牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

6月市で導入の牛娘たち

2011-06-15 22:55:32 | 素牛


6月初旬に導入した雌子牛である。
この2頭はこれまで導入歴のない生産者の子牛であるが、聞くところによると、生後数ヶ月の頃から良質ヘイレージを飽食摂取していることと、一頃より育成技術の成果が向上し、肥育素牛としての能力に期待できるまでに至ったため導入した。
以前は、やや発育に難があり、毛色は毛艶がなく赤茶けて市場評価がかなり低かった。
それらの評判を受けて、最近は市販の育成配合などを給与するようになり、発育も上昇して競り価格も平均相場に匹敵するようになった。
毛色が美しく改善した原因の一つは、発育が好転したことであり、その発育を改善するために取り入れた市販の飼料にあることが伺える。
これまで、粗飼料は飽食給与させ、濃厚飼料は自家配合を利用してきた。
市販の配合飼料には、家畜に必要な微量要素が混合されていて、その効果で発育が改善され、毛色も濃くなったようである。
以前も触れたことがあるが、専門家によれば銅が不足すれば茶色になりやすいとのことであるが、市販飼料により銅などの効果が現れてきたものと判断している。
導入後は粗飼料の利用性に富み、飼い直しでのトラブルもなく順調に経過している。
増体に加え、肉質も期待できそうである。
さらなる子牛育成の改善を期待している。