さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

子ども若者「学びの平等宣言」

2010-05-04 | 暮らし
 おととい、小平霊園へ行った帰り、K駅に、「あしなが募金」を呼びかけている生徒さんたちがいました。

 三人一組で必死な訴えでした。

 私はいつもあしながの生徒さんたちの募金には、応えることにしています。


 過日見たテレビ番組では、授業料が払えない生徒さん、アルバイトして払うという生徒さん、それどころか、親に代わって自分が働いて家計を支えなければならない生徒さんもいて、この国の政治はなんという貧困な政治なのだろうと、腹が立ってなりませんでした。


 国にお金がないわけではない。

 使う順序が狂っているのです。

 全国にある米軍基地関係に、いったいどれだけのお金を使っているのでしょう。




                              




 「すくらむ」からの転載です。




   子ども若者「学びの平等宣言」


 長引く不況、厳しい雇用情勢が続く昨今。経済的な理由から高校や大学を中退、もしくは進学することをあきらめる子どもや若者がいます。なかには、家庭を支えるため、「学ぶこと」より「働くこと」を選ばざるを得なかった子どもや若者もいます。


 「お金がない」という理由で、「学ぶこと」を続けられなくなるということは、非常に悲しくつらいことです。それは、大切な居場所を失うことであり、友人どうしの日々のつながりを失うことでもあります。


 そうしたなか、今年4月から高校授業料が無償化されることになりました。この政策は、こうした状況を改善するにあたって、画期的な第一歩です。


 しかし、子どもたちの学びを考えるうえで、今回の政策だけでは、その支援の対象とならない子どもたちがいることを無視できません。


 学びとは、人が人として暮らしていくために欠かせないものです。ゆえに、その学び方も多様であるべきです。学校に通う子どもはもちろん、朝鮮学校に通う子どもや学校外の居場所に通う子どもも、自分にあった居場所で学んでいます。また、家庭で育つ子どもや自立援助ホームで育つ子どもも、自らのペースで学んでいます。


 さらに、高校に通うためには、授業料以外にも、教科書代や修学旅行費など払わなければならないものがあり、お金を心配しながら学校に通っている生徒もまだいっぱいいます。


 「学ぶ意志」のある子ども・若者たちに対し、さまざまな「学びのかたち」を支援する社会となるよう、その足がかりとして、私たちは次のことを求めます。




 〈フリースクール・フリースペース〉

 ○高校授業料無償化の対象に、フリースクール・フリースペースを加えてください。

 ○フリースクール・フリースペースに通う高校生年齢の子どもに、通学定期券の適用を認めてください。



 〈朝鮮学校〉
 ○高校授業料無償化の対象に、朝鮮学校も差別なく加えてください。



 〈定時制高校〉
 ○教科書代や修学旅行費など授業料以外の学費の私的負担を少なくしてください。



 〈自立援助ホーム〉
 ○私たちは学びの前に、「生きて行くための場所」を確保していかなければならない環境にいます。学ぶことに向き合うスタートラインにも立てていません。「学びたい」という気持ちが自然に抱くことのできる安心で安全な生活環境の保障をしてください。



 〈あしなが育英会〉
 ○次世代への貧困の連鎖を断ち切るため、子どもの貧困対策基本法を制定し、子ども・若者の貧困問題に真正面から向き合ってください。
 ○高校、大学の給付型奨学金を公的資金で新設してください。



 2010年4月25日
 「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク
  子ども若者シンポジウム登壇者一同




                              

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