ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

徳山ダム・・・

2006年10月06日 00時59分21秒 | 思う事・・・
先日、主人と一緒にドライブがてら
岐阜県にある、徳山ダムを見に行ってきました。
建設にもう40年以上かかっていて、未だにいろんな問題を抱えているダムです。
やっと、試験たん水に入りました。
このダム、総貯水量が日本最大の約6億6千万トンあるそうで、
完成予定は2008年3月。
今、水を入れ始めたので、満水になるのは一年半後ということでした。

私も今までにいくつかダムを見た事はありますが、このダムは、
トンでもなく大きかった!
貯水場所がすごーーく広い?長い?
人間って、すごいなー。こんな大きな物を作り出せるんだなあ
と、カンドー。

でもその反面、荒々しく削り取られた山肌、
恐らく昔はせせらぎが聞こえてきたであろう川は、
流水量を増やす為に広げられ、今は岩1つない泥だらけで泥水が流れている。
そして何よりも心を痛ませたのが
川底に残る、小学校の校舎と小さな橋でした。

もともとここは、徳山村という小さな集落があったところです。
ダム建設の話しが出て、村民全員がアチコチへ移転を余儀なくされました。
もう、何十年も前にみんな移転して、村民もバラバラになっています。
(反対運動もかなりあったと聞いています。
この旧村民との補償問題等で未だにモメていますが。)

旧村民はモチロンの事、
日本人なら誰が見ても、この川底の光景は、
心にチクッと痛みが走るのではないでしょうか?
周りにあった家々はもう全て壊されて更地になっている中、
川底に見える、唯一つ残された小学校校舎。
そのスグ横を流れる小さな川に掛かっている小さな橋。
それだけでも、ここに住んでいた人々の姿が想像できます。
この二つはこのまま残されて、水底に沈むそうです。
この建物を見る事は、水が入ったら2度とないでしょう。
もし見えるときがあったとしたら、その時は水不足なんてもんじゃない、
人が生きてられないほどの状況になっていると思います。

もし、このブログを読んでいる方で、
徳山ダムを見に行こうかなと思っている方がいましたら、少し急いでください。
たん水が始まった今、もう間もなく校舎は水底に沈みます。
少し分かりにくいですが、「徳山会館」という建物が作られており、
そこからだと、校舎が良く見えます。

http://www.water.go.jp/chubu/tokuyama/index.html
この↑サイトには、無料で見学のシャトルバスもあります。

驚きと感動と心の痛みを感じさせてくれたドライブでした。
何時間も車を運転して連れてきてくれた主人に感謝です。
このダムの水が満水になる一年半後に、もう一度来てみたい!そう、思わせました。
また、子供達にもぜひこの光景を見せてやりたいと思いました。
自然と人々の犠牲の上で、自分達の生活(電気や水)が成り立っているのだという事を、
子供達にも分かって欲しいー。そう思ったのに・・・

子供達の答えは、
「えー、そんなもん見てもつまらんで行きたくなーい。」

「だめ、絶対見に行くの!今度のお休みには、絶対連れてくからね!」
「え~~! <`ヘ´>」 ブーイングの嵐でした。

でも、きっと子供達も現物を見たら驚くと思います。
たとえ、今回見て「つまらない」と思っても、一年半後、
満水になったダムをもう一度見た時、きっと何かを感じてくれると思います。

追加・携帯で写真も撮ったんですけど、大きすぎてあの感動は伝えられない。
    もし、見にいける機会があったら、ぜひ行って欲しい場所です。

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