古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

すすきの頭部切断殺人事件

2024-07-01 22:58:05 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

ここ数日 審理が始まり
この事件が頭から離れない管理人です。

一つは精神障害者による事件だから。
もう一つは同業者も一緒に逮捕された事件だから。

精神障害者による事件は珍しくありません。
未診断も含めて、精神障害者は耐性が脆弱なので
ストレスに弱く、ストレスの矛先が

自分に向かえば、自殺や抑うつ、各種依存症を含む自傷行為へ
他者に向かえば、他殺や傷害などの他害行為へ

しかもなかなか解決が難しい。

父親は精神科医で、その気になれば
医療保護入院させることができたでしょう。

ただ退院後、娘さんは両親のもとに
また戻ってくる。
娘さんの意向を無視して入院させたら、信頼関係を
損ない、退院後の娘さんの居場所がなくなる。

今回の事件も
死刑になる可能性が低いから、娘さんは
いつか両親のところに戻ってくる。
出所後の居場所を確保するために
警察に通報しなかったのでしょう。
どうせ近々逮捕される。その事がわかっていたから。

被害者の方にもご家族がおられることを
報道で知りました。

管理人も外来あるいは入院で
一歩間違えたら、家庭内他害行為で
警察沙汰という方を何人か拝見しています。

どうしたら良いか。
地道に考えていきたいと思います。



https://news.yahoo.co.jp/articles/2117e30aa470f9389322862de8a46a426ea24a43

「これ以上、心壊れぬように」札幌ホテル殺人、父が語った娘との生活
7/1(月) 21:32配信

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毎日新聞
札幌地裁=岸川弘明撮影

 「娘の心がこれ以上壊れないようにと考えていた」

 札幌市の繁華街・ススキノのホテルで会社員男性(当時62歳)を殺害し頭部を切断したとして、無職の田村瑠奈被告(30)ら親子3人が殺人などの罪で起訴された事件で、死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われた母浩子被告(61)の公判が開かれた1日。父で精神科医の修被告(60)が証人として札幌地裁に出廷し、事件の約10年前から娘を叱ることができなくなった経緯などを語った。

【札幌ホテル殺人】2階客室で男性の遺体が見つかったホテル

 修被告は白髪まじりの坊主頭で出廷。弁護人から遺族への思いを問われると数秒間天井を見上げ「言葉ではとても言い尽くせませんが、取り返しのつかない大変なことになってしまい、とても申し訳ないです」と謝罪した。

 瑠奈被告との生活について修被告は「時折興奮する娘の精神が追い詰められていくのを見るのは怖く、つらくて心配だった」と言及した。修被告の証言によると、瑠奈被告は数カ月に1度、両親の前で「生きているのも苦しい」「早く死にたい」と感情を爆発させた。措置入院や医療保護入院も検討したが「他害ではなく、自傷も持続しない。強制ではなく、本人なりになんとかしたいという文脈で(通院や治療を)導入しないといけないと考えていた」と語った。

 弁護人の横で背筋を伸ばして座っていた浩子被告は、尋問を終えて退廷する修被告と目を合わせると涙ぐんで小さくうなずき、ハンカチで目元を拭った。

 この日、検察側が読み上げた供述調書の中で、被害男性の妻は「私たちにとっては家族を大事にしてくれる、良い夫で、良い父親でした」と述べ、男性の姉も「人を楽しませるのが好きな優しい弟。なぜ殺されたのか真実が知りたい」と訴えた。【伊藤遥、後藤佳怜】


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