今年に入って、繁殖を終えた老雌牛4頭が繁殖部門から戻ってきた。
繁殖部門から不妊がもとでの老雌牛が、肥育部門へ戻ってきたら、自家生産した子牛を保留したり、肥育素牛として導入した雌牛の内、繁殖用として供用出来そうな雌子牛を貸与している。
それらの老廃雌牛のことを当センターでは「戻牛」と称し、暫く老廃牛肥育を行って出荷している。
この4頭の繁殖成績を調べてみると、11産が3頭、10産が1頭で合計43頭の子牛を出産して戻ってきたことになる。
初産から最終分娩時から算出すると、4頭の平均分娩間隔は13.7ヶ月となり、まずまずの繁殖成績を残したことになる。
和牛資源を増やしたという観点からは、極めて良好な結果であると判断できる。
当方では、受胎する間は人工授精を実施しており、13~14産の多産牛は当たり前の状態である。
多産次子牛は肥育成績が右下がりの傾向にあるが、繁殖経営をプラス維持するには、更新間隔を長引かせることで、母牛の償却費などの低コスト化が実現している。
~写真は無関係~