ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

HELEN MERRILL

2008年02月08日 | 女性ボーカルM
EMARCY/MG-36078/HELEN MERRILL/DREAM OF YOU/1956

僕のブログでは, 久し振りに登場のヘレン・メリルです。彼女のアルバムでは初期のMERCURY時代に傑作人気盤が多くあるのではないでしょうか。クリフォード・ブラウンとの共演盤/HELEN MERRILLは超人気盤ですし、“NEARNESS OF YOU”も傑作と思います。本アルバムもそれらと並んでベスト3というか人気盤の1枚ではと思います。このアルバムですが、僕との相性が良くなかったのか或いはEMARCYとの相性が良くないのか、例えばSARAH VAUGHAN/SASSYと同じく本アルバムもジャケットが良くない物ばかりに出会って入手までにかなりのアルバムをパスした思い出のあるアルバムです。皆さんはそういう経験はなかったでしょうか?とにかく僕は1950年代のEMARCY盤はジャケット表面のラミネートが浮き上がり地紙との間に色変わりが起きているジャケットに多く出会ったという印象が有ります。所有アルバムは数枚のアルバムを見送りやっと納得できるジャケットと盤のものに辿り着いた経緯がありますのでより愛おしいです。
本アルバムはアレンジャーとして辣腕をふるっているギル・エバンスのアレンジ指揮による伴奏となっています。このギル・エバンスとの共演は、本アルバムからほぼ30年後に再び録音されていて収録内容もほぼ同じ曲のようですが聴き応えは本アルバムの方がやはり若々しくまた可愛さもあって、こちらのアルバムを選びたいと思います。本アルバムで一番のお気に入りは月並みですがB-3のDREAM OF YOUです、彼女がポツリポツリと語るように歌うところに何とも言えない可愛らしい魅力を感じます。A-2のBY MYSELF や B-5の I'M JUST A LUCY SO AND SOもお気に入りですが、その他の収録曲も良いですよ。余談ですがA-2のBY MYSELFでトランペットのソロを演奏しているのは普段は農業に従事している無名の人らしいですが素人とは思えない演奏で、あらためて米国の演奏者の層の厚さを感じるところです。

収録曲
A面
1, PEOPLE WILL SAY WE'RE IN LOVE
2, BY MYSEJF
3, ANYPLACE I HANG MY HAT IS HOME
4, I'VE NEVER SEEN
5, HE WAS TOO GOOD TO ME
6, A NEW TOWN IS A BLUE TOWN
B面
1, YOU'RE LUCKY TO ME
2, WHERE FLAMINGOS FLY
3, DREAM OF YOU
4, I'M A FOOL TO WANT YOU
5, I'M JUST A LUCY SO AND SO
6, TROUBLE WATERS