古森病院@福岡市博多区です。
いわゆる「老人病院」の場合、ご高齢の入院患者様が多数おられる関係上
あらゆる疾患を「一応」見なければなりません。
さすがに産科や小児科は関係ありませんが、
内科医を自称していても、内科疾患しか診ないというわけには
いきません。
どうしてかというと、「ほかの科の医師に診察をしてもらえないから」。
整形外科と皮膚科は幸いなことに 月に数回来院してくださるため
本当に助かっています。
参考までに、当院の入院患者様方は、寝たきりの方が多く
他院の外来を受診していただくことになると、ものすごい労力が発生します。
まず介護タクシーの送迎の手配(料金は患者様持ちですが、
結構お高いですし、すぐに予約がとれるわけではありません)に始まり
クリニックは 人手がいないことやバリアフリーでないことから
診察を断られるので、大きめの病院に行っていただく必要があります。
そうなると、紹介状の作成は当然として、酸素吸入や吸引、点滴が必要であれば、待ち時間中のフォローも必要なので
相手方病院との打ち合わせも必要ですし、酸素ボンベの持参の手配、道中の医療者の付き添いも必要です。
おまけに待ち時間はかなりの時間となりますので、患者様もぐったり・・ご家族も同様です。
じゃあ往診してもらえば?と言われそうですが、
病院への往診は保険診療のシステム上、できません。
往診というのは、医療者がいないところに行くシステムで
専門外であっても、医療者がいるところには 保険診療では来てくれないのです。
(となると往診は自費診療。100%自己負担です。まあないでしょう。)
また、信じられないことに、入院中の方が他の病院を外来受診されると
診療報酬のルールで、当院の入院費用が減らされます。これはブーイングが大きかったのか
診療報酬の改正の中で、以前より削減額が少なくはなりました。
したがって
管理人は当院にきて初めて 顎が外れる方(顎関節亜脱臼)の
整復を行いましたし(しかも何回も)、
褥瘡治療についても しかりです(もっとも看護師のほうが詳しいため、処置については、
ほぼお任せしておりますが。。)。
ヒゼンダニ(疥癬)の治療も当院で初めてしましたし、ひどい蜂窩織炎で
皮膚がほぼはがれそうになっている方の皮膚を用手的に剥いだり(かなりすごい光景でしたが、蜂窩織炎はあっという間に治りました)、
抗精神病薬の勉強も、当院に来て初めてしました。
まあ、勉強にはなっています。
前置きが長くなりましたが、
当院の入院患者様を診ていて、結構 巻き爪の方や陥入爪の方を
見かけます。
どうしてこんな風に生えるんだろう?と
当院に来てこの方、ずっと疑問に思っていましたが
最近、面白いブログを見つけました。
有名な先生みたいです。
町田英一先生
http://dr-machida.com/j_itn.html
巻き爪も陥入爪も 深爪がメインの原因だったとは・・
内科では高血圧や糖尿病、高脂血症、肺気腫(タバコ)、アルコール性肝炎、アルコール性膵炎、脳卒中、
急性冠症候群、各種血管病変(大動脈解離、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などなど)、便秘などが代表的な
生活習慣病ですが、
生活習慣病は、整形外科にもあるんですね。。野球肘とか痛風もそうだった。
当院の患者さんは歩行できない方が多いので、陥入爪に多少介入するくらいですが
外来にはわんさかおられます。
ちなみに若い方の変形性膝関節症も、肥満の方に圧倒的に多い印象です。
これももちろん、生活習慣病の一種です。
生活習慣病は内科だけのものではありません。
整形外科の生活習慣病は、内科のそれと異なり、痛みを伴うものが多いです。
皆様、健康に留意して 日々の生活をお過ごしください。
https://komori-hp.cloud-line.com/
いわゆる「老人病院」の場合、ご高齢の入院患者様が多数おられる関係上
あらゆる疾患を「一応」見なければなりません。
さすがに産科や小児科は関係ありませんが、
内科医を自称していても、内科疾患しか診ないというわけには
いきません。
どうしてかというと、「ほかの科の医師に診察をしてもらえないから」。
整形外科と皮膚科は幸いなことに 月に数回来院してくださるため
本当に助かっています。
参考までに、当院の入院患者様方は、寝たきりの方が多く
他院の外来を受診していただくことになると、ものすごい労力が発生します。
まず介護タクシーの送迎の手配(料金は患者様持ちですが、
結構お高いですし、すぐに予約がとれるわけではありません)に始まり
クリニックは 人手がいないことやバリアフリーでないことから
診察を断られるので、大きめの病院に行っていただく必要があります。
そうなると、紹介状の作成は当然として、酸素吸入や吸引、点滴が必要であれば、待ち時間中のフォローも必要なので
相手方病院との打ち合わせも必要ですし、酸素ボンベの持参の手配、道中の医療者の付き添いも必要です。
おまけに待ち時間はかなりの時間となりますので、患者様もぐったり・・ご家族も同様です。
じゃあ往診してもらえば?と言われそうですが、
病院への往診は保険診療のシステム上、できません。
往診というのは、医療者がいないところに行くシステムで
専門外であっても、医療者がいるところには 保険診療では来てくれないのです。
(となると往診は自費診療。100%自己負担です。まあないでしょう。)
また、信じられないことに、入院中の方が他の病院を外来受診されると
診療報酬のルールで、当院の入院費用が減らされます。これはブーイングが大きかったのか
診療報酬の改正の中で、以前より削減額が少なくはなりました。
したがって
管理人は当院にきて初めて 顎が外れる方(顎関節亜脱臼)の
整復を行いましたし(しかも何回も)、
褥瘡治療についても しかりです(もっとも看護師のほうが詳しいため、処置については、
ほぼお任せしておりますが。。)。
ヒゼンダニ(疥癬)の治療も当院で初めてしましたし、ひどい蜂窩織炎で
皮膚がほぼはがれそうになっている方の皮膚を用手的に剥いだり(かなりすごい光景でしたが、蜂窩織炎はあっという間に治りました)、
抗精神病薬の勉強も、当院に来て初めてしました。
まあ、勉強にはなっています。
前置きが長くなりましたが、
当院の入院患者様を診ていて、結構 巻き爪の方や陥入爪の方を
見かけます。
どうしてこんな風に生えるんだろう?と
当院に来てこの方、ずっと疑問に思っていましたが
最近、面白いブログを見つけました。
有名な先生みたいです。
町田英一先生
http://dr-machida.com/j_itn.html
巻き爪も陥入爪も 深爪がメインの原因だったとは・・
内科では高血圧や糖尿病、高脂血症、肺気腫(タバコ)、アルコール性肝炎、アルコール性膵炎、脳卒中、
急性冠症候群、各種血管病変(大動脈解離、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などなど)、便秘などが代表的な
生活習慣病ですが、
生活習慣病は、整形外科にもあるんですね。。野球肘とか痛風もそうだった。
当院の患者さんは歩行できない方が多いので、陥入爪に多少介入するくらいですが
外来にはわんさかおられます。
ちなみに若い方の変形性膝関節症も、肥満の方に圧倒的に多い印象です。
これももちろん、生活習慣病の一種です。
生活習慣病は内科だけのものではありません。
整形外科の生活習慣病は、内科のそれと異なり、痛みを伴うものが多いです。
皆様、健康に留意して 日々の生活をお過ごしください。
https://komori-hp.cloud-line.com/