チャチャヤン気分

《ヘリコニア談話室》後継ブログ

Re; 大江健三郎逝去

2023年03月15日 21時30分52秒 | 日記
斎藤さん

や、斎藤さんも大江を気に入っておられたのですね。
しかも私が読まなくなってからの作品をよく読まれているようで、さすがです。

>「雨の木を聴く女たち」を今読み返したら
私の場合は、これは掲示板にも書き込んだ記憶があるのですが、初期の(第二期の?)「叫び声」とか「日常生活の冒険」とか、あのあたり(とは、まだ清らかな(笑)青春小説「芽むしり子撃ち」以後~第二期の総決算的作品である「個人的な体験」以前)のを読み返したいと、それこそ10年以上前からずっと思っていて、その理由の半分は、やはり、あのあたり、いま読んでも面白いと感じるだろうか、という興味が占めているんですね。
もっとも、私の場合は見果てぬ夢に終わってしまいそうです。嗚呼。
そういえば、作者自身が封印した「青年の汚名」(所持しています)と「夜よゆるやかに歩め」(未所持)は『全小説』に入っているのかな、と、ふと気になって検索しましたが、やはり入っていませんね。
そして重大な発見をしちゃいました!
「日常生活の冒険」も未収録ではないですか! これも封印してしまったんでしょうか。
いや、「日常生活の冒険」すぐにでも読み返したくなりました\(^o^)/

      ――――――

Unknown (斎藤)
2023-03-14 16:51:36
こんにちは。
私も昨日ネット内でこの大江さんの弔報に接し、眉村さんの時以来の喪失感に襲われていました。
講談社から数年前に出版された大江健三郎小説全集を、定年後に読もうと思って全巻購入していました。
いつから読み始めようかと思い巡らせています。

私も「洪水は我が魂に及び」は大好きです。
作品内の登場人物「ジン」が発する鳥の名前の言葉に、当時高校生ながら癒やされていました。

私が多分一番好きな小説は、その内容の分りやすさから「新しい人よ目覚めよ」です。
小説最後にイーヨーが発する「私はイーヨーではありません。ヒカルさんです」というセリフは今でも鮮明に覚えています。
このセリフに接してとても感動したことを覚えています。

私のリアルタイム作品は「雨の木を聴く女たち」からでした。
難解さマックスで何が面白いのかも分らず、とにかく読み続けました。
そしてその難解さは自分の理解力不足のせいかと思っていたら、日経新聞の書評欄で「小説で学問をすることは止めてくれ」というようなことが書かれ、書評の筆者もその難解さに辟易したということを語っていて、自分だけでは無かったと一安心したことを覚えています。
この作品を読んで、マルカム・ラウリー「活火山の下」という作品の名前だけ覚えました。
いつか読んでやろうと思ったりしています。
「雨の木を聴く女たち」を今読み返したら果たして面白さを感じることは出来るのか。
ちょっと不安を覚えながらも楽しみ感も有って、大江さんの小説全集を読み出す日を探しています。
新潮社の全30巻の安部公房全集も準備済みなので、これとの兼ね合いもあったりして迷っています。
本来の定年日である60才には、どちらも読み始めたいと思っています。
あっ、筒井さんの「コレクションセット」と荒巻義雄さんの「メタSF全集」もあった。
ん~、どこから手を付けるべきか、全て並行で行くべきか、悩みは尽きません。

大江さんの作品、味わい直してみます。
Unknown (斎藤)
2023-03-14 16:54:54
一点追記です。
大江さんの息子の光さんのCD(光さん作曲の作品集)も良く聴いています。
とても優しく綺麗なメロディーで大好きです。

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