古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

ベッドがないのは 誰のせい?

2021-08-22 22:18:29 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

日に日に増えるコロナ感染者の方々。

国民にばかり我慢を押し付けず、医療従事者も
もっと動員して、ベッドを増床しろ

という声が高まるのはやむを得ない面も
あるものの

感染症対策のベッドが何でないのか。

理由はあります。

 国が医療費を抑えるために 
 病院の機能を分断し、いわゆる救急病院以外でコロナに
 対応できる医療機関を減らしているためです。
 例えばうちもベッドがありますが、老人病院ですので
 もともと積極的に救命治療を行う物的人的機能を持ち合わせていません。
 一時的に診療報酬を増やしてくださっても、人工呼吸器を仮に貸していただいても
 感染症治療を行うには多数の有資格者が必要で 人は急には増えません。
  
 そういうところに「医療機関だから」という理由で
 無理やりコロナ患者さんを入れ込まれても対応が難しいです。
 既存の深刻な基礎疾患を持つ高齢の入院患者さんたちに
 院内感染したらどうなるのか 考えるだけで頭痛がします。

管理人にできることと言ったら、保健所が抱えている健康観察などの
作業を自分の診察した患者さんくらいは肩代わりするとか
あるいは自分が診た方で入院が必要なのに自宅待機になってしまっている場合に
往診することくらいですが、
自分が感染したら そのまま当院の機能にも跳ね返ってくることを
考えると 現在の新型コロナウイルス感染症が
2類相当の扱いでは、なかなか対応に二の足を踏んでしまいます。
(いざとなったら、これくらいはやらないといけないのでしょう。
オンラインでも何でも駆使して)

あるいは休日にコロナ病棟で働くとか・・?
しかし主治医が日替わりでは 却って無責任になるし
労働契約をどうクリアするかという問題もあるでしょうし・・。

強制動員した挙句 感染症で死亡した場合
国は 公務員並みに公務災害にしてくれるのかなあ・・

なんか話し合いが必要なんでしょうね。
誰が音頭を取るのかという問題はありますが・・・
医師会なのかなあ。全員加入しているわけではないけど。
医者って言ったって 感染症にみんなが詳しいわけではありませんし
皮膚科とか眼科とか精神科の先生に対応しろって言っても無理でしょう。

困難な問題を抱えつつ、今週もまた始まろうとしています。

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災害バルク補助金事業申請審査にパスしました。

2021-08-19 13:53:05 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

数年前 北海道や千葉で
地震や台風その他の理由で 大規模停電がおこり
当該地域の医療機関が
入院管理や救急対応の維持に非常に苦労するニュースが流れました。

当院には 医療的な処置が必要な患者様が多数入院しておられ
病院以外に受け皿のある方が少ないことから

来るべき災害(と停電)に備え、非常用発電装置を
設置すべく いろいろ調べておりました。

現状、発電は重油かプロパンガスを燃料とするところ
東日本大震災時は プロパンガスによる発電が非常に功を奏したという
記事を多数拝見し、

今年、ある事業者さんのおかげで
災害バルク補助金事業という経済産業省の管轄事業に応募したところ
昨日 連絡有り、パスしたとのことでした。
https://saigaibulk.net/info/index.html

本当は発電機は3台ほしいのですが、
諸般の事情で2台で申請しています。

設置した後に院内でどこまで発電できるのかは
医療施設に定期的に義務付けられている全館停電点検時に
非常用電源発電装置を作動させることではっきりわかるそうですが、

上手く行けば 何とか病棟と給食部門の空調、水道、エレベーター(搬送用1台)は
駆動できる・・・ようです。(電気をつけたり消したり やりくりが必要なようです)
また給食部門にプロパンガスを引いて、災害時に火を起こすことも可能なようです。

非常時にどれだけ院外からの患者様を受け入れられるかは
ベットがその時、どれくらい埋まっているかや職員数によりますが、

求められていることに 出来るだけ応えていきたいと
考えています。

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コロナ後の後遺症

2021-08-14 11:04:13 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

コロナにかかった後に
全身倦怠感を訴える方が少なくないようです。

かかった後に 

何かきつい=コロナにかかったから

と、何かとコロナに結びつけやすいからなのか

はたまた 実際になにかが起きてるのか
抑うつ状態なのか

時間がたたないとわかりませんが、

確実に言えるのは 辛い思いをしておられる方が 
少なからずおられることです。

あなただけではありません。
心配しないで下さい。

ただ医療機関には行って、肺の画像を含め
検査は受けましょう。

第39回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年6月16日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00256.html
資料5が後遺症の中間報告です。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000798853.pdf

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すごーーーーい 新型コロナ政策その他情報サイト

2021-08-14 10:48:44 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

内閣官房も及ばないコロナの情報サイトを
見つけました。

有名な法律事務所さんみたいです。

森・濱田松本法律事務所ホームページ

https://www.mhmjapan.com/ja/news/articles/2021/28.html

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抑制グッズ

2021-08-11 18:00:02 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

色々問題はあるものの、必要悪と言える抑制グッズ。

当院は、ミトン型手袋と車椅子ベルトを
使用しています。
 
どちらもご家族の同意を得て
仕方なく使用させていただき、
二週間に一度はカンファレンスを開き
必要最低限にするよう 努めているところ

当院の看護師長が、ミトン型手袋が
洗濯する度に縮んで、手が入りにくくなることから
改良してくれました。

改良前



ミトン型手袋は裏表にビーズが入っていて
厚ぼったくなっています。

片方を切り開き ビーズを出して
古いタオルを代わりに入れて 緩衝材にしています。
タオルは中で丸まらないように、わざわざ縫って入れてくれました。



完成です。
改良前と改良後で、厚さが半分になり、
手をスムーズに入れられます。色が違うのですが
ピンクが改良前、ブルーが改良後です。



以前は患者さんの手を入れようとすると 空間が狭く
指が曲がってしまう方がおられました。

1日何回か手を出して 手の様子を見るように
なっていますが、手袋がワンサイズしかないので、
課題になっていました。

当院のミトン拘束理由は、何でも(ご自身のオムツをちぎって 
口に入れる方がおられます。)口に入れられる方の
誤嚥窒息予防か、体内に入っている医療用チューブを
自己抜去されるのを防ぐためですので、チューブが抜けるか
口に入れられるのを止められるか 抜く元気がなくなれば
拘束は中止しています。。。

現場の工夫の一端を ご紹介致しました。

ちなみにスタッフの方に ミトン型手袋だけでなく、
ワンちゃんやネコちゃんの医療行為時に使う
エリザベスカラーみたいな手袋?もあると
聞きましたので、お試し注文中です。
そちらだと 手が包まれないので まだましかなと
思います。ちなみに片方だけで8000円くらいします。。

来たらレポートします。

看護師長さん、ありがとうございました。
裁縫が不得意な管理人は 尊敬しかないです。

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令和3年8月20日追記

エリザベスカラータイプ?の高級?手袋が来ましたので
早速 何でも口に入れられる方に装着してみました。

ビニールなのでかまれても大丈夫なようです。
手も観察できるし、お高いのを除けば 今までの商品よりは
大分いいかな・・・
必要ないのが一番ですが・・・




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