牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

戻牛

2011-06-22 19:08:48 | 繁殖関係

今年に入って、繁殖を終えた老雌牛4頭が繁殖部門から戻ってきた。
繁殖部門から不妊がもとでの老雌牛が、肥育部門へ戻ってきたら、自家生産した子牛を保留したり、肥育素牛として導入した雌牛の内、繁殖用として供用出来そうな雌子牛を貸与している。
それらの老廃雌牛のことを当センターでは「戻牛」と称し、暫く老廃牛肥育を行って出荷している。
この4頭の繁殖成績を調べてみると、11産が3頭、10産が1頭で合計43頭の子牛を出産して戻ってきたことになる。
初産から最終分娩時から算出すると、4頭の平均分娩間隔は13.7ヶ月となり、まずまずの繁殖成績を残したことになる。
和牛資源を増やしたという観点からは、極めて良好な結果であると判断できる。
当方では、受胎する間は人工授精を実施しており、13~14産の多産牛は当たり前の状態である。
多産次子牛は肥育成績が右下がりの傾向にあるが、繁殖経営をプラス維持するには、更新間隔を長引かせることで、母牛の償却費などの低コスト化が実現している。
~写真は無関係~



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3 コメント

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老廃牛の需要 (Unknown)
2011-06-24 23:18:22
地方の生体市場や荷受と畜場では、相変わらず老廃牛の引き合いが強く安定した相場が続いている。何故、通常出荷牛の相場は低迷しているのに…。黒毛和牛という畜種だけで老廃牛が高く売れるのか。昔ながらの販売方法で販売しているのではと心配する。問題は通常肥育牛まで影響している事。資源の活用としては老廃牛の肥育はいいと思うが、通常出荷の肥育牛の相場まで影響が出るのは如何かと思う。老廃は即、と畜して格安で販売する方が肉のまぎわらしさ無く誤解が発生しないと思う。老廃牛肥育の方には誠に申し訳ありませんが、肉屋さんの店頭では老廃牛肉とラベルを貼って貰いたいのが本音です。
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Unknown (赤い牛)
2011-06-25 12:01:07
和牛農家の事を考えての発想かもしれませんが自分勝手で都合が良すぎでは。
みんな工夫して知恵を絞って利益を追求してるんだから、販売方法は自由です。
経産も肥育も品目は同じ黒毛和牛なんだから、ここで訴えるよりも消費者に肉質の違いを訴える方が筋が通りますよ。
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赤い牛さんへ (Unknown)
2011-06-25 18:34:30
赤い牛さんはユッケ問題はどの様に考えておられますか?例の店舗の神奈川に保管してあったユッケ用の肉は三段重ねで、真ん中の肉は耳標№と違っていると聞いています。消費者に不信感を与えている限り消費は伸びないと思います。牛肉ももっと情報公開をすべきです。黒毛・赤毛・短角・交雑・ホルス・各経産に!ところで褐毛(赤牛)は、いつヘルシービーフとして売り出すのですか?サシが少ない肉がどの位売れるか楽しみにしています。将来は健康な肉が支持されると思います。頑張って下さい。
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