何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

TR直結2段アンプで10.7MHz増幅は失敗

2020-11-10 11:32:39 | 電子工作
2020/11/08(日曜日) 晴れ

CR結合トランジスタアンプで10.7MHzのIFを増幅する実験をしているが、
今までの3石トランジスタアンプでは増幅度が小さくて受信感度が不足している。
そこでずーっと昔に雑誌記事に出ていたトランジスタ(以下TRと記す)2石の
直結アンプを組んでみることにした。
この直結アンプは2つのTRが互いに牽制し合って直流動作点が安定に設定され、
また増幅度も十分なので交流負帰還をかけて周波数特性を改善できるとのことだった。
(ただし音声周波数帯でのことだけど・・・・)
そんなことを思い出して、これで10.7MHzを増幅してみようと実験を始めたのだが・・・

2石直結TRの直流動作点(バイアス値)設定はカット&トライで行った。
(学科苦手・実習大好きの実習生は計算でパラメータを算出することは不可能です)
そのため回路をブレッドボードに組み立てた。
ブレッドボードでは高周波の対応はできない(だろうと思いますがよくはわからない)
ので低周波信号(8KHz付近)を使って実験した。

その結果では約200倍~50倍ぐらいの増幅ができたので今度はその回路を基板
(切り張りランド方式)に移し替えた。

ブレッドボードに組んだ回路を切り張りランド基板に移し替えた。


低周波8KHzで動作を確認した。 大体元と同じような結果だった。



AF発振器をテストオシレータに取り換えて10.7MHzを増幅してみる。


入力は100mVpp、出力は1Vppぐらいだ。 増幅度は10倍だな・・・・・



変調波を入力してみた。


TRの負荷抵抗値を変えたり、バイアス電流を調整したりしたが状況は変化しない。
エミッタ回路にパスコンを入れてみたが異常発振が起きてダメだ。

どうしてダメなんだろう・・・・、小型広帯域RFアンプのICの中身はCR結合とか
直結結合で回路を構成しているはずだけど・・・・

(天の声)

  「あんた、ねぇ、ど素人が思い付きで工作したものと、膨大な資金をつぎ込んで
   優秀な技術者が日夜努力して開発した成果を混同しちゃいけませんぜぇ。
   あんたの思い付きは良しとするけど、無駄な努力はお止めなはれ。」

はぁーい、わっかりましたぁ。 
というわけでこの工作は失敗しました。
長い間、応援くださった皆様、誠にありがとうございました。  

コメント
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