何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

精度不良の原因はICの不良でした!    - ニキシー管表示時計工作 -

2014-12-18 11:06:49 | 電子工作


2014/12/17 (水曜日) 晴れ



出来上がったニキシー管表示時計は2分間で4、5秒も進んでしまうような
とても精度の悪いものだった。
原因は基本になる1秒パルスがノイズによるカウンターの誤動作でフラついて
いるんだろうと、あれこれノイズ対策をしたが一向に変化がない。
年末の忙しいとき、こんな工作に現を抜かすこともできず、一応完成ということで
けりをつけたが、やっぱり気になってしかたがない。
たまたまテレビで見た「年賀状はお早めに・・・・元日に届くようにするには
25日頃までにお出しください」というコマーシャルで「なぁんだ、25日までに
出せば良いんじゃん!」ということになり、早速原因究明に乗り出した。



↓ 原因探索には半田付け部分を外したり付け替えたりで、基板をいろいろ動かす必要がある。
   出っ張っていて邪魔になるニキシー管を壊したりしたら大変だ。 空き箱を切り抜いて平らに置いて
   作業ができるように作業台を作った。



↓ 原因の探索中。 



↓ ストップウォッチを使って秒の進み方をチェックした。



↓ 使用しているPCオシロの様子です(これは先日の工作中の画像です)



↓ たまにこのような乱れたパルスが出てくる。
   でもこの時は数秒ではなく大幅に進むので真の原因ではないだろう。



↓ これが正常な1秒間隔パルス。
   先ず50Hzを10進カウンタで1/10にして更に5進カウンタで1/5の1Hz(1秒パルス)を作る。



探索中、1秒パルスの周波数が1.02Hzになっていることに気がついた。
(ノイズ対策中にもこの辺の値には気がついていたが、ノイズの影響と思い、気に留めなかった)






試しに二段目への出力(二段目からみれば入力)を外して無負荷にしてみた。
するとどうだろう!
周波数は正しく1Hzになるではないか。 負荷を繋ぐと1.02HZになる!





もしかするとICが不良なのかもしれない。


↓ 予備のICと交換してテストしてみた。



そのテストの様子を動画でご覧ください。





なんてぇこった!
原因はICの不良かぁ・・・・・・
今までICの不良に出会ったことはあまりないなぁ・・・
でもまぁ、原因がわかってよかったよ。
最終的なチェックをしておこう。


その様子を動画でご覧ください。






↓ 出来上がったニキシー管表示時計を本棚に飾った。



これでほんとうにこの工作記事は完結です。
長らくのご愛読ありがとうございました。
皆様どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。


                   何でも実習生
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ニキシー管表示時計完成 | トップ | ニキシー管表示時計を水晶時... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おめでとうございました!! (JANJANJAN)
2014-12-18 18:00:21
TTLのICにもこんな不良現象が有るんですね。
これでやっと一年の締めくくりが。。。
PCオシロすぐれ物ですね。2Chでしかも電圧・周波数表示もしてくれる?
それにしても寒いですね。これではとても水遊びに出かけられません。しばらくは、工作室に篭ることになりそうです。
ところで、また余計なものを仕入れてしましました。今度はSAITOの直列3気筒複動式9CCです。8号艇のボイラーでもまわせそうで、しかも定価の1/4だったのでついボタンを押してしまいました。幸いにも新品の模様です。近々運転する予定です。
返信する
今はほとんど狂いません (実習生)
2014-12-18 21:18:53
JANJANJANさん、こんばんは。
そうなんですよ、クロックパルスが1.02Hzになっていました。
この表示は既にテスト中に示されていたのですが、こんなものは当てにならないと無視してましたが、
これが原因だったのですよ。
今のクロックは1Hzになってますので表示はほとんど狂いません。
PCオシロ(デジタルオシロ)はデジタル工作向きですね。 結構高機能で、シングル掃引は便利です。
デジタル処理のためかプローブをグランドに落としても輝線(掃引線?ラスター?)に細かいノイズが
乗っていてイマイチです。アナログの微妙な信号チェックには使えないかもしれません。

SAITOのエンジンは逆転装置は本式でしょう?(メカ的逆転)あれを作ってみたいですね。
運転状況が見たいです。
返信する
めでたく完成 (団塊工房)
2014-12-19 10:01:23
 このようなIC不良があるのですね、次段のからの吸収電流等のアナログ的な不良ですかね。
めでたく完成ですね。 次の作品は、プロセッサーを組み合わせて、デジタル式の和時計というのはどうでしょう・・・。
返信する
IC不良とは断定できませんが・・・ (実習生)
2014-12-19 20:22:37
団塊工房さん、こんばんは。
このIC不良とは断定できませんが、別個のICに取り替えてからは今までのような秒進みはしなくなりました。
負荷が接続されたときに0.02Hzアップになるのですが、どうしてこうなるんでしょうか?
大元の50Hzは変化しないのに1/10→1/5にしたときに1.02になるのが不思議です。
0.02という数値から想像すると1/5回路に要因がありそうな気がしますが交換したのは1/10回路のICです。
元のICを取り付けると秒狂いは再現するのでこのICが悪いのか???
なんだか良くわかりませんが、今は3時間動かしても電波時計と同じ時刻を示しています。
正確な時計になってくれてよかったです。

和時計って夏と冬で昼間と夜間の1時間を変化させるやつですか?
からくり儀右衛門はそうとう苦心したようですね。
なかなかおもしろい工夫ですけどその時間で暮らしたらややこしいでしょうね。

次にしてみたいのは実験しながら回路の基礎を勉強したいです。
微分回路とか積分回路とか定電流回路とか見ようみまねで使ってますが、本当の動作は
よく理解してませんので「なるほど・・・」を実感してみたいです。




返信する

コメントを投稿

電子工作」カテゴリの最新記事