2016/09/03(土曜日) 晴れ
40MHzのラジコン送信機の電波を受信する目的で組み上げた超再生受信回路の
感度を調べてみた。
机上で受信状態の回路をカメラ動画とパソコン動画で監視記録しておき、自分は
ラジコン送信機を持って外に出て電波を発信した。
家から(机から)少しずつ離れては電波を出してまた少し離れる・・・を繰り返した。
近くの(小さな)児童公園の一番隅っこまで行った。
机からは多分40mぐらいは離れているだろう。
ここでラジコン送信機を操作して電源を切って部屋に戻った。
受信正体を確認してみると40mも離れるとパルス波形は鈍っている。
感度は中華製おもちゃラジコン以下だな。
その様子を動画でご覧ください。
パルスをきれいに受信するのは諦めて、FM放送を聞いてみようと改造を始めた。
改造っていったってコイルを調整するだけだ。
FM放送は80MHz帯だからそれを受信できるか確認した。
コイルはちょっと太めの銅線を丸めて最初は50MHz辺りを受信する。
これはうまくいった。
次は60MHz、とコイルの巻き数を減じて受信していく。
ところが60MHzになると超再生ノイズは聞こえなくなってしまった。
勿論シグナルは聞こえない。
チョークコイルをいろいろ変えるがダメだ。
試しにトランジスタ(あと3個残っていた。)を交換してみた。
何と、超再生が動作し始めたではないか。
fTが100MHz~400MHzとちょっと低いトランジスタなので「運」が良ければ
400MHzに当たってうまくいくかもしれない・・・と思ってこのトランジスタをつかって
工作したのに結局は「運」が悪かったっていうことか・・・・
まっ、いいや。 トランジスタを換えたらうまくいったんだから。
80MHzのコイルは2回巻くだけ。 同調はトリマーコンデンサ(4pF~30pF)で行なう。
鉱石ラジオ用アンプも箱(段ボールでこしらえた。何でも作るがモットー)に収めた。
コイルの巻き数や間隔を調整したり、チョークコイルの巻き数を変えたりして
80MHzが受信できるようにした。
その様子を動画でご覧ください。
さぁ、FM放送を聞いてみよう。
アンテナは鉱石ラジオ用の室内アンテナだ。
同調用のトリマーコンデンサを回して放送局を探る。
ザーっというノイズの中からかすかに会話や音楽が聞こえる。
ジャンク品のトリマーコンデンサは動きが固くて調節しにくい。
やっと音楽が聞こえてきた。
その様子を動画でご覧ください。
FM放送を受信できた。
それじゃ次は144MHzだ。
だけどこれはベランダに立てたアンテナを繋がなくてはならないだろう。
そうなると例の「迷惑ノイズ電波輻射」を防ぐ対策が必要だ。
高周波増幅回路の実験をしなくては・・・・・
(続く)
130MHz辺りの航空無線も面白いですよ。
(AM変調です)
超再生受信回路は案外うまくいってます。
トランジション周波数(fT)が100MHz~400MHzという
性能が低い有り合わせのトランジスタを使ったので、うまく
動作するか不安だったのですが、80MHzまでは作動してます。
これからもっと上までテストしてみます。
130MHzを目標にします。
私も暇なときには例のPCレシーバーでエアーバンドを聞いてます。
東京コントロールのやり取りや近くの入間基地や横田基地の
やり取りが聞こえます。時々日本語のやり取りが聞かれます。
まぁ、面白いといえばおもしろいかな?
良く言われる「せいぜいMHzになる位まで」なんてのは大嘘ですね。
80MHzでも使えるのか!(これも経験に裏打ちされた線間ならぬ板間容量?を見越した配線デザインのなせる技ですね)
勉強になります。
あ、超再生受信おめでとうございます!
今までに何度も超再生受信機を工作しましたが失敗ばかりしていました。
今回はブレッドボードであれこれ回路を変更したり部品を変えたりしてなんとかうまくいきました。
ブレッドボードは便利ですよね。
でもやっぱり、本物の基板の方が性能はいいです。
基板で作った超再生は350MHz辺りまで受信できます。