日令でしょう。