「憲法9条・メッセージ・プロジェクト」(代表・安齋育郎 立命館大学国際平和ミュージアム館長)発行のブックレットNo.3です。
目黒のOさんが、No.4『勇気の源はなんですか』(伊藤千尋)、No.5『9・11マスターキーから何が見える?』(9・11事件真相究明国際会議in東京から)、No.6『今度の騙(だま)しは手ごわいぞ』(安齋育郎)とともに送ってくださいました。
きょうご紹介するのは、元アメリカ海兵隊員アレン・ネルソンさんの『そのとき、赤ん坊が私の手の中に──みんな、聞いてくれ これが軍隊だ!』です。
100回を越えるという各地でのネルソンさんの講演をまとめたものです。
見出しをいくつかピックアップします。
わがアメリカこそ「国際テロ」の帝王です
少女が尋ねた「ネルソンさん 人を殺したの?」
戦場で殺し合いをするのは 貧しい庶民同士です
軍隊の訓練と任務は「殺し」です
本国では「射撃訓練」 沖縄では「殺人訓練」
戦争にルールなんかありません
殺した死体の場面と悪臭が「悪夢の正体」
私の手の中に「新しい生命」が生まれ落ちた
いまも沖縄基地の状況は戦場そのもの
地球上のすべての国に「9条」がほしい
海兵隊では、来る日も来る日も殺すことの訓練。「戦争の手引書」を読んでいかに殺すかを学ぶ。
「お前たちの仕事はなんだ?」
「KILL!」
「そんな声で聞こえるか!」
「KILL!」
「まだ聞こえんぞ!」
「KILL!KILL!・・・」そして「ウォー」というライオンのうなり声のような声を発する。
ネルソンさんは十三ヶ月間、ベトナム戦争に参加し、多くの人を殺しました。
ジャングルでの撃ちあいが終ると、あと片づけをする。
死体を集めて、数を数える。
「何人取り逃がしたか」を調べるために。
ネルソンさんは、ある日の戦闘で逃げ回り、とある防空壕に飛び込んだところ、一人のベトナム女性がたった一人で出産する場面に遭遇し、その瞬間、差し出した手に赤ちゃんが生まれ落ちる、という体験をします。
ネルソンさんにとって、決定的な意味を持つ出会いでした。
「ベトナムの人も同じ人間だ・・・」
アメリカに帰ったネルソンさんはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しみ、ホームレス生活のなかでであった高校の同窓生に声をかけられて、その女性が教えているクラスの子どもたちの前で、初めてベトナムでの体験を話しました。
「ネルソンさん、人を殺したの?」という問いかけに、目を瞑って、やっとの思いで「イエス・・」と答えたところ、子どもたちは、ネルソンさんのもとに駆け寄り、しっかりと抱きしめ、友人の先生も、ネルソンさんも、みんなで泣いたそうです。
このことがきっかけになり、精神科医のもとで15年間PTSDの治療をつづけ、40歳を過ぎて語り部としての活動に入りました。
仮名もふってあり、とても読みやすい本です。
「すべての若者と 女性のみなさんへ」ということです。
憲法9条・メッセージ・プロジェクト
http://www.k3.dion.ne.jp/~k-9mp/main.htm
きょうは秋分の日・お彼岸の中日です。
ヒガンバナの写真を。
まっぴらさんのトランペットは、ついでなんかじゃありませんです。
伊藤さんの中南米のお話ですか。いいなあ・・。
すずき産地さん
講演のときでも聴けるわけでもないネルソンさんのブルースを聴けたなんて、しかも盆踊りの時に聴けたなんて、やっぱり31さん、うらやまし~!
31さんとワテの噂をしとったのですな!?
>さくら姐さんへ。
アレンは、全ての講演先でブルースを歌っている訳
ではありませんのです。
ですから、聴ける場面は得がたいのですw。
アレンは居ませんが、文中の『勇気の源はなんですか』(伊藤千尋)のご本人と、10月14日・立川
母親大会でご一緒します。
中南米の最新情報が聞けまっせぇ!!
ついでにトランペットもねぇ!!
ネルソンさんは講演の始めや終わりに、ブルースを歌ってくださるそうですね。
そのブルースを聴けたなんて、握手までしたなんて、うらやまし~!
まっぴらさんに紹介していただき、
握手することができました。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/92ebb8f98c3c445aa9bc68954f273dce
ステージで披露したブルース(っていうのかな)が
すごくよかった。
リンク、ありがとうございます。
アレン・ネルソンさんのような方は、きっと、大勢いるのでしょうね・・・
もっと、こういうことをマスコミは報道して欲しいですね。