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蒲田耕二の発言

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閉会式にポールが出て

2012-08-14 | スポーツ
東京新聞の社説にいわく、「クラシックが、すべてバッハに行き着く」だと。バカ言っちゃいけないよ。

そらベートーヴェン、ブラームス、ヴァーグナー等々、大げさで物々しい中欧の音楽はバッハがルーツだろうよ。だけどモーツァルト、ロッシーニ、ベッリーニ、ヴェルディのどこがバッハなんだよ。あんなもん、メンデルスゾーンが復活させるまで、ヨーロッパ人にとってもカビの生えた骨董だったではないか。

西欧、というより英語圏文化一辺倒で、トルコ、アラブ、ペルシャ、アフリカ方面を軽視してるから、こんなトンチンカンな知ったかぶりを書いてしまうんだよ。

ヨーロッパ声楽がオペラもオラトリオも、多くがレチタティーヴォ+アリアの複合形式を採る習慣は、間違いなく9世紀イベリアのアラブ・アンダルース音楽に端を発する。そのメロディ・パターンにも、アラブ、セファルディの遺産がある。

クラシックだけじゃない、ポピュラーだっておんなじだ。ファドやレンベーティカやシャアビやトルコのアラベスクやクロンチョンや、ブルースともロックとも無縁な音楽は掃いて捨てるほどある。

それに対して東京の社説は、上記に続いて「世界中の音楽シーンが、今も(ビートルズの)四人につながっている」と続くのだが、これもロックしか見えない無知が吐かせた言葉だろ。

もっともらしいことを書く前に、地球上の音楽は英語の4ビートの歌だけじゃない、という当たり前の事実を再認識しといてもらいたいもんだね。

それにしてもマスコミは、いまだに五輪絡みじゃなきゃ何も書けんのかね。


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