JBpressのミサイル飽和攻撃記事に対してと「報復的抑止」

2013-01-11 22:04:08 | 軍事ネタ

最近各所で話題になっていたJBpressの記事。

中国軍ミサイルの「第一波飽和攻撃」で日本は壊滅
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36856


上記事の趣旨をまとめると、

世間的には弾道ミサイルばかりが取り沙汰されているが、実質的な脅威はもっと安価な巡航ミサイルである。
中国軍が大量に保有する巡航ミサイルを数百発と大量に発射されてしまえば自衛隊のPAC3等の配備数では防衛が追いつかず、
その飽和攻撃により原発やその他重要施設に大打撃を食らってしまう。
それを抑止するにはこちらも巡航ミサイルなどを保有し「報復的抑止」を実施すべきである。


というもの。

この記事がアップされた日から各所で話題にされ賛否両論だが、
俺としてはその趣旨自体には同感とするところがありつつも、
しかしこの記者は巡航ミサイルの迎撃法について少し知らない部分があり、
そのせいで巡航ミサイルの脅威を必要以上に増幅しているところがある。


まず巡航ミサイルの特性は射程距離が長く安価で命中率も高いこと。
これについては記者自身も理解しており、確かに何百発も発射され飽和攻撃されると厳しい。
しかし巡航ミサイルの脅威に備えるのはイージス艦やPAC3だけではない。

巡航ミサイルはほとんど爆弾付き航空機のような特性を有しており、
曲がったり迂回したり高度を上下したり様々なコースを取れるので、
確かに自在にコースを設定できるこの兵器に対して、
少数のイージス艦やPAC3だけでは心もとない。




しかし巡航ミサイルへの警戒の主力はイージス艦ではなく、早期警戒機である。
早期警戒機とは大型レーダー付きの航空機で、AEW機、さらに管制機能等の処理能力が高いものはAWACSなどと呼ばれる。
これを高空に浮かべておくと半径数百kmという広範囲の飛行物体を探知でき、
接近する巡航ミサイルなどを捕捉すると、戦闘機部隊に通達し迎撃させるといった手段が普通である。

通常の巡航ミサイル自体は低速で、音速以下であるので旅客機と大差ない。(一部には超音速ミサイルもあるが)
また海面スレスレを飛行するなどである程度レーダーに対して被発見率を下げる手段を採られるとしても、
長距離を飛行するなら攻撃段階に入るまでは巡航高度を取っていると思われ、(高空を飛行したほうが空気抵抗が薄く燃料が節約できる。)
つまり陸地に達するよりも何百kmか沖合で容易に巡航ミサイルを捕捉、戦闘機で撃墜することはそう困難な技術ではない。

確かに何百発も一方的に撃たれてしまえば全弾撃墜といったことは難しくなってくるが、
しかし記事中に書かれている「巡航ミサイル200発も撃たれてしまえば"甘く見積もって"100~150発が着弾する」といったような比率は、
日本のように高度な防空体制を敷いている国に対してそこまで攻撃確度が高いものではないので現実的ではないと思われる。
なのでJBpressの記事は巡航ミサイルの脅威を増幅させているので全てが正しくはない。




しかしこの記事も全くの的外ればかりではなく、記者の言葉で言う「報復的抑止」は重要であると、俺自身も長年感じている。
現在の自衛隊には敵地攻撃能力がなく、つまり簡単に言うと中国にとっては、
「試しに日本にミサイル撃ってみようぜ! 防御されたらされたでいいじゃん? 万が一当たったらラッキーだしあっちからは反撃ない、撃ち放題!!」
といった様な状態で、しかし日本が巡航ミサイルを保有するなどして攻撃能力を持てば、
「日本にミサイル撃つと迎撃されるかもしれないどころか、こっちに逆にミサイル飛んでくるよ! リスキーだぜ!!」
となり、つまり攻撃意図自体を挫けるかもしれない、これが「報復的抑止」であろう。

つまり巡航ミサイルを保有するということ自体は敵地を爆撃できるようになり、とても攻撃的で好戦的な決断に思われるかもしれないが、
それ自体が抑止力として働いて相手国に戦争を起こす気をなくさせるというなら、最終的にはこれが一番平和的なのである。


巡航ミサイルの保有については過去にも防衛長官が要求していたり、
常に研究されていることなので決して可能性が低いことではない。
現在安倍政権は民主党政権による防衛大綱の見直しを発表しているが、
その内容に巡航ミサイルが盛り込まれる可能性も、
もしくは将来的には現実的に有り得るレベルだろう。

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鎮痛薬ジャンキー

2013-01-06 19:00:07 | 日常の駄文

年末年始で歯医者さんがおやすみだったので、
昨年末から苦しんでいた虫歯通に悩まされていたんだ。

一応ネットで検索すると年中無休でやってるとこもあったけど、
なんか歯医者業界のことはよくわからないけど、
治療してもらってる最中に別の医院にいくのは裏切りな気がして、
なので我慢していつもお世話してくれてるとこが開くのを待ってた。

しかし昨夜その痛みがとうとうピークに達し、その激痛たるや表現にも困るほどだったので、
様々な種類の鎮痛薬をちゃんぽんし、しかも6時間おきのものを1時間ごとぐらいに飲むものだから、
その薬の過剰摂取ぶりはまるでジャック・ハンマーの様。

さすがにこれだけ薬を食べたら胃が荒れに荒れるかなと副作用を心配したが、
幸い頑丈な身体のようで、胃がグルグルしてなんかお腹すいた気がするなあぐらいの影響だった。
それは良かったがでも肝心の痛みはおさまらず。

仕方ないので秘技、正露丸を使う。
これを虫歯の穴に詰めると痛みが和らぐというもので、
実際やってみると100の鎮痛薬にも優る効能を発揮した。
瞬時に引く苦痛。

これでひとまず月曜日に歯医者さんが開くまで持たせられそうだけど、
6時間か8時間程度で正露丸の効き目が無くなってきたので、
その度にごっくんして新しいのを詰め直す作業を昨夜から敢行してる。


今朝、妹が起きてきて部屋に入るなり、「なんか正露丸くさくない?」という。
確かに蓋を何度も開閉したから強烈な残り香があったかもしれない。
事情を説明するとふーんという感じだったが、それはともかくとして、
昨日入手したゴディバチョコがあるので分けてくれるという。

虫歯で苦しんでる男にチョコを勧めるとは、トドメを刺しに来たかと思ったが、
恐らく天然でやってることだと思うし、何より今の俺は正露丸効果で痛みなど感じていない。
喜んで頂いて一つ食べる。

「おいしい?」と聞いてくる妹。
「おいしいけど、正露丸の味がする」というと、
呆れたように「じゃああとで食べて」と箱ごと置いていった。


明日は月曜日。
歯医者が開くので、早くちゃんと治療してもらおう。
あ、ブログ更新ネタがなかったので駄文です。

2013年もよろしく

2013-01-04 19:05:39 | 日常の駄文

あけましておめでとうございます。
2013年!

いやー、なんか2012年は色々あったな。
長い年だった。
リアルの仕事や生活では特に大きな変化はないけど、
まあしいていうなら東京で働いてた妹が大阪にきて俺の家に引っ越してきたぐらい。
それよりも趣味である世界情勢やPCゲームでいろいろな変化があったように思う。

以下は身内ネタである。


去年はクラン員のