同一市場から素牛を定期的に導入しているケースは多々ある。
その理由は、次の条件を満たすからである。
①長期にわたって、同一市場から導入することで、当該導入市場産出の肥育牛の枝肉成績が把握できるために、安心して導入できる。
②生産地の母牛群の血統や発育が全国レベルにある。
③子牛生産者とその母体群の能力が、実績的に把握できている。
④そのレベルでの導入頭数が潤沢に揃う。
⑤枝肉評価に見合う競り価格で導入できる。
⑥地域的な特定の疾患がない。
⑦当該生産地での子牛生産方式が一定していることと、それに対して育成から仕上げまでの肥育法に実績を得ており、経験的に当該生産牛ならという飼いやすさがある。
導入先は、1~2箇所ではないため、他の箇所の場合でも同様な根拠に基づいて導入している。
当センターでは、特出した素牛を競り落とすことはなく、健康で、発育がよく、まずまずの血統であれば、競りの対象としている。
市場価格の平均程度の素牛を主軸にし、平均を中として相場が上がればその中の下程度、相場が下がれば中の上程度をターゲットとしている。
得てして、中の下辺りからでもA5クラスは頻発することがある。
この目安が的確であれば、経営が安定する。