ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

MARLENE DIETRICH

2008年02月03日 | 女性ボーカルD
CLUMBIA/CL1275/MARLENE DIETRICH/LILI MARLENE

このアルバムはジャケ買いしたアルバムです。以前にどこかで見た事があるとHOLLY COLEのアルバムの事で記述しましたが、思い出せずにいたところTAKASHIさんからコメントいただき思い出した次第です。その後に売り物があったので入手しました。二つのジャケットを比べて見て下さい。パクったとは軽々しく言えませんがまことに良く似てると思います。

彼女の大ヒット曲である“LILI MARLENE”ですが、ドイツ人の詩人が作曲, 同国の作曲家が曲をつけた歌でありながらドイツでもイギリスでもアメリカでも人気が出て、一部のイギリス軍内では禁止令が出たそうです。音楽というのは戦争下でもいやむしろ戦争下であるからなおさら人々の心をとらえるのでしょうか。マレーネ・デートリッヒがこの曲を歌ったのは1940年後半から1950年初頭にかけてですから、僕がまだ細胞にもなっていない頃です。“LILI MARLENE”は本来は“LILI MARLEEN”と書くそうですが、米国ではMERLENEとひっかけてLILI MARLENEとしたともあります、それぞれに国語の発音の違いもあったそうです。いずれにしても今でも彼女の歌での代表作となっているこの曲は彼女のアルバムには必ず収録されているのでは想像しています。MCA7160/LILI MARLENEでは英語で歌われていますが、本アルバムは全曲ドイツ語で歌われています。僕はドイツ語というとヒットラーの演説のような鋭角的で扇情的なイメージがあるのですが、本アルバムのA-2/MEAN TO MEの間奏で彼女の語りがあるのですが、それがまろやかでやさしく、ドイツ語もこんなにソフトで母性が溢れているんだと思いました。彼女のボーカルは上手い下手とかで聴くのではなく、ムードで聴きましょう。

ところで、こちらのジャケット写真のアルバムは、COLUMBIA/GL 105/MARLENE DIETRICH OVERSEAS/10inchですが収録曲は全く同じで曲数が異なります。音源も同じだと思いますが違いますでしょうか?

JIMMY CARROLLのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, LILI MARLENE *
2, MEAN TO ME *
3, THE NOBELLIED
4, ANNIE DOESN'T LIVE HERE ANY MORE *
5, YOU HAVE MY HEART
6, THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP *
B面
1, TIME ON MY HANDS *
2, TAKING A CHANCE ON LOVE *
3, MUST I GO
4, MISS OTIS REGRETS *
5, YOU HAVE TAKEN MY SOUL
6, I COULDN'T SLEEP A WINK LAST NIGHT *
*印が10inch収録曲