ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

BEA ABBOTT

2008年02月13日 | 女性ボーカルA
WESTMINSTER/WST15027/BEA ABBOTT/JAZZ IN HI-FI/stereo

今日のビー・エイボットというシンガーですが彼女の事はよく知りません。ライナーノートにはPROVIDENCE(N.Y.とボストンの中間あたりだと思います)生れで中学校の時に歌い始め、ニューヨークへ出てプロになりホテルや劇場で歌ったという事が書かれている程度で生年も不詳ですが、本アルバムを収録したのが27~8歳のように見えますが(?)。同じレーベルから“THE TOO, TOO MARVELOUS BEA”というアルバムがあり以前に僕も聴いているのですが、その時はなぜか印象が薄かったのです。ところが、本アルバムで彼女は4曲を歌っていますが、このアルバムのB-1のALMOST LIKE BEING IN LOVEを聴いた時に以前に聴いたアルバムでの彼女の印象とは違って情感があってやさしい色気のあるボーカルだなぁ~と感じ本当に数年振りに“THE TOO, TOO MARVELOUS BEA”を聴き直させてくれたキッカケになった本アルバムです。最初に聴いた時は僕の感受性が今よりさらに鈍かったんでしょう、未だに研ぎ澄まされておりませんが。伴奏はどちらのアルバムもHAL OTISが担当していますが、本アルバムの方はQUINTETでの演奏となっています。このアルバム本来はHAL OTIS QUINTETのアルバムであるのです。彼の事は例によって知識がない僕ですが、バイオリン奏者らしくバイオリンでのジャズ演奏です。バイオリンの音色も楽しめますね。ジャケット写真が刺激的ですが演奏内容は刺激的ではありません。このジャケット写真はモデルでの写真ですよね、まさか彼女の写真とかという事はないと思いますが、ご存知の方に教えていただきたいと思います。レーベル番号から言えば本アルバムの方が少しだけ若いのですがほとんど同時期に収録されたか、全く同じように収録されたものが2枚のアルバムに分けられたのではないでしょうか。彼女の収録曲が重複していないので4曲だけですが僕には嬉しいアルバムでした。何より彼女の良さを再認識できたのは本アルバムのおかげです(感謝)。本アルバムはSTEREO盤ですが録音も良く不満に感じるところはありません。このアルバムの4曲はどれもお気に入りですが、僕の好みで最も好きなのはALMOST LIKE BEING IN LOVEでしょうか。

収録曲
A面
1, I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE *
2, OUT OF NOWHERE
3, MOUNTAIN GREENERY *
4, BACK HOME AGAIN IN INDIANA
5, TEA FOR TWO
6, SWEET GEORGIA BROWN
B面
1, ALMOST LIKE BEING IN LOVE *
2, LOVE IS JUST AROUND THE CORNER
3, JUST YOU, JUST ME *
4, OH LADY BE GOOD
5, I GOT RHYTHM
6, DINAH
*印の4曲で彼女が歌っています。