Life is Feudal MMO日誌(22) - 60人規模会戦と、戦車の初投入

2018-02-06 21:46:09 | Life is Feudal

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鋼鉄の獣、その毛虫のような姿。

その重さの前に我々の腕は藁のようにか弱い。

手榴弾はマッチくらいだ。

我々はこの新兵器を見ると何よりも戦争の恐ろしさそのものに思えた。


── 第一次世界大戦 ドイツ兵の回顧録

ソンムの戦いで史上初めての戦車を目撃して


「関所に中国人による大規模な敵襲!!防衛戦闘中!!」


スマホにそんな通知を受け取ったのは深夜1時過ぎ。
もはや戦いこそが日常回みたいになってないかな・・・?




俺は参加していなかったのでメンバーからの動画。
橋で防衛戦を展開し、弓矢や投擲部隊でのグレネードによる防衛戦を展開。
この動画だとあまりいないように見えるが、敵の人数はおよそ30人前後とのこと。
そしてその人数はあとで嫌というほど思い知ることになる。

このときは地の利を活かしてこの攻撃を退けたらしいが、
HJPN村がこんな大規模な襲撃を受けたのは初めてである。


ということで、大規模動員を開始!!




俺がログインすると、砦の内部はさながら野戦病院であった。
あちこちから「医者はー?」「治療お願いー」「この装備は誰のー?」という声が飛び交い、
一度敵を退けたあと、兵士たちが急いで治療や武具の再装備を行い、次の攻撃に備えていた。


敵の第二次攻撃がきたので砦から出撃し、対岸のビーチにて邀撃戦を行う。




まるで花火の中に突っ込むかのような戦闘だった。
話には聞いていたが敵が多い!そして味方も!
いま深夜1時過ぎだぞ!!

こちらが25名、TICからの応援も2名、中国人は30人程度か?
双方で50~60人程度が火花を散らす大会戦だった。




騎兵集団が互いの背中を取り合うように時計回りにグルグル周るドッグファイトを展開し、
ランサーが叩き落とした敵騎兵を歩兵が取り囲み馬ごとグッチャグチャにし、
弓兵部隊が背後にラインを組み一斉射撃によって弾幕を浴びせる。

兵科ごとの連携は上手くいってるように見えたが、
しかし俺たちもこんな大規模な戦いは初めてであり、
さらに新兵も多かったので命令があまり行き届いていないような気がした。


敵味方双方に被害が拡大しつつあり、ほぼ互角に思えたが、
中国人の方が装備もスキルも貧相なはずなので、
互角の消耗戦だと実質コスト的に負けている。

消耗激しく、一度撤退することにした。

なにせFPSなどと違ってここでの損害はモロに生産部門にのしかかる上に、
デスペナでのスキルロスも激しい。
経済や次の戦闘のことも考えなきゃならないのだ。

互角の戦いでは良くない、一方的に殺戮しなければならない。




俺自身も馬を失ったので、徒歩での指揮にて、まずは弓兵を橋まで下げる。

「弓兵はここまで来てラインを組め!弾幕射撃によって後退を支援する!」

まずは弓兵をポジションにつけて防衛線を敷き、その後に歩兵たちを下げる作戦だった。
なにせ死者が一番出るタイミングというのは戦っている最中ではない。
後退するときにこそ最大の被害が出るのだ。
だからこそ慎重を期さねばならない。

タイマツを振ってその位置を目印にしていたが、
実は敵騎兵との戦闘で重傷を負っていたので、
撤退してくる味方騎兵に轢き殺されたwwwwwwwwww


俺はカルマがかなりマイナスで永久赤ネームなので、スキルダウンも相当であった。
しかしまだギリギリ戦えないほどではない。
あと2回ぐらい死んだら実質キャラリセットだが。




ギルマスのないとうさんは決断した。
虎の子を出すのは今だと。
装甲を纏ったヘビー・ウォーホースである。

鈍重なので普段の野戦に使うことはなかったが、
こういった定点での会戦こそ使いドコロであった。
そしてこれは物凄い威力を発揮する。


おそらく双方の人数がこの日で最大規模となった第三会戦が始まった。







上の2つの動画はギルメンからの提供。
まあ戦いの雰囲気はこんな感じ。




今度の戦いは、完璧であった。
騎兵で突っ込み歩兵で蹂躙し弓兵でラインを押し上げる。

さっきの戦いと言ってることが同じと思うかも知れないが、
今度は指揮をより厳命したこと、陣形での戦いにみんな慣れてきたこと、
新兵も指揮ありの戦いを掴めてきたことにより、
動きの統率性はさっきよりも段違いだった。


さらに投入された秘密兵器、ヘビー装甲軍馬。
こいつの威力が凄まじく、たったの2騎で次々に敵騎兵を叩き落としていた。
ほとんど重戦車である。
中国人たちはこの装甲軍馬を見たことがないと思われたので、その衝撃はすさまじいだろう。
まるで"ソンムの戦い"におけるイギリス軍戦車であった。

さらに歩兵のパイク兵も大活躍し、突っ込んできた敵騎兵を同様に叩き落としていた。
そいつらに歩兵や弓兵が火力を集中させた結果・・・。




敵の騎兵部隊は壊滅し、あとは後退する歩兵や弓兵を追撃する。
先ほども述べたように、後退時にこそ最大の被害が発生する。

敵は組織的な抵抗力を喪失していた。
ただ後ろからランスで突き、転ばせ、歩兵や弓兵に殺戮を任せた。




ヘイゼルの森を壁にしてすり潰した。
敵はこの茂みによって後退路をなくし、押し付けられ、
ただただ騎兵で取り囲み、弓兵で一斉射撃した。




殲滅完了し、みんなで大量の敵の首と装備品を死体から剥ぎとった。
死屍累々である。




恐ろしいのはその結果である。
互いに30人前後ずつが集まり、総勢で60人近くいたと思われるこの会戦。
敵兵を壊滅させこれだけ大量の死体を生み出した、そんな規模の戦いにもかかわらず、

我が軍の被害はゼロ なのである。


文字通り完勝であった。
一方的殺戮である。
ひとり、増永さんだったかな、敵の攻撃により気絶した兵はいたが、(鈍器か馬の突撃かな?)
みんなで守りトドメを刺されないようにし、すぐさま起き上がり戦線復帰している。
死者はゼロなのである。


勝因はいくつかあった。
重戦車こと装甲軍馬の投入が正解だったこと、
ないとうさんやdreamさんの精鋭騎兵が特に活躍してたこと、
hukuhukuさんたちパイク兵の活躍が目覚ましかったこと、
弓兵部隊のライン維持と火力集中が完璧であったこと、
歩兵もよくまとまり弓兵を守って騎兵を援護したこと。

そして生産部門の働きにより、敵よりこちらの方が装備の質が良かったこと。
軍馬を量産し度重なる会戦にも耐えうる在庫数を畜産部が用意してくれたこと。


初めて平野部における大規模な陣形戦を行った。
合図で騎兵をつっこませ歩兵を集中投入し弓兵でラインを組み、
指揮してる側としてはまんまMount and BladeTotal warであった。
敵も味方も全員がプレイヤーだったので推移はリアルだったが。

俺たちの統制に対して、中国人たちは"ただ大勢が集まってきていた"だけだった。
だからこの結果を生んだ。


翌日、畜産部門長のちび美に謝った。
この日の度重なる会戦で大量の馬を死なせたからだ。

ちび美 「大丈夫、なんとかなります。」

こいつかっけぇ。
こういう裏方が支えてくれるから、今回のような大勝利が生まれた。
めったにない機会だが、もっとこういう大規模な陣形戦の経験を積んで、
さらに練度を高めれば今後の被害も減っていくだろう。


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