小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

「長保寺」 紀州徳川家菩提寺

2016-09-03 | ちょっと寄り道
「長保寺」
長保寺は「小梅日記」にも時折出てくる紀州藩の菩提寺のある天台宗の名刹です。
長保二年(1000)に一条天皇の勅願によって建立されました。
大門、本堂、多宝塔と三つ揃って国宝のお寺は法隆寺とこの長保寺だけだそうです。
また大名墓所としては全国一の規模だとか。
花の寺とも言われ桜の時期はとても賑わいます。
高速の海南インターを降りて道なりに走ると「長保寺」の看板があるのでそこを右折します。
JRぼ下津駅から2キロ。ウオーキングにはいいかも。

このお寺の多くは鎌倉時代に再建されたものですが大門の仁王像は大門より古く室町時代に造られたもので、左右の仁王像の時代を経てきた威厳と疲労が感じられました。










大門をくぐると長い石段の参道が続きます。
両側にはかってあっただろう宿坊風建物があり桜木、花々が植えられています。
その手前に受付がり入山料が三百円。無人なので箱に投入してパンフレットを入手しました。
箱の横に「ポケモンGOで来られた方もお支払いください」とありました。(でもポケモンはいなかったです)



石段を登り切った正面に本堂があります。
本尊 釈迦如来、右脇侍 普賢菩薩 像座、左脇侍 文殊菩薩 獅子座。
お賽銭を入れて合掌。
中からは大勢のお坊さんの読経が聞こえてきます。
本堂を覗いてみると内部の周囲には燭台が並びローソクの火が瞬いていました。
そして、お坊さんは一人もいらっしゃらない。
ハイテクです。





右手に美しい多宝塔があります。
中のご本尊は寺の創建当時に造られた金剛界大日如来坐像です。これは見られませんでした。





境内の左側には手前から鐘楼、阿弥陀堂、護摩堂が建ってます。
鐘楼も年代を感じさせられる枯れ色に魅かれます。





右手奥の一段高い位置には鎮守堂がありますが、こちらは帰りのお楽しみにします。
東の山手の山中には紀州徳川家歴代藩主の広大な墓所があります。
少し登って廟門に向かいました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四月十三日、十四日 | トップ | 「紀州徳川家歴代墓所」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ちょっと寄り道」カテゴリの最新記事