古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

gender その1

2020-09-25 22:22:46 | 
古森病院@福岡市博多区です。

最近、ジェンダーについての本をよく読んでいます。

(Weblio辞書によれば
ジェンダーとは「(男女の)性」のことである。身体的特徴としての(生物学的な雌雄の)性別というよりも、人間社会における心理的・文化的な性別、社会的な役割としての男女のあり方、「男らしさ」や「女はこうあるべき」といった通念を意味する語といえる。)

管理人は50歳になって、自分たち女性が声を挙げられなかった分野のことについて
このまま声を挙げなくていいのかと感じることが増えてきました。

具体的にはセクハラを中心とする女性(男性)や性同一性障害者への差別的扱いのことです。

例えば、最近、オリンピックパラリンピックが東京で開催されることで
いわゆる18歳未満禁の成人雑誌がコンビニエンスストアから撤廃されることになりました。

参考 ブロゴスの記事
https://blogos.com/article/401387/

これは成人向け画像がネット上で簡単にみれるようになったため
もともと売れ線から外れてきた商品であったので、これを機に
辞めることになったというだけという話もありますが、
女性としては 大歓迎です。

管理人が幼いころは成人向け映画の煽情的な立て看板が 
いかがわしい(としか形容できない)宣伝文句と共に
天神などの繁華街に堂々とたてかけてあり

「なぜ女性の裸が街中にあるのだろう」

と子供心に不愉快に思っていました。

また故人を貶めるつもりはないのですが

志村けんさんの番組で、志村さんが腰元という設定の女性に
セクハラ行為を行い、公の電波で「ギャグ」という名の
笑いの対象にしたりということにも強い違和感を抱き
番組を見ることをさけていました。

女性へのハラスメント行為を公共の電波で流したり
女性の煽情的な裸体画像を誰もが立ち入れる公共の場に置くことについて、

表現の自由とのからみで 尊重されるべきとの意見がありますが

管理人は 

「女性は慰み者という扱いで良い」

という意識を男女ともに植え付け、こどものころから洗脳するという意味で
表現の自由とは明らかに異なると思っています。

また成人向け雑誌などの被写体になることで
生計を立てている人がいることも承知していますが
それもいろいろな理由で 生計を立てられない人の一時的な受け皿であることを
考えれば 男女雇用機会均等法がきちんと作動して、生計が立てられる
職種につけば その雑誌の被写体になることを仕事としなくてもいいでしょうし

表現の自由を訴えるなら、何も男性向け雑誌の被写体ではなく、昨今流行の
女性向け雑誌の被写体や、独自の写真集でもいいわけで、

男性向け雑誌のような煽情的なポーズでなくても、女性向け雑誌の被写体のような
構図で良くないですか?

というだけの話だと思います。

昨今は、スポーツ界や映画界を中心に「Me too」運動が起こったり

「週刊SPA!」の2019年12月25日号に掲載された「ヤレる女子大学生RANKING」という
記事に勇気ある女子大生が抗議したことをきっかけに批判が殺到し、同雑誌が謝罪して同号を販売停止にしたり
(このような特集は以前からあったのに、何も声を上げれず(管理人の卒業大学はそのような記事の対象に
なったことがなかったので)声を上げた女子大生に申し訳ない気分になりました・・)

東京大学のサークルに 東大女子入部禁止のサークルがあることについて
2020年1月、学生団体である2020年度教養学部オリエンテーション委員会は
東大の女子新入生の入会を断る団体が新歓活動に参加することを認めないと発表したり
(同様の現象は京都大学や早稲田大学でも見られるらしいですが、
日本のエリート層と言われる大学で このような現象がみられるのが
すでにおかしいです。どのような男女観をもって卒業するのか
容易に予想できますね。公序良俗違反とか
環境ハラスメントという法的構成で 東大女子が
施設の管理権限をもつ東大を訴えることは出来ないのかな。。)

私大医学部で 入試における女性差別が行われていたりしたことが
明るみに出て、訴訟沙汰になったり
https://wan.or.jp/article/show/9094(弁護団によるブログ)
現在新型コロナウイルス感染症の影響で、裁判期日が延び延びになっているようです。

男女雇用機会均等法にセクハラ禁止の条項が盛り込まれ(刑事罰則は大したことはないが
対応できない企業は不法行為や債務不履行をもとに 従業員から
訴えられ、損害賠償責任を負うことになる)成立したり

少しずつではありますが、確実に状況は改善してきています。

また同時に 男性も「男性らしさ」の呪縛から
解き放つべきであるという風潮も少しずつ見られ、

強制性交等罪の被害者の対象に男性も含まれるようになったり

母子家庭と父子家庭という名称や処遇を
ひとり親家庭として 統合したり

配偶者の死亡時の遺族年金は 女性配偶者の死亡時と
男性配偶者の死亡時で差があるものが 時代に合わないとのことで
見直し議論の対象になったりしています。

性同一性障害については、WHOは2022年1月1日から効力を発する
ICD-11(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)で 同障害を精神障害のカテゴリーから
外すことを発表し、2022年からGender Incongruence という名称に変更になります。
ただ、カウンセリングやホルモン剤の処方、手術などの対象ではあり続けるので
ICD-11の項目には残ります。

長くなるので、次回に続けます。

https://komori-hp.cloud-line.com/
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« たまの贅沢? | トップ | gender その2 »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事