ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

SAVANNAH CHURCHILL

2008年02月09日 | 女性ボーカルC
JAMIE/JLP 70-3016/SAVANNAH CHURCHILL/TIME OUT FOR TEARS

このサバンナ・チャーチルというシンガーは本来はブルース・シンガーじゃないかと思うほどブルースの味を持つシンガーですが、本アルバムはバラード好きには外せない一枚ではないでしょうか。彼女はニューオリンズ生れで、幼い時に家族と共にニューヨークへ移り住み、カトリック系の入学したのですが、その学校で歌い始めたそうです。その後にBENNY CARTER楽団でも歌い、ハーレムのSMALL'S PARADISEを始めとして各地のナイトクラブで活動したクラブ・シンガーです。彼女の歌い回しはジャズ+ソウル+ブルース÷3=彼女というイメージなんですが、やや低く乾いた声質で温かく包み込んでくれるようなボーカルで包容力を感じますし、バラードで彼女の良さというのが特に発揮されています。A-1のTIME OUT FOR TEARSはブルース調のアレンジですが僕はブルースも好きですしアルバムの出だしの曲としては押し出しがあって良いと思います。続くFOOLISH YOURSやI PROMISE IT WON'T HAPPEN AGAIN及び IS IT TOO LATE、B面に入ってはA-1のSUMMERTIMEは独特のアレンジで好き嫌いが分かれるのでは思いますが、B-2のIT'S TOO SOON TO KNOWから SHE'S ONLY GOT HERSELF TO BLAME、I KNOW I'M GOOD FOR YOU、A LITTLE PLACE IN YOUR HEARTと続くバラードは聴く人を引き込む魅力があります。僕はB-2の IT'S TOO SOON TO KNOWが一番のお気に入りでこののアルバム中では何度も聴いてしまいました。このアルバムはバラード好きには特にお薦めできる1枚かと思います。
ジャケット裏にある彼女の写真も載せておきます。レーベルは縦にゴールドと白に色分けされ深溝有りです。多分オリジナルだろうと思います。

ROBERT MERSEYアレンジ指揮によるコンボ伴奏
収録曲
A面
1, TIME OUT FOR TEARS
2, BE ANYTHING
3, FOOLISH YOURS
4, I PROMISE IT WON'T HAPPEN AGAIN
5, IS IT TOO LATE
6, I ALMOST LOST MY MIND
B面
1, SUMMERTIME
2, IT'S TOO SOON TO KNOW
3, SHE'S ONLY GOT HERSELF TO BLAME
4, I KNOW I'M GOOD FOR YOU
5, A LITTLE PLACE IN YOUR HEART
6, I WANT TO BE LOVED