それなりの ノタリ

地域活動がそれなりにやることがあって、かと言って、多忙というほどでもなく、ノタリの生活。

映画【剣岳 点の記録】を初めて観た

2022年04月13日 | 再開(雑記)

amazonのプライム会員になってもう10年以上は経つだろうか?それなのに、プライム会員の特典の一つにprime videoというのがあるのだが、一度も観たことがない。

映画やテレビのドラマなどが見放題、かつ無料で、というものだ。パソコンで見ればすっかりテレビで見るのと変わりない。

ただ、例えば最近のアカデミー賞で最優秀作として賞を受けた【ドライブ・マイ・カー】などは、無料ではなく、レンタル(30日間)で399円、DVD購入だと結構高い。だけど大体の映画は無料。

パソコンなので、ソファにゴロンと寝転んだりしてテレビを見るようなわけにはいかない。それで、どうしても敬遠しがちなのだ。

まだ若かりし頃、山歩き、トレッキングに夢中になっていたころ、夢中になって読んだ、新田次郎作品で、『剣岳 点の記』という作品だ。

剣岳 写真はお借りしました

時は明治40年。この時点で日本の地図はほぼ完成していたが、剣岳周辺のみ地図が真っ白になったままで、国(軍部)としては国家機密でもある正確な地図をなんとしても早期に完成させることが任務であった。

担当は参謀本部・陸地測量部(今の国土地理院)。地図を完成させるには、全人未踏と呼ばれた剣岳山頂に登頂することが必至。しかも民間人で組織する、ある山岳部登山隊も登頂を目指していた。軍としては、軍が民間に先を越されるなんてことは、あってはならないことだ。

軍の地図作りは、すでにある近辺の山々の三角点27か所から測量作業をして、少しずつ登頂を目指すものなので、単なる登山とは荷物の量も半端でなく、時間もかかる。

漸くにして山頂に到達したが、なんと頂上直下に行者の錫杖が置かれていた。千年も前のものだと言う。初登頂ではなかったのだ。これが新聞社にすっぱ抜かれて、「陸地測量部は初登頂ではなかった」となった。

そんな実話だった。のんびり楽しめた。