こころの羅針盤

私の人生に待ちうける「意識」の大海原・・・心と身体と魂と、日々の感情生活を語ります。

香りの幸せ

2008年06月10日 | 意識と知覚
“日々の日常生活で幸福感を感じているのに、自分は幸福でないと言う人がいます*”数年前までの私が、まさにそういう人であったのは、日々の幸福感を意識して知覚するということが、殆どなかったからでした。今は以前と違って、豊かに幸福感を意識できるようになっていますが、山の暮らしでは、草花や木々の自然から、五感、体感の幸福を意識することが多く、植物や空の色、風が起こす音や小鳥の声等、自然を“五感の幸せ”の宝庫と思っています。

五感の幸せの中でも、心地よさの知覚の原点はなんといっても“匂い”がもたらしてくれるものと感じますが、折々の自然から漂い来る好い匂いを感知するや、自分が一瞬にして喜びに満たされることに気づきます。

本日の香りの幸せ。車で用事にでたときに、郵便局のカーブ辺りで焚き火の匂いが流れてきましたが、小枝や枯れ草を燃やす匂いはとても懐かしく、焚き火の匂いは私の中の子供心の平安感に、直結しているように思われます。それから立ち寄った、向かいの山に住む隣人が分けてくれたバジルの苗の香りは、昨日、畑の虫除けにはバジルを植えると効果的と、人に教わったばかりだったので、そのタイミングのよさに、香りの喜びは倍増されました。

そして今、わがやの庭では、ほのかにテイカカズラの香りが漂っています。名前は、古の歌人に纏わる恋の物語に由来するものといいますが、名づけたのは、旺盛に繁茂し咲き乱れる花の姿からイメージしたのではなくて、やはり、この控えめな香りから連想して名づけたのでありましょう。(そう思いたい)

数日前より、我が家の井戸のポンプアップが捗々しくなくて、ボーリング業者に来てもらっても明解な答えが得られず、暫時、様子見、多少の水の不便という不安定要素もあるのですが、今日はそれに勝る、香りの幸福を、存分に感じることのできた一日でした。

*<幸福>と<幸福感>の違いは、生き甲斐の心理学8ページを参照下さい。




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする