古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

福岡県医療勤務環境改善セミナー (告知)→ 新型コロナウイルス騒動にて 中止となりました。

2020-01-29 09:40:29 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

2020年3月14日 リファレンス駅東ビル5階 (福岡市博多区博多駅東1-16-14)にて
福岡県医療勤務環境改善セミナーが行われ、聖ルチア病院さんと当院の事例発表が行われます。

14-16時まで開催され、参加費は無料ですので、ご興味のある方は
お越しください。

管理人の持ち時間は50分(15時から15時50分まで)ですが、
20~30分くらいで講義して、あとは質問受付タイムにしようかな・・・と思っております。

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2月25日追記

福岡県から連絡有り、セミナー開催が中止となりました。
申し訳ありません。いつか発表できたらと思います。
スライドは作っていたのですが、残念です。

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褒め褒め その2

2020-01-28 21:36:53 | 日記
古森病院@福岡市博多区 です。

今日も続く「褒め褒めポスター作製」。

部長と主任のポスターが完成。











さあ、全国の看護部長さん、師長さん、主任さん

やりたくなってきたでしょう?(笑)。

ちなみに「先生のは作らないんですか?」と言われましたが
なんか「○○ハラスメント」っぽいので (ゴマの香りが充満しそう・・)
管理人は発案者でもありますし 丁重にお断りいたしました・・・。

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処方について

2020-01-23 09:35:22 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

最近ポリファーマシーという、いわゆる高齢者の方々への多剤処方(多数の薬剤の処方)と多剤処方したことにより
薬が相互に干渉し、予期せぬ副作用が発生したり、飲みきれなくて残薬となり 社会保険財政を圧迫していることが
問題になっています。

厚労省の資料から
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000194792.pdf

管理人も外来で「お薬余っていませんか?」と定期的に聞くようにして
「余っていたら持ってきてくださいね。」と申し上げ かなりの方が
申告して下さっていますが、中にはどうしても「薬を飲んでない」ということを
申告できないでいる方もおられます。

管理人の経験では、処方している中の
一部の薬だけほしくて、値の悪い生活習慣病の薬はいらないが、値が悪いだけに
言い出せなくて 黙って捨てている患者さんがおられました。
処方しているのに値が悪すぎるので、管理人が問い詰めるとようやく
白状され・・・・。(管理人の問診は 別名「取り調べ」とも言われています。(笑))

他にもインシュリンを他院で処方されていたものの、まったく打たずに
大量にインシュリンが余った状態で当院に入院してこられた方もおられました。
主治医は血糖コントロールが上手く行っていないことについて、何も感じなかったのかなあ・・・
と大量の期限切れのインシュリンと残された針を見ながら思ったものでした。

当院は予約外来でないので、生活習慣病の方を中心に、薬が無くなる頃に
患者様が来院されますので、来院間隔で その方が真面目に薬を飲む人か
そうでないかということが大体わかります。

その方の状況によっては、きちきち薬を飲んだほうがいい方もおられますので
医療機関側もそういう方には 飲んでいただけるよう工夫をしなければなりません。

具体的には

①一包化といって、一つの袋に薬を詰め込んであげて日付を書き、飲んだか否かはっきりするようにする。
②有症状(痛いとか動悸がするとか不安だとか苦しいとか)でない限り、
一日3回の内服は忘れ去られやすいので(外出外泊仕事時に持っていき損ねる、朝遅く起きたので朝食後が飛ぶなど)長期に及ぶ
3回処方は出来るだけ行わないか、定期的に残薬チェックする。一日1回でまとめられたらベスト。
一日2回の処方も結構飲み飛ばされています。
③内服処方は出来るだけ簡素化する。
④高齢者の方へのインシュリン処方は出来るだけ避ける。ご家族が協力してくれる場合は別ですが・・。
⑤食後と書くと、食事を抜いたときに飲まない方がおられるので、糖尿病の薬でなく、どうしても食後でないと
いけない薬でなければ その旨を説明する。特に朝食をいつも食べない人は結構居られるので、朝食後の薬は要注意です。

処方というのは 患者さんの病状だけでなく、
患者さんを取り巻く心理的社会的要因を考慮に入れて薬をださないと上手く行かないものだと
最近つくづく思います。

医者のパターナリズムというか 「俺の酒が飲めないのか」ならぬ「俺の薬が飲めないのか」
という今の主流の考えでは 到底ポリファーマシーの問題は解決できません。

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パターナリズムとは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0

パターナリズム(英: paternalism)とは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することをいう。親が子供のためによかれと思ってすることから来ている[要出典]。日本語では家族主義、温情主義、父権主義、家父長制、中国語では家長式領導、溫情主義などと訳される。語源はパトロンの語源となったラテン語の pater(パテル、父)である。同じ語源をもつ英語の「ペイトロナイズ(patronize )」では「子供扱いをする・子供だまし(転じて「見下す・馬鹿にする」とも)」という意味になる。

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ガイドライン上有用といくらわかっていても、患者さんが飲まなかったら(飲めなかったら)まったく意味のない処方です。

