ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

菅野邦彦

2008年02月28日 | 菅野邦彦
NADJA/PA-6021/菅野邦彦/LIVE!/1973

今日、菅野の“ライブ!”CDが届いたので早速聴いています。このアルバムはライナーノートにも書かれているとおり菅野の大きな仲間(ただのファンではなく)である中山信一郎氏のプロデュースによって企画された九州での各地のライブをとりまとめたアルバムです。ちなみに中山氏はお元気でいらっしゃるのでしょうか? 僕の再生装置では今回のCDもLPを凌駕するような再生音ではありませんでした(CDの音が良くないという意味ではありません)。僕の干しタコ耳にはLPの方が少し柔らかく耳当たりが良く、CDは元気が良く迫力があるのですがやや硬い音という印象でした。このアルバムは各地のクラブでのライブのそれも菅野が乗りまくっている曲だけを抽出して編集したアルバムとなっています。ですからどの曲を聴いても、皆さんがご存知のとおり菅野が乗った時の誰にもとめられない、聴き手は息つく間もない演奏で満ちています。最初のMENICA MOCAから全開でノリノリです、この曲もお気に入りですが。もし叶うならば未発表の曲をうまく取り混ぜて2枚か3枚のコンプリートCDとして再発売して欲しいと思います。菅野は最初から乗りまくるわけではないのですが、ノル前のいわば助走中のような彼の演奏も聴かせて欲しい僕です。このアルバムに収録されている演奏はすべて菅野のライブで経験する乗った時の菅野の演奏が聴けるのですが、僕は2番目に録音時間が長いSUMMER TIME(12分23秒)が一番好きでしょうか? 甲乙つけるのも僕にとっては難しいです。WAVE(14分13秒)も大好きなんですが菅野が乗り過ぎた為かどうか途中からテンポがかなり速くなるんですが、菅野さん凄い速すぎ置いてかないでという感じですが 実際のライブ会場にいれば聴き手もノリまくりでしょうね。続くFOR ONCE IN MY LIFEが本アルバムでの一番のお気に入りです、この軽快感とドライブ感はいつ聴いてもスカッと気分爽快にさせてくれます。最後に収録されているBLUESは菅野がライブでまず演奏する曲ですが、いままで聴いたなかでは最上の演奏のように思えます。聴衆も手拍子せずにはいられなかったのでしょう。“ブラック・オルフェ”でも最後のON A CLEAR DAYで聴衆が手拍子していますが、分かるような気がします。お気に入りがたくさん有るのですがアルバム全部がお気に入りという事にさせてください。
今回、発売となった菅野邦彦CDシリーズの一枚。↑
パーソナル:菅野邦彦(p), 本田英造(b), 高田光比古(ds), 小川庸一(conga)
収録曲
A面 1,MENICA MOCA 2,WAVE 3,SWEET AND LOVELY
B面 1,SUMMER TIME 2,FOR ONCE IN MY LIFE 3,BLUES