きのう、「赤旗」の「自衛隊が違憲・違法の国民監視」という大見出しを見た瞬間、連想したのは〝特高警察”でした。
次に、えー、ここまで来たの!?の想いです。
日本ジャーナリスト会議のメールマガジンから、森住さんの声明をご紹介します。
2007/06/08 1312号 (転送紹介歓迎) [JCJふらっしゅ]
自衛隊の内部文書についての緊急声明
2007年6月9日
フォトジャーナリスト 森住 卓
自衛隊のイラク派遣などに反対する市民団体やジャーナリストなどの自衛隊による
監視調査が明らかになった。6月6日、日本共産党の志位委員長が記者会見で自衛隊
の内部文書を入手し発表したものだ。
自衛隊情報保全隊が行っていた調査活動の「内部文書」の中には私の名前も何カ所
か出てくる。日本全国で行われたイラク戦争関連写真展に関わる部分だ。
このような調査は国民の知る権利や思想信条の自由を真っ向から侵害するものであ
り、民主主義社会において許される行為ではない。自衛隊法にもない活動であり違法
の疑いもある。
私がイラクの写真展で伝えたかったことはイラク戦争で誰が殺され、誰が犠牲にな
ったのか?イラクで起こっている事実を多くの人に知っていただくために写真を貸し
出している。
自衛隊の調査監視活動は、私の写真展の開催に無言の圧力となり、同時にジャーナ
リストの知らせる権利と市民の知る権利を奪うものだ。自由社会は意見が自由に言え
る社会である。しかし、この行為を許せば自由で民主的な社会から閉鎖的監視社会に
拍車をかけることになる。
今日のイラクの混乱は国際社会のルールを無視した侵略戦争を行ったアメリカに責
任がある。そして、その戦争を支持しイラクに自衛隊を派遣した日本政府にも重い責
任がある。
自衛隊がイラク戦争に反対する市民やジャーナリストを監視する事は、イラク戦争
が「自由と民主主義の実現」という大儀も無かったことを自ら証明している。イラク
戦争に加担した責任をとらず逆に市民の活動を監視することは”天に向かってつばを
吐く行為”であり、民主主義社会への挑戦である。
調査を行った情報保全隊とは「自衛隊の機密情報を守り、その漏洩を防止する」こ
とが本来の目的だ。市民やジャーナリストを監視する行為はその目的からも逸脱して
いる。市民やジャーナリストの監視・調査に時間とエネルギーを使っていたから、隊
内からイージス艦の最高機密が漏洩しても気づかなかったと言われても仕方ないであ
ろう。
自衛隊は直ちに調査活動を中止し、調査の全容を明らかにし、その責任を明確にす
べきである。
森住 卓 ホームページ
http://www.morizumi-pj.com/
*ご本人の了解を得て転載。
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日本共産党のホームページから、文書の内容や、志位委員長の記者会見ムービーを見ることができます。
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/
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このところ、13日におこなう催し物の準備やお誘いで、やたら忙しいです。
落ちついて記事を書きたいのですが・・・。
きょうはここまでにします。背中が痛くなってきたので。