ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

思わず笑ってしまいました・・・

2012年03月25日 13時28分08秒 | お仕事・・・
さて、私の職場の入居者さん達は、全員認知症です。
その認知度や症状は、ホントーに人それぞれです。
記憶が5分とたたないうちに消えてしまう方や、
妄想や幻聴がある方や、子供のようにワガママ放題の方やら、それはそれはイロイロです。
皆さん、それぞれにこだわりがあり、
私達スタッフは、入居者さんたちの個性と向き合い、
時には怒り、時には笑い、時にはケンカもして、日々楽しくお仕事させて頂いております。

さて、そんな中のお一人に、やたらと洋服を着るお爺さんがみえます。
この方、放っておくと、タンスの中にある洋服をぜ~んぶ着てしまいます。
スタッフがちょっと目を離した隙に、こっそり自分のお部屋に行かれ、出てきた時には、
上着を7枚も重ね着され、ズボンも3枚も重ねて履いて、靴下も3枚も履いていたりします。
(よくこれだけ重ねて着る事が出来るなあ~・・・とある意味感心してしまうほど。
私達スタッフは、その度に「風邪をひくよお~。」とか「もう少し洋服が少ないほうが格好いいよお~。」などと、
なんだかんだ理由をつけては、着すぎている洋服を脱がせます。
でも先日、この方が、スタッフが何を言っても絶対に洋服を脱ごうとされない日がありました。

その日のスタッフが代わる替わる声を掛けるのですが、この日はなぜかガンとして聞く耳を持ってくれませんでした。
お手上げのスタッフは、仕方なくその方は好きにさせて、フロアーに戻ってきて事務書類を書き始めました。
その時、そのスタッフの横に座っていたお婆さんが、スタッフに話しかけてきました。
このお婆さんも入居者さんです。(車椅子の生活で、会話もむつかしい方。)

婆 「なんやら、大きい声で騒いどったなあ~?」
ス 「ああ、あの人が洋服を何枚も着ちゃって、脱ごうとしんのだわ~。
婆 「そんなに ぎょうさん着とるんかね?」
ス 「上着だけでも、7枚も着とるんやよ。」
婆 「ゴロゴロだがね。」
ス 「そうなんやて~。 でも脱ぐのは嫌だって言われるんだよねえ~。」
婆 「あの人、ボケとるんちゃうか・・・。

一瞬、周りにいたスタッフ達の手が止まってー
次の瞬間、大爆笑でした!

いや、このお婆さんが、こんなにちゃんとした会話が出来るのも珍しいんだけど、(いつもは会話が成り立たない・・・
その言った言葉に思わず笑ってしまった私たちです。

いや~、そう言う意味で言えば、ここにいる入居者さん達 全員ボケてるんですけど?
モチロン、お婆さん あなたも・・・

笑いを堪える横にいたスタッフ。
ス 「ボケてるって・・・ クックックッ・・・(。・w・。 )」
思わず、少し離れた所にいた、重ね着お爺さんに、
ス 「お爺さ~ん、早く洋服脱がないと、お婆さんにボケてるって言われるぞお~。

その後、不思議な事に、あれだけ何人ものスタッフに言われても洋服を脱ごうとしなかったお爺さんが、
スンナリ洋服を脱いでくれたのでしたあ~。


✩ ちなみに、この時のお婆さんは、スタッフ全員のお気に入り。
  と~っても太っていて、入浴もトイレも介助が大変で、スタッフの腰痛のタネだし、
  上手く話せなくて、一日中「ウ~、ウ~、」と唸っているのだけれど、
  でも、とっても とっても と~っても 可愛いのです!
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする