2015/01/11(日曜日) 晴れ
古いトランスを分解してコイルを解いて適当な太さのエナメル線を入手した。
太さは0.4mmぐらい。 被覆の色は茶色より薄い銅色をしている。
もしかしたらポリウレタン銅線というのかもしれない。
このエナメル線を使ってコイルを巻き直した。
↓ コアーに包まれていたコイルを取り出して1次巻線をほどく。 その前に直流抵抗値を測っておいた。
巻き回数を数えれば単位Ω値あたりの巻数の目安になるはずだ。

↓ 今巻いてある1次側の巻線を全部外す。 そしてトランスからほどいて0.4mmの線を巻きなおす。

↓ 髪の毛よりも細いと思われるエナメル線が巻いてあった。 巻き回数は58回(抵抗値6.9Ω)だった。
1次側にはもう一組のコイルがあり、それは105回(抵抗値11.6Ω)だった。

↓ なるべく多く巻きつけようとしたがコアーの内径に合わせなくてはならず、70回(35回x2)しか巻けない。

↓ コアーを被せてリード線を半田付けして完成だ。 さぁ、テストしてみよう。

↓ 無負荷整流出力は335Vもある。

↓ トランス二次側の波形も何となく力強さを感じる。

↓ ニキシー管3本点灯しても整流出力は265Vもある。

↓ 表示も明るくくっきりで申し分ない。

↓ ただし、トランスへの励振入力電流は0.65A(650mA)も必要だ。 これはちょっと大き過ぎて問題だ。

トランスの一次側コイルには650mAもの電流が流れる。
これでは小さな電源トランスでは荷が重過ぎる。
FETに流れる電流を制限してみよう、とゲートに接続した抵抗器を10KΩから20KΩに大きくしてみた。
ところがこの抵抗値を大きくすると、一次側電流は更に大きくなってしまった。
そこで今度は5KΩと小さくしてみた。 すると電流は小さくなっていく。
↓ いろいろな抵抗値を取り付けて比べてみた。

↓ 470Ωまで下げたとき、一次側の電流は370mAに低下した。

これなら5V1Aの容量の電源を使えば大丈夫だろう。
ちなみに回路図はこんなものです・・・

あっ、そうだ・・・・ この実験で2つあるMOS-FETのうち片方だけがとても熱くなる、と
いう事象が発生しました。
最初は何でそうなるかわかりませんでした。
回路を調べたりMOS-FETを入れ替えたり・・・・
原因はただ単にゲートICで位相を変えてそれぞれのMOS-FETに加えたので
デューティ比が50%ではなく偏っていたためでした。
片方のMOS-FETの通電時間が長くなってしまい、それで過熱してしまったのでした。
そこでパルスをF/Fで50%のデューティー比に整形して加えることにしました。
この辺も大変勉強になりました。
まっ、こんなインバーターを使うかどうかはわかりませんが面白い実験をすることができました。
長らく応援をくださった皆様、ありがとうございました。
インバーターの実験記完
外はあまりにも寒いのでタービンを室内で回してみました。(給油機は使用しなくても良いらしいので、室内でもOK)
結果=巨大な加湿器状態!1分で打ち切り。
昔作っ電池管ラジオはB電源は22.5Vでした。(サブミニチュア管・5678なんか沢山あったのですが
何回かの引越しで皆なくしてしまいました。 今田に残念ですよ(笑い)
今手持ちの真空管は6AU6と6BM8ぐらいしかありませんからちょっと・・・)
タービンは面白そうですね。
高速回転が魅力ですね、工作してみたいです。