Life is Feudal MMO日誌(23) - 生産施設、拡大作戦

2018-02-08 21:22:44 | Life is Feudal

前回分 → Life is Feudal MMO日誌(22) - 60人規模会戦と、戦車の初投入
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国家指導者の任務は、

複雑なものについて注意深く観察することよりも、

それを解決することにある。


── アメリカ合衆国元国務長官 ヘンリー・キッシンジャー


我がギルドは常に膨張している。

活発に活動している大規模ギルドだからか、人気ブログが更新されてるからか
それはわからないが、

「LIF買いました!混ぜてください!」
「うちのギルドが解散したのでそっちに参加させてください!」
「ハードコアなPvPで敵ギルドたくさん殺したいので入りたいです! M&B得意でした!」


という入村希望者が一向に後を絶たない。
みんなのおかげでHJPNは人数で言えばLIFの国内最大ギルドであるだろう。


しかしそれはいくつかの問題を引き起こした。
その中でも最も深刻なのが、生産力問題である。

初心者の流入による急激な人口増加によって、日々の生活で消費される物資の需要増を引き起こし、
初心者組のスキルが十分に育てば、その人数に見合った生産高の向上が見込めるはずなのだが、
とりあえずそれまでの期間は需要に対し供給量が不足し、あらゆる備蓄品が枯渇するという問題が発生している。




ということで我がギルド上層部は、この問題の解決に取り組むことにした。
各部門での諸問題をヒアリングすると程度の差はあれど、
施設の拡充や導線の最適化などで効率性を高めることで、
生産高をある程度改善させることができると踏んだ。

まずは・・・農業部だな。
ということでギルド全体に対し動員開始。




30人で整地作業を開始した。

まずは農業部門の効率化を推進する。
いくつかに分散している農場を大規模農場一箇所にまとめ、
収穫専用の馬車なども何台かをまとめて配備し、
さらに大規模農場は壁で囲い蛮族や野生動物からの脅威を遠ざける。




この人数でやるとさすがにものすごく早かった。
四辺に人数を振り分けそれぞれの方向から整地し、
それと同時に木工部を中心に壁を作る用の木材加工などもやってたので、
たったの1時間で下地がほぼ完成した。




完成。
800タイル分以上の畑が壁内に格納されており、
この分でとりあえず村の需要は賄えるのだという。
今後さらに必要になれば拡張も簡単にできる設計である。




同時に鍛冶場もプロジェクトが進行しており、
施設的にはまあまあ完成したのかな。
こっちは俺関与してないからあまり知らないけど。

村の中にちょこっとあっただけの鍛冶施設が、
一区画をまるごと鍛冶区画としたことで、
大人数が同時に作業でき、大量生産と大量保存を可能にしているようだ。
この産業区画がHJPN村の武具や鉄製品をまかなっている。

前回記事 でも書いたような大規模戦も発生し始めているので、
訓練や実戦での武具や馬の消費量も馬鹿にならないからね。


ただ農業にしても鍛冶にしても、施設は拡充したがまだそれを動かす作業員が不足している。
新人のスキル育成をしなければならないからだが、おそらく増大する需要と供給のバランスは、
いくら改善してもシーソーゲームの関係にあるだろう。

俺がHJPN村の生産基盤を支えてやるぜ!というやる気ある作業員、
または工場やインフラの業務改善や効率化計画に自信がある人、
まだまだ村人は募集しております。


農業と鍛冶施設を改良した建築部のひとたちは、
今は畜産部の施設拡充に取り組んでいるようだ。
馬の大量繁殖と飼育を効率化し、戦争の消耗に耐えうるものにするとのこと。

裁可された村の方針にしたがって各生産部門が横の連携で相互作用し合う。
それを見るのがLIFの醍醐味という感じ。


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Life is Feudal MMO日誌(22) - 60人規模会戦と、戦車の初投入

2018-02-06 21:46:09 | Life is Feudal

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鋼鉄の獣、その毛虫のような姿。

その重さの前に我々の腕は藁のようにか弱い。

手榴弾はマッチくらいだ。

我々はこの新兵器を見ると何よりも戦争の恐ろしさそのものに思えた。


── 第一次世界大戦 ドイツ兵の回顧録

ソンムの戦いで史上初めての戦車を目撃して


「関所に中国人による大規模な敵襲!!防衛戦闘中!!」


スマホにそんな通知を受け取ったのは深夜1時過ぎ。
もはや戦いこそが日常回みたいになってないかな・・・?




俺は参加していなかったのでメンバーからの動画。
橋で防衛戦を展開し、弓矢や投擲部隊でのグレネードによる防衛戦を展開。
この動画だとあまりいないように見えるが、敵の人数はおよそ30人前後とのこと。
そしてその人数はあとで嫌というほど思い知ることになる。

このときは地の利を活かしてこの攻撃を退けたらしいが、
HJPN村がこんな大規模な襲撃を受けたのは初めてである。


ということで、大規模動員を開始!!




俺がログインすると、砦の内部はさながら野戦病院であった。
あちこちから「医者はー?」「治療お願いー」「この装備は誰のー?」という声が飛び交い、
一度敵を退けたあと、兵士たちが急いで治療や武具の再装備を行い、次の攻撃に備えていた。


敵の第二次攻撃がきたので砦から出撃し、対岸のビーチにて邀撃戦を行う。




まるで花火の中に突っ込むかのような戦闘だった。
話には聞いていたが敵が多い!そして味方も!
いま深夜1時過ぎだぞ!!

こちらが25名、TICからの応援も2名、中国人は30人程度か?
双方で50~60人程度が火花を散らす大会戦だった。




騎兵集団が互いの背中を取り合うように時計回りにグルグル周るドッグファイトを展開し、
ランサーが叩き落とした敵騎兵を歩兵が取り囲み馬ごとグッチャグチャにし、
弓兵部隊が背後にラインを組み一斉射撃によって弾幕を浴びせる。

兵科ごとの連携は上手くいってるように見えたが、
しかし俺たちもこんな大規模な戦いは初めてであり、
さらに新兵も多かったので命令があまり行き届いていないような気がした。


敵味方双方に被害が拡大しつつあり、ほぼ互角に思えたが、
中国人の方が装備もスキルも貧相なはずなので、
互角の消耗戦だと実質コスト的に負けている。

消耗激しく、一度撤退することにした。

なにせFPSなどと違ってここでの損害はモロに生産部門にのしかかる上に、
デスペナでのスキルロスも激しい。
経済や次の戦闘のことも考えなきゃならないのだ。

互角の戦いでは良くない、一方的に殺戮しなければならない。




俺自身も馬を失ったので、徒歩での指揮にて、まずは弓兵を橋まで下げる。

「弓兵はここまで来てラインを組め!弾幕射撃によって後退を支援する!」

まずは弓兵をポジションにつけて防衛線を敷き、その後に歩兵たちを下げる作戦だった。
なにせ死者が一番出るタイミングというのは戦っている最中ではない。
後退するときにこそ最大の被害が出るのだ。
だからこそ慎重を期さねばならない。

タイマツを振ってその位置を目印にしていたが、
実は敵騎兵との戦闘で重傷を負っていたので、
撤退してくる味方騎兵に轢き殺されたwwwwwwwwww


俺はカルマがかなりマイナスで永久赤ネームなので、スキルダウンも相当であった。
しかしまだギリギリ戦えないほどではない。
あと2回ぐらい死んだら実質キャラリセットだが。




ギルマスのないとうさんは決断した。
虎の子を出すのは今だと。
装甲を纏ったヘビー・ウォーホースである。

鈍重なので普段の野戦に使うことはなかったが、
こういった定点での会戦こそ使いドコロであった。
そしてこれは物凄い威力を発揮する。


おそらく双方の人数がこの日で最大規模となった第三会戦が始まった。







上の2つの動画はギルメンからの提供。
まあ戦いの雰囲気はこんな感じ。




今度の戦いは、完璧であった。
騎兵で突っ込み歩兵で蹂躙し弓兵でラインを押し上げる。

さっきの戦いと言ってることが同じと思うかも知れないが、
今度は指揮をより厳命したこと、陣形での戦いにみんな慣れてきたこと、
新兵も指揮ありの戦いを掴めてきたことにより、
動きの統率性はさっきよりも段違いだった。


さらに投入された秘密兵器、ヘビー装甲軍馬。
こいつの威力が凄まじく、たったの2騎で次々に敵騎兵を叩き落としていた。
ほとんど重戦車である。
中国人たちはこの装甲軍馬を見たことがないと思われたので、その衝撃はすさまじいだろう。
まるで"ソンムの戦い"におけるイギリス軍戦車であった。

さらに歩兵のパイク兵も大活躍し、突っ込んできた敵騎兵を同様に叩き落としていた。
そいつらに歩兵や弓兵が火力を集中させた結果・・・。




敵の騎兵部隊は壊滅し、あとは後退する歩兵や弓兵を追撃する。
先ほども述べたように、後退時にこそ最大の被害が発生する。

敵は組織的な抵抗力を喪失していた。
ただ後ろからランスで突き、転ばせ、歩兵や弓兵に殺戮を任せた。




ヘイゼルの森を壁にしてすり潰した。
敵はこの茂みによって後退路をなくし、押し付けられ、
ただただ騎兵で取り囲み、弓兵で一斉射撃した。




殲滅完了し、みんなで大量の敵の首と装備品を死体から剥ぎとった。
死屍累々である。




恐ろしいのはその結果である。
互いに30人前後ずつが集まり、総勢で60人近くいたと思われるこの会戦。
敵兵を壊滅させこれだけ大量の死体を生み出した、そんな規模の戦いにもかかわらず、

我が軍の被害はゼロ なのである。


文字通り完勝であった。
一方的殺戮である。
ひとり、増永さんだったかな、敵の攻撃により気絶した兵はいたが、(鈍器か馬の突撃かな?)
みんなで守りトドメを刺されないようにし、すぐさま起き上がり戦線復帰している。
死者はゼロなのである。


勝因はいくつかあった。
重戦車こと装甲軍馬の投入が正解だったこと、
ないとうさんやdreamさんの精鋭騎兵が特に活躍してたこと、
hukuhukuさんたちパイク兵の活躍が目覚ましかったこと、
弓兵部隊のライン維持と火力集中が完璧であったこと、
歩兵もよくまとまり弓兵を守って騎兵を援護したこと。

そして生産部門の働きにより、敵よりこちらの方が装備の質が良かったこと。
軍馬を量産し度重なる会戦にも耐えうる在庫数を畜産部が用意してくれたこと。


初めて平野部における大規模な陣形戦を行った。
合図で騎兵をつっこませ歩兵を集中投入し弓兵でラインを組み、
指揮してる側としてはまんまMount and BladeTotal warであった。
敵も味方も全員がプレイヤーだったので推移はリアルだったが。

俺たちの統制に対して、中国人たちは"ただ大勢が集まってきていた"だけだった。
だからこの結果を生んだ。


翌日、畜産部門長のちび美に謝った。
この日の度重なる会戦で大量の馬を死なせたからだ。

ちび美 「大丈夫、なんとかなります。」

こいつかっけぇ。
こういう裏方が支えてくれるから、今回のような大勝利が生まれた。
めったにない機会だが、もっとこういう大規模な陣形戦の経験を積んで、
さらに練度を高めれば今後の被害も減っていくだろう。


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