ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

BETTY ROCHE

2008年02月25日 | 女性ボーカルR
BETHLEHEM/BCP-64/BETTY ROCHE/TAKE THE “A” TRAIN/1956

最近、比較的よくターンテーブルに乗る事が多くなったのがBETTY ST. CLAIREとこのBETTY ROCHEです。彼女は1910年代の後半(生年は諸説あって僕は正確なことは不詳です)にデラウェアの生れで、'43年~'44年と'52年~’53年にエリントン楽団に在籍していました。’44年にはエリントン楽団と共にカーネギー・ホールで歌っています。本アルバムは彼女がベツレヘムへ移籍してのアルバムで、彼女のスケールの大きいソウルフルな歌い口が気に入っています。このアルバム収録後しばらくして半分引退したような形になったのですが'61年にプレスティッジで録音して復活しました。そのプレスティッジの“SINGIN' & SWINGIN'”ではJACK McDUFFのオルガンが前に出てきていますが, 本アルバムではEDDIE COSTAのヴィブラホーンが前に出てきています。このヴィブラホーンの奏でる音がよくボーカルに合っているんですね。このアルバムでの一番のお気に入りはやはりA-1のTAKE THE “A” TRAINです。EDDIE COSTAのヴィブラホーンの硬質の金属音で始まるこの曲は彼女の歌い回しの大きさを感じるボーカルへと続きます、そしてボーカルとヴィブラホーンの丁々発止のやりとりが楽しめます。B-1のROUTE 66もA-1と同じくアップテンポですがノリが良くてお気に入りです。A-3のIN A MELLOW TONEや続くA-4のTIME AFTER TIMEもお気に入りです。A-6のCAN'T HELP LOVIN' DAT MANはスローテンポで歌われていますがダレる事もなく彼女の上手さが際立ちます。B-2のALL MY LIFEやB-4のALL TOO SOONもスローでじっくりと歌われいますが好感が持てます。ここで上げなかった他の曲も良いですよ。彼女のボーカルは濃いですが飽食感を感じさせずにアップテンポからスローテンポまで歌いこなして聴かせてくれます。でもベツレヘムって女性ボーカルの佳盤が多いですね。本アルバムはオリジナルと思いますが、録音も良く各バックのソロも適度に聴けてそれも楽しめます。聴く時は音量をいつもより上げて聴いています。

パーソナル:BETTY ROCHE(vo), EDDIE COSTA(vib), CONTE CANDOLI(tp), DONN TRENNER(p), WHITE MITCHELL(b), DAVEY WILLIAMS(ds)
収録曲
A面
1, TAKE THE “A” TRAIN
2, SOMETHING TO LIVE FOR
3, IN A MELLOW TONE
4, TIME AFTER TIME
5, GO AWAY BLUES
6, CAN'T HELP LOVIN' DAT MAN
B面
1, ROUTE 66
2, ALL MY LOVE
3, I JUST GOT THE MESSAGE, BABY
4, ALL TOO SOON
5, YOU DON'T LOVE ME NO MORE
6, SEPTEMBER IN THE RAIN

DORIS DAY

2008年02月25日 | 女性ボーカルD
(英)PHILIPS/B 07201 L/DORIS DAY/DAY BY DAY/

出張から一昨日夜に帰ってきたのですが、少し疲れも感じたので日曜日にゆっくり休もうとしたのですが、いつもより早く目覚めてしまいました。もう昼まで惰眠を貪るというような体力がなくなってきたのかも知れません。僕のブログですが気がつけば皆さんのおかげで3年目になっています。自分のジャズや女性ボーカルに対する理解や知識は限られた極く一部しかなく、むしろ皆さんに教えていただく事の方が多く情報交換等もさせていただきながらこれからもより学ばせていただきたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。

今日のアルバムは以前に紹介したDORIS DAYのアルバムですが、ジャケット違いがあったので書き加えました。元々僕はジャケ買いが多いんですが、それがDORIS DAYでのアルバムのジャケ違いで好感のもてるジャケットでしたので入手しました。改めて彼女のボーカルを聴きながら今書いていますが彼女のボーカルの上手さ丁寧さ温かさは、香り高い極上の紅茶を味わっているような感じです。彼女が歌うとTHE GYPSY IN MY SOULも軽快でより楽しい曲になります。アルバムの表題になっているDAY BY DAYのしっとりやさしい歌声にはいつも癒されます、この曲を聴くと歌詞が分からなくとも愛が日に日に深まっている内容だと感じ取れるのではないでしょうか。僕が小学生の頃にラジオから流れてきたこの曲を初めて聴いた時にもそういうように感じられました。ジャケットはアメリカCOLUMBIA盤も英PHILIPS盤のもどちらも魅力的な彼女の写真が使われています。僕はより若々しく思える英PHILIPSのジャケットの方があまり見ない事もあるし, どちらが好きかといわれるとPHILIPSジャケットの方がより好きでしょうか。
COLUMBIA/CL942/DORIS DAY/DAY BY DAY/    以下は以前(2006/9)の記事です↓
今年の夏は自分にとっては格別に暑かったです。町の街路樹もそこここに立ち枯れしているのを見ても暑さは厳しかったのではないでしょうか。少し夏バテ気味というかクーラー病というか体がだるい感じがします。私にとってこういう疲れたときのビタミン剤のようなシンガーの一人がドリス ディーという事で、今日は彼女のアルバムの紹介です。彼女は1924年にオハイオ州のシンシナティの生まれですから、このアルバムは30歳台になってのアルバムです。ジャケットを眺めると軽潔そうな金髪と輝いているブルーの瞳と微笑んだ口元の歯が白くきれいに並んでいるのにあらためて見入ります。このアルバムは彼女のLPとしては“Day Dream”や“Love Me or Leave Me”に続く三作目になるのでしょうか、いずれにしても初期の頃のアルバムのようです。この続編とも言うべき“Day by Night”が翌年ですが、こちらのアルバムの方が私の持つ明るい彼女のイメージに合うので,より好きです。今でも私にとっては良きアメリカンガールの象徴みたいなシンガーです。

PAUL WESTONの指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, THE SONG IS YOU
2, HELLO, MY LOVER, GOODBYE
3, BUT NOT FOR ME
4, I REMEMBER YOU
5, I HADN'T ANYONE TILL YOU
6, BUT BEAUTIFUL
B面
1, AUTUMN LEAVES
2, DON'T TAKE YOUR LOVE FROM ME
3, THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
4, GONE WITH THE WIND
5, THE GYPSY IN MY SOUL
6, DAY BY DAY