蒲田耕二の発言

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金の卵

2019-07-26 | スポーツ
今年の10大ニュース、オレ的にはもうトップは決まりだな。日韓の関係悪化でも、れいわ新撰組の躍進でもなく、佐々木朗希という類い稀な高校生ピッチャーの出現だ。2年前の1年生当時から注目されていたが、今年、一気に花開いた。高校生で163キロだよ。

こういう美しく清々しい若者の台頭って、オリンピックの接近なんかよりずっと心が躍るね。すらりと長身で豪腕で、オマケに男でも目を瞠るほどのイケメンと来てるんだから、開いた口が塞がらない。天が二物も三物も与えた人間て、いるんだ。

投げれば勝つ佐々木君を県大会の決勝で使わなかったと言って、大船渡高の国保監督があちこちから非難されているらしい。同校に殴り込もうとしたバカまで現れたという。大船渡にはわずかながら縁のあるオレも、甲子園の大舞台にあの子を立たせてやりたかった気持ちが、ないワケじゃない。

しかしだね、なんと言ってもまだ高校生だよ。大人びた顔つきから、つい完成されたピッチャーだとか思ってしまうが、まだ18の少年だよ。しかも彼は、中2日のペースで何百球も投げてきたというじゃないですか。

彼の肩を心配して登板させなかった国保監督の判断を、オレは断固支持するね。この人、佐々木の価値を誰よりも知っているからこそリスペクトしたんだよ。朝日に載ったインタビューを読んでも、実にスジの通った応答をする人だ。なんでも、アメリカの独立リーグでプレーしていたころに、合理的な考え方を学んだそうな。

オレは普段、高校野球を好まない。いまだに古色蒼然の封建的スポ根ルーティンが横行し、名誉欲に取り憑かれたオトナが若い子の未来を搾取するケースが多いからだ。国保監督は、そこに初めて(かどうか知らないが)現れた近代的指導者なんじゃなかろうか。

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