ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

RDG2 はじめてのお化粧

2009-07-26 | 読むこと。
次女の期末試験が終わり、さあ最後のインターハイに向けてラストスパート、
というときに、腰が痛いというので診てもらったら、なんと背中が肉離れ

毎日整体に通って、テーピングして、湿布して、
なんとかインターハイに間に合うように、と思っているのに、
試合に出るはめになったり、合宿に参加したりで、
親としてはハラハラ、ドキドキの毎日です。

日々のほほんと高校生活を過ごしていた私と違って、
今の高校生は何かと大変なのですねえ。


さて、こちらもあっと驚く高校生活を送ることになりました。
『RDG はじめてのお使い』の続編です。



 『RDG2 はじめてのお化粧』
     荻原 規子


紀伊山地の神社で育った泉水子(いずみこ)が、
今回は東京に出てきて鳳城学園に入学し、高校生活を送ります。

そこで山伏修行中の深行(みゆき)と再会しますが、
彼の態度は相変わらずつっけんどん。
それでも、ルームメイトの真響(まゆら)やその弟真夏と
親しくなり、新しい生活が始まります。
ところがこの学校、普通の高校でなかったのですねー


まあ、中高生向けのファンタジーということで、軽い感じで読めますが、
内容的には荻原さんならではの日本古来のモチーフが満載。
山伏に加えて、式神を使う陰陽師に忍者の子孫に・・・
和製ファンタジー好きにはこたえられません(笑)

彼女の作品の魅力のひとつが登場人物。
舞台が高校とあって、興味深い人物が次々と出てきます。
荻原ファンなら、勾玉シリーズや『西の善き魔女』などの
登場人物とタイプが重なるかもしれません。
ワンパターンかもしれないけれど、ファンとしては
その発見も楽しみのひとつになります。
前回出てきた和宮が、最後でカラスになって出てきたときは、
「わー、鳥彦みたい!」と嬉しくなりました。

ちょっと天邪鬼的な深行もいいし、
かなり天然な真夏もカワイイ。
オバサンゴコロをくすぐります(笑)

荻原さんの作品は、こんなオバサンが読んでも、
たちどころに女子高生に戻してくれるところがすごいですよね。
女の子の気持ちに戻って、自信がなくてうじうじしたり、
わくわく、ドキドキしたりできるのです。
昔の自分を思い出すなあ(笑)

一見ぱっとしない泉水子の、うじうじした性格と、
姫神がとり憑いたときのギャップが印象的です。
自分の殻を破ろうとしている泉水子。
これからどんな変貌をとげるのでしょう。


長編の多い彼女の作品。
これも、まだまだ序章の続き、という感じです。
だから、1巻2巻読んだくらいでは物足りないかもしれません。
これから壮大な物語の始まり、というところでしょう。
主人公の泉水子の力も謎だし、新たな登場人物たちも謎だらけ。
今後どういう展開になり、どんな世界が描かれるのか楽しみです。

個人的には、分厚くてもいいから3冊分くらい
一気に読みたかったなあ。
でも、毎回、酒井駒子さんの表紙絵が見れるのはうれしいかも。

続きが待ち遠しい!!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 癒しの一滴 | トップ | ようやく、暑い夏 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (琴子)
2009-07-30 22:06:12
こんばんは。
くっちゃ寝さん、読まれたんですね!
わたしも、数日前に図書館から、ご用意できました・・・のメールが来ているのですが、
借りている本を次々読んでいる最中なので、ぎりぎりまで、待ってもらおうと思っています。

深行と、泉水子がどんな成長をとげているのか、
それから、深行の父親(→案外気になります)がどう出るのか、楽しみです。
読んだらまた、おじゃましますね!
返信する
琴子さん (くっちゃ寝)
2009-07-31 13:09:39
こんにちは。

借りてきてすぐ、一気に読んでしまいました。
深行と泉水子の関係は、行きつ戻りつ、というところ。
でも、肝心なところでは、やはり頼りになる深行。
今回からなかなか魅力的な三つ子も登場し、謎は深まるばかりです。
早く続きが読みたい!

暑い夏には(こちらは涼しいのですが)、やはりファンタジーですね。
一時、現実を忘れさせてくれますよ(笑)
返信する

コメントを投稿

読むこと。」カテゴリの最新記事