flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

世田谷代官屋敷界隈

2016-03-28 00:00:00 | 城郭・城下町

(東京都世田谷区世田谷)
 旧来の世田谷の雰囲気を残すこの辺り。普段は閑散とした通りも師走・新年の四日間は人々でごった返す。彦根藩井伊家の領地であった付近二十村(荏原郡世田谷村、宇奈根村、小山村(尾山台)、上野毛村、下野毛村、新町村、瀬田村、太子堂村、弦巻村、野良田村(中町)、八幡山村、馬引沢村(上馬・下馬・野沢=駒沢)、用賀村、多摩郡和泉村、岩戸村、大蔵村、緒方村、岡本村、鎌田村、横根村)は、吉良氏臣であった大場家が代官を務めた。代官屋敷前のボロ市通りで開かれるボロ市は、天正六年(1578)北条氏政により奨励された楽市に始まる。毎月一と六のつく日に開かれ、豊臣秀吉の小田原征伐まで続いた。その後は農耕具、古着市、正月用品を売る歳の市として十二月十五日に開かれるようになり、明治以降は十二月十五日、十六日、一月十五日、十六日の四日間となった。
   
               

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