古森病院@福岡市博多区です。
医学部に入って 専門課程に入ると
臨床医学を学ぶのですが
医学書には、ありふれた疾患というのは案外書かれていません。
卒後、教科書に記載はないものの
内科外来に大量に来られる感冒の対応に
外来に出たばかりの研修医は苦しむことになります。
(最近でこそ、感冒の治し方なる本が出版され
卒後の医師の手助けとなっていますが)
その教科書に載っていない疾患の1つ 加速度病について
記載します。
加速度病というのはいわゆる「乗り物酔い」のことで
乗り物内で本を読んでいる、ゲームをしている、高速バスの後部座席、
良く揺れる飛行機、外海の船に乗っている環境下で発症しやすいです。
共通点は 目から入る周囲の情報が揺れに追い付かないことで
体の平衡機能を調節している内耳の迷路器官や嘔吐中枢を刺激して
めまいやはきけを起こします。
加速度病はもともと乗り物に乗る前に体調不良があったり 絶飲食状態で乗ると
誘発されやすい疾患です。
対処法は乗り物から離れ、しばらく安静にするというところでしょうか。
病院に来られたら・・・まあそうですね。点滴している(安静にさせられている)間に
時間が経過して 症状軽快という展開が多いと思います。
先般 某所で一次救急外来従事中 嘔吐と顔色不良を主訴に受診された小学生のご両親に
問診の末、「乗り物酔いでは?」と申し上げると 驚いておられました。
昔はどちらかというと、朝は元気そのものだった小学生が
車に乗っていて「気分悪い」と言い出したら
周囲の大人のほうが「(乗り物に)酔ったんじゃない?寝とけば?」と
いって寝かせて置いて軽快するケースが多かったと思います。
まあ、乗り物酔いでない場合もあるかもしれませんから
素人判断で医療機関に来ないで 重症化というよりはいいかもしれません。
インターネットで「嘔吐 顔色不良」と引いても 乗り物酔いなどという病気は
まず出てきません。
時代の移り変わりを感じる今日この頃です。
http://komori-hp.cloud-line.com/
医学部に入って 専門課程に入ると
臨床医学を学ぶのですが
医学書には、ありふれた疾患というのは案外書かれていません。
卒後、教科書に記載はないものの
内科外来に大量に来られる感冒の対応に
外来に出たばかりの研修医は苦しむことになります。
(最近でこそ、感冒の治し方なる本が出版され
卒後の医師の手助けとなっていますが)
その教科書に載っていない疾患の1つ 加速度病について
記載します。
加速度病というのはいわゆる「乗り物酔い」のことで
乗り物内で本を読んでいる、ゲームをしている、高速バスの後部座席、
良く揺れる飛行機、外海の船に乗っている環境下で発症しやすいです。
共通点は 目から入る周囲の情報が揺れに追い付かないことで
体の平衡機能を調節している内耳の迷路器官や嘔吐中枢を刺激して
めまいやはきけを起こします。
加速度病はもともと乗り物に乗る前に体調不良があったり 絶飲食状態で乗ると
誘発されやすい疾患です。
対処法は乗り物から離れ、しばらく安静にするというところでしょうか。
病院に来られたら・・・まあそうですね。点滴している(安静にさせられている)間に
時間が経過して 症状軽快という展開が多いと思います。
先般 某所で一次救急外来従事中 嘔吐と顔色不良を主訴に受診された小学生のご両親に
問診の末、「乗り物酔いでは?」と申し上げると 驚いておられました。
昔はどちらかというと、朝は元気そのものだった小学生が
車に乗っていて「気分悪い」と言い出したら
周囲の大人のほうが「(乗り物に)酔ったんじゃない?寝とけば?」と
いって寝かせて置いて軽快するケースが多かったと思います。
まあ、乗り物酔いでない場合もあるかもしれませんから
素人判断で医療機関に来ないで 重症化というよりはいいかもしれません。
インターネットで「嘔吐 顔色不良」と引いても 乗り物酔いなどという病気は
まず出てきません。
時代の移り変わりを感じる今日この頃です。
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