さくらおばさんの ひとりごと

日々の想いを綴ります。

映画 『旅の贈りもの』

2006-12-08 | 映画・ドラマ
 10月11日に観た映画(監督:原田昌樹)です。

 今頃UPするなんて・・・・とも思いましたが、この映画の断片を時々思い出すことがありますので、ほんのちょっと書きます。

 主題歌の『いい日旅立ち』(唄:中森明菜)を、こんなにも感慨をこめて聴いたことはありませんでした。
 挿入歌の『時代』(唄:徳永英明、この映画に俳優として出演)も、説得力をもって耳に入ってきました。

 鉄道好きの私は、「大阪発0:00──真夜中に出発する列車」という場面だけでも わくわく です。

 終着地「風町駅」に着いた“理由あり”の人たちが、過疎地「風町」の人たちとの触れあいの中で、自分をとりもどしていく様子が描かれていきます。
 ふんわりとした笑いと、染み入るような涙とともに。

 町人の中でただ一人の子ども・翔太少年(小堀陽貴)は、祖母の家で暮らしながら、「逆上がりが出来たら戻ってくる」と言った父親をじっと待つ身。
 初めは少年から逃げ回っていた自殺志願者・華子(多岐川華子)も、その事情を知って次第に逆上がりを教えるようになる。
 由香(桜井淳子)、ミチル(黒坂真美)、若林(大平シロー)たちもそれぞれ明日に向かって歩き出す。

 「現実はこんなに単純じゃない」と見る向きもあるかもしれません。
 私も、ちょっと「おとぎ話的」とも思います。
 それでもこの映画は十分に納得がいきます。

 あなたを待っている人がいるんだよ。

 みんな、誰だって、必要とされているんだよ。

 傷つくこともあるけれど、人とのかかわりの中で人間は人間として生きていけるのですよね。

 人を殺す映画ではなく、人を生かす映画が、もっと日常的に、たくさんの人に観られるようになるといいなぁ。



     『旅の贈りもの』
          http://www.tabi-000.jp/story.html
コメント
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