さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

「憲法25条の実現を求めるアピール」

2009-10-03 | 暮らし

 きょうの しんぶん赤旗 の1面を見て、

   失業5.5%最悪水準
    8月求人0.42倍 依然最低

   非正規失職 23万8752人
    昨年10月~今年末

   電話相談に切々
   保育所に入れない
    目立つ経済困難の理由

の文字が目につきささりました。




 以下に、9月27日付 国公一般ブログ・すくらむ から転載させていただきます。

 過日おこなわれた 貧困をなくし、社会保障を守る「基本法」を考えるシンポジウム で確認されたアピールです。




                     





 憲法25条の実現を求めるアピール



 この間、世界を席巻してきた新自由主義的な政治と政策は、この国では「構造改革」という形で具体化されました。それは、この国のありようを変え、多くの人の命と暮らしを奪いました。



 自殺者は、1998年以降11年連続で年間3万人を超え、今年の3月以降は、月間3,000人を超えています。なかでも30代という若い世代の自殺が、10年前に比べて3割以上も増えている現実は、私たちに、この社会がいかに病んでいるかを教えてくれます。



 厚生労働省は、その調査で、昨年10月から今年9月までの間に、23万人以上の非正規労働者が職を失ったと報告していますが、彼らの中には、失業と同時に住まいを失い、生活の保障を求める術もなく路頭に迷い、あるいは餓死するという驚くべき状態の人たちがいます。この状態を、今日のシンポジウムの呼びかけ人の一人である湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)は、「すべり台社会」と表現しましたが、このすべり台社会を生み出した原因の最大のものは、間違いなくこの国の社会保障制度の欠陥にあります。



 ところが、その問題ある社会保障ですらが、「構造改革」における重点改革の対象にされ、容赦のない削減にさらされてしまったのです。今日のシンポジウムでも、社会保障各分野の「崩壊」状態が、現場からの告発によって明らかにされましたが、私たちは、いったいいつまで、こんな状態を我慢するのでしょうか。



 この国の社会保障は、どうあるべきなのでしょうか。この国に暮らすすべての人の生命と暮らしを、これからの政治は、そして行政は、どう守っていくべきなのでしょうか。



 新しい政権がスタートし、社会保障立国を目指すと言われている今こそ、私たちは、政治に要求し、政治を変えなければなりません。



 「構造改革」は、ストップさせましょう。



 国や自治体が、社会保障に対して、しっかり責任を果たすよう働きかけましょう。



 そして、国民生活の土台を教育や社会保障によって厚く支えることで、国としての活力を生み出す福祉国家への道をめざしましょう。



 それが、日本国憲法が本来めざしているこの国の姿であり、その実現は、政府に憲法25条をどう具体化させるかにかかっています。



 私たちは、今後も「社会保障基本法の立法化」など、「25条実現」の道筋と方法について考えあう取り組みを継続するとともに、目標を共有する人々の新たなネットワークづくりを始めることを提案します。



 「社会保障で幸せになれる国」をめざして、頑張りましょう。




               2009年9月27日
                「貧困をなくし社会保障を守る「基本法」を
                 考えるシンポジウム」参加者一同




                     



         国公一般ブログ すくらむ

             http://profile.ameba.jp/kokkoippan
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