西国七番 東光山 龍蓋寺 岡寺
ご本尊 如意輪観世音菩薩
開基 義淵僧正
ご詠歌 露岡寺の庭のこけ さながら瑠璃の光なりけり
明日香の岡の上に建つお寺。
近くには飛鳥寺、甘樫丘、板葺宮跡など古代史好きにはたまらない場所が散在している。
数年前にレンタサイクルで巡ったがどこも素晴らしかった。
この岡寺は草壁皇子が開祖の義淵と共に育てられた別荘だった。
草壁皇子は天智天皇と持統天皇の皇子で27才で亡くならなければ天皇になっただろうとされている。
別荘は仏教の指導者になった義淵に下賜され仏教道場となったのがこの寺のいわれ。
創建以来、1300年あまりの歴史と国宝や重要文化財など多数の宝物がある。
本尊の如意輪観音像は日本で最古の塑像(土で出来た仏像)として知られている。
日本で初の厄除けの寺でもある。
最寄りの駅はきんてつの橿原神宮前。


なだらかな坂道を登っていくと仁王門につく。
そのまま進むと本堂。豊かに線香の煙が流れ出していた。
大師堂は昭和の初めに建立されたそうだ。
平成13年に復興された三重宝塔の軒先には琴がぶらさげられていた。
この寺はシャクナゲの寺といわれるほど季節には美しく咲くらしいがもう終わっていた。
そのかわりに大きな水鉢にダリアが浮かべてある。たくさんの鉢が美しかった。