その辺の教育をそろそろ医師側に行って、どうやったら患者さんに飲みやすい処方になるのかならないのか
思い切って処方しないという選択肢もあるわけですから(もともと飲んでないし)、
薬剤師さんや看護師さんの負担を減らしてあげたほうがいいんじゃないのかなあ・・・・

と思う今日この頃・・

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帯状疱疹→水痘

2020-01-22 22:07:04 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

当院は昨年から障害福祉サービスのうち、身体障害者の方の短期入所の受け入れを
開始しております。これは全国の都道府県で 障害福祉サービス入所の
受け皿が少ないことから 行政から「説明会に参加して
障害福祉事業に参画するように」というお手紙が各医療機関に来て そのお誘いに
載って開始したというのが 当院の状況です。

そこで 高齢者と そうではない若年の障害のある方が
同じ部屋に入院するという 療養型病院にしては
珍しい入院スタイルが形成されるのですが・・

ある日 

看護師「○○さん(障害福祉サービス短期入所対象の方)の全身に発疹が出て
微熱があります」

管理人「え?昨日は何もなかったけど どうだったの?」

看護師「昨日は数個あったけど、気になるほどではなかったみたいです。
でも今日は全身に広がっていて・・背中にもありますし、上下肢にも広がっています。」

管理人「そんなに急速に全身に広がる発疹・・水痘(いわゆる「みずぼうそう」)しか思いつかない。」

実際、水痘でした。(すぐに加療開始したものの、成人のためかいろいろ難渋した末
治癒しました。成人水痘は重症化する可能性があります。)

高齢者の長期入院では帯状疱疹がしばしば発生し、管理人も年に数人は診断加療します。

帯状疱疹そのものは、過去にその方がかかった水痘のリバイバル発症なのですが

水痘に罹患したことのない方の場合、帯状疱疹発生に伴って二次感染し
水痘を(成人初感染として)発症する可能性が確かにありえます・・・。

(今回、その方とは離れた部屋ですが、院内に
21日以内(水痘潜伏期間)に帯状疱疹(播種性ではない)に
罹患していた方がおられました)

帯状疱疹に罹患している人が、水痘の免疫のない
赤ちゃんや乳幼児に水痘を引き起こすのは有名な話です。
在宅の人が帯状疱疹を発症した場合には 赤ん坊に近寄らないように
と注意を喚起します。

障害者の方々の場合、障害の程度がどれくらい重度かということがありますが
通常の幼児教育、学生生活を送れなかったケースでは(訪問教育や極めて少人数の教育環境など)
水痘ウイルスに曝露される機会がないことがあり、

水痘ウイルスワクチンが公費負担による予防接種(母子手帳の予防接種タダ券の対象)になったのは
ここ5~6年以内のことなので 障害福祉サービス対象者の短期入所を高齢者施設で引き受けた場合

こういうタイプの院内感染のケースが当面続くことが予想されます。
(高齢者施設で水痘を発症する患者さんなどおられませんので、思ってもみない形です)

通常の入院では 小児は小児科病棟に入院し、高齢者は小児科でない病棟に
入院するので
このタイプの院内感染は普通は発生しません。

これはどこかに症例報告発表すべきなのかもしれません・・
取り敢えず、地域の院内感染防止ブロック会議に報告しておきます。

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水痘帯状疱疹とそのワクチン
https://www.niid.go.jp/niid/ja/varicella-m/varicella-iasrtpc/4043-tpc404-j.html

学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説 日本小児科学会
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/yobo_kansensho_20190728.pdf
(帯状疱疹は33ページ 出停考慮は幼稚園、保育所のみ)

水痘(成人)について
https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2256-related-articles/related-articles-404/4010-dj4044.html

ヘルペスウイルス属は奥が深すぎです・・。

追記

感染症法で 水痘のうち、入院を要した者、入院中に罹患した者は 全数報告との指摘が
院内で有り、
管轄保健所に届け出書類を提出しました。
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-140912-2.html

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褒め褒め

2020-01-12 09:00:38 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、企業にパワハラ対策が法制化され、
その一環もあるのですが、
管理人発案にて (管理人の小学生の子どもの授業参観で見た取り組みです)
局地的な部署で、そこに所属する職員同士で褒めあうという取り組みを行っております。

昨年12月後半から開始しており、その一端をお見せいたします。








一昨年に看護協会から引っ張りだこの山陰地方の病院の人事課の方が
当院主任クラス以上に 人事制度についてお話に来てくださったときに
「人事部門では 小学校の通知表の評価項目が最高の尺度と言われています」
と教えてくださいましたが、今回はもろに小学校で行われている取り組みを
大人に対し、行っております。

ある職員を対象に 各々4枚の褒め言葉を提出し、KJ法(ワークショップで活用されています)で
その人のよい傾向をカテゴリー化致しました。
会議を行う部屋に貼っております。
閲覧期間が終わったら 対象者にプレゼントいたします。

その人らしさがあって、結構面白いですよ。
皆様もご興味のある方は やってみられてはいかがでしょうか?

https://komori-hp.cloud-line.com/

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