さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

山田剛史ピアノコンサート (少し手を入れました)

2010-03-28 | 音楽
 このところ寒いですねえ。

 駅までの道を歩きながら、手袋してくればよかったなぁと思いました。

 おとといの まっぴらさん のブログに、川崎市内(多分)の桜の写真が紹介されていました。かなり咲いてますね。

 ところが同じ日、わが家の近くではまだ一分咲きにもなっていませんでした。

 きょう、K線で新宿へ向かいながら窓外の桜を見ていましたら、23区に入るにつれて三分から五分咲きという感じに見えました。




          


      ~ショパン生誕200周年記念~

    第4回 山田剛史ピアノコンサート

へ行ってきました。
 つねさん夫妻、友人のIさんと一緒です。


 演奏プログラム

  第1部

   ショパン ノクターン第1番 Op.9-1 
   ショパン ノクターン第2番 Op.9-2
   ショパン 即興曲第1番 Op.29
  
   シューマン 二人の擲弾兵 Op.49-1
   シューマン 「リーダークライス」 Op.39より
    森の対話
    月の夜
    春の夜
   ショパン 幻想即興曲Op.66

   ベッリーニ 歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」より
    「ああ、幾度か」(ジュリエッタのアリア)
   ショパン 練習曲集 Op.10より 第12番「革命」

   ムソルグスキー 歌曲集「死の歌と踊り」より
    「司令官」


   ショパン 練習曲集 Op.10より
    第10番
    第3番「別れの曲」
    第4番
    第5番「黒鍵」


   「みんなで歌おう」(春の日の花と輝く)

        ─休憩─

  第2部

   モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」より
    「もう飛ぶまいぞこの蝶々」(フィガロのアリア)
    「とうとう嬉しい時が来た~恋人よここに」(スザンナのアリア)

   モーツァルト モテット「踊れ、喜べ、幸いな魂よ」より
    「アレルヤ」

   ショパン 前奏曲「雨だれ」 Op.28-15
   ショパン バラード第1番 OP.23


 きょうはショパンの前半の曲が中心です。

 ショパン(フレデリク・フランチシェク)1810~1849
 
 1812年ナポレオンがロシアへ。1830年ワルシャワ蜂起、パリ7月革命、パリ市街戦。1848年二月革命。という時代に生きたショパンです。



 ひとこと

 はじめに
 きょうのコンサートは60名の定員いっぱいでした。はじめに吉田さんから「ショパンの時代のコンサートはこの会場のような小さな空間で、楽器の演奏があったり歌があったりというプログラムでおこなわれていたようだ」と紹介がありました。

 ノクターン
 左手は伴奏を、右手はメロディーを弾きますので、とてもメロディックにきこえます。

 即興曲
 楽譜がなくて即興的に演奏する曲のことですが、当時、第1番は楽譜があったそうです。現在はもちろんすべての曲が楽譜になっていますが、それをいかにも即興のように演奏するためには、ピアニストとして大いに工夫をするのだと、山田さんはお話されました。

 シューマン
 ショパンと同年です。ショパンに憧れていたようです。

 シューマン「春の夜」
 全12曲の最後の曲。シャンソンの「愛の讃歌」の もとうた です! 

 ベッリーニ
  1800年代初めの人。ショパンが好きだった作曲家の一人です。

 ベッリーニ 歌劇「カプレーティ家とモンテッキ家」
 「ロミオとジュリエット」の歌劇です。

 練習曲集
 当時としては革新的な指づかいだったそうです。

 モーツァルト
 ショパンが尊敬した作曲家。

 ショパン 「バラード第1番」
 シューマンはこの曲がいちばん好きだったのだそうです。
 映画「戦場のピアニスト」で演奏されました。
 廃屋の中でドイツ軍将校に見つかり、請われるままに演奏した曲。

 アンコール曲 ショパン「ノクターン」
 これも上記の映画のオープニングで演奏された曲のようですが、史実では廃屋で弾いたのが「ノクターン」だったとか。



 こぼれ話

 「バラード第1番」
 私は1999年から2003年まで、所沢市の狭山ヶ丘に住んでいました。
 家の前は国道で、よなかも車がほとんど休みなく通っていましたし、昼間は近くの入間基地に行き来するジェット機の騒音でうるさい所でした。
 防衛施設局からは受信料の半額だったかが支給されていたほどです。
 小さな民間のマンションでしたが、隣家の女子中学生(高校生?)がよく弾いていたのがショパンの「バラード第1番」でした。とても上手でした。

 「戦場のピアニスト」
 正直言って、二度と観たくない映画です。今度観たらきっと体がもたないでしょう。
 ドイツ軍将校の前で弾いた曲を、私は「ノクターン」だと思い込んでいました。
 この曲のはじめのほうの、あの切ないメロディーが頭に残っていて、映画を思い出して胸が痛みます。戦争は人を殺します、肉体的にも精神的にも。
     http://blog.goo.ne.jp/kunchi_2006/e/e50546cb90b28ae92eb1136df9b430e3


楽しいコンサートでした。

 山田剛史(やまだ・たかし)さん
 数々の受賞のなかに、「07年第5回東京音楽コンクールピアノ部門第1位および聴衆賞を受賞」とあるだけあって、見事な演奏とともに、聴衆への感じのいい語りかけも魅力的でした。

 木田奈保子(きだ・なおこ)さん
 清楚な気品のある、その上ユーモラスな面も多々ある、親しみのもてる方。
 実はきょうは、予定されていたソプラノの方が怪我をなさって出演できなくなったため、ピンチヒッター出演でした。
 なんと、きょうが ともしびデビュー です。
 美しく表現豊かな声でした。

 吉田正勝(よしだ・まさかつ)さん
 ともしび で歌って20年以上になります。
 福島県出身で、少し訛のあるゆっくりめな話し方が人をひきつけます。
 いつもお店で歌う時とはちがって、きちんと聴かせてくださいました。
 木田さんとのデュエット、モーツァルトの「お手をどうぞ」は、普段とは別の面を知ることができました。
 お話も楽しかったです。



      次回の第5回 山田剛史ピアノコンサート

   2010年10月31日(日)inともしび新宿店
                  http://www.tomoshibi.co.jp/
      12時30分開場、13時開演 先着60名様

   前売り券3000円(1ドリンク付)、当日券3500円


 ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズ、および晩年の曲など。





 わぁ、きょうはがんばって書きました~。

 途中で、書いたものが突然、一瞬にして消えてしまうのではないかと、ドキドキでした。

 ここで消えたら失神してしまいそう。これできょうはやめます。
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2 コメント

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いっぱい書いたね! (音友・Tさん)
2010-03-29 21:51:34
ずいぶんいっぱい書いたね~ それだけ感動が大きかったのでしょう。「書く」という相当に能動的な行動に踏み出すには、モチベーションが大きくないとダメだよね。ちっとも感動しなかったことについて、報告文を書けと言われたら苦痛でしかないもの…。

私も感動しました。3人それぞれ良かったけれど、とりわけ木田奈保子さんが素晴らしかった! ソプラノの場合、高い音域がでるということ以上に、声質がその人の魅力の大半をつくるんじゃないだろうか。“玉がころがるような”と形容されるけれど、そのまま天に昇っていくのかと思われるような声を聴くと心が満たされる。
ドイツ語の発音も完璧だった。「第九」でいつも苦戦しているが、ドイツ語は語尾に子音がつく単語が多い。dとかg、n、s、tといった語尾をきれいに目立たず、といってキチンと聞こえるように歌うのは本当に難しい。木田さんの歌うドイツ語の語尾はとてもきれいで、それだけでほれぼれとした!
オペラのアリアが多かったから、ステージ・オペラ風に多少しぐさも入れて歌ったが、これも過剰にならずに曲の内容を伝えてくれた。

さくらおばさんが良い席を取ってくれたので、素敵な美人の歌をかぶりつきで聴いたから、余計、感銘も深かったんだろうね。ありがとう。

合唱の指導者からは、“君たち男声(とくにバス)は、声はでかいが歌唱力がないね”といわれる。とても学ぶことが多かった。
返信する
さすがに、音友・Tさん (さくらおばさん)
2010-03-31 21:13:27
コメントありがとうございました。

さすがに、見事な文章!
いやぁ、見とれて、じゃなくて、読みとれて(?)しまいました。
我が手本なり!

ドイツ語のことですぐに思い出したことがあります。
映画「独裁者」で、チャップリンがドイツ語の語尾を意識的に(多分)強く発音する場面がありました。

音友・Tさん、美しいドイツ語に出逢えてよかったですね!
返信する

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