和牛去勢牛の枝肉単価(kg当たり)の傾向は、5等級2,200円、4等級1,750円、3等級1,400円、2等級1,100円が目安となっている。
従業員を抱えている肥育センターの場合、飼育期間通算1日当たり平均飼育経費は1頭当たり620~650円程度が想定できる。
仮に650日間を要する肥育であれば、40.3万円~42.25万円の経費と素牛代金を加算した額以上の販売額でないと欠損となる。
詳細には、配合飼料の摂取量の大小で個々の牛の採算は異なってくる。
素牛代金が48万円であれば、88.3~90.25万円がベースとなる。
ところが、この金額は最近の枝肉相場からは厳しいベースである。
個々の出荷牛については、枝肉重量の平均を500kgの場合枝肉単価は1,870円、480kgでは1,950円を要する。
一方、年間における経営を安定させるには、枝肉重量と肉質等級の分布割合をペイするレベルに持って行かなくてはならない。
仮に枝肉重量を500kgとした場合、最近の市況から算出すれば、5等級は110万円、4等級87.5万円、3等級70万円、2等級55万円となる。
つまり、現状では5等級だけが黒字に繋がっていることになる。
補填金の51,300円を補足して4等級が何とか+となる。
補填金頼みは計算の外に於いて、肉質等級の格付け割合がペイするには、
例えば
5等級20%、4等級50%、3等級25%、2等級5%で86.0万円
5等級25%、4等級50%、3等級20%、2等級5%で88.0万円
5等級30%、4等級50%、3等級15%、2等級5%で90.0万円
現状では、これ以上の成績でなければ黒字経営には持って行けないことになる。
つまり、和牛肥育の場合、経営を左右するのは5等級率の増減である。
雌牛の場合は、枝肉重量が少ないが、去勢牛と同じ格付けであれば、枝肉単価は約10~15%高く、素牛価格が若干安価であることと飼料の摂取量が少ないことから経費が嵩まず、安定した肥育成績次第では、経営的なうまみがある。
枝肉単価はあくまでも平均値であり、目安である。
ただ、それと同時に新規で始めたいという人もいます。
しかし、新規がかなり難しいのが現実です、牛舎を借りようにも貸して貰えない、資金も貸して貰えない。減るのは困るといいながらこれといって具体的な対策はなしって感じですよね…
自分は新規で始めましたがどこに行っても新規は無理の一言で両親からお金を借りて、昼間は会社で働きながらやってます。
赤字の農家にはお金を貸すのに新規には一切貸さないという本当にどうにかする気があるのか疑問です。
安福久、百合茂、勝忠平を父に持つ母牛が生んだ素牛に人気が偏ったようです。
これらが生んだ忠富士、北平安、安茂勝、菊花国のDG1.10以上については地元の購買者が手が届かないセリになりました。
一部を除いて誰でも入手可能な安価な種なので4月までに相当数上場が予定されています。
淘汰の嵐を生き残った一部になってその金を得る為に48万平均に手を出さざるを得ない経営もあります。TPPの全容が出たら対処はそれからです。金の無い奴は泣くだけです。
負け犬が去って、そいつを食ってきました。
今度は私が食われるかもしれませんが、それが商売です。
肥育農家も高いのは買いたくないが、頭数を入れないと預託金が入らないとお金が回せない。
和牛のブランドによって売り値が違うので高い所が高くで買っていく。
職人的な技術でいい牛をだし黒字を出してる農家さんが居るのも事実です。
前回の口蹄疫後の牛や昔は肥育農家さんはかなりの黒字を出したと聞きましたがそれらの資金はどこに消えたのでしょうか?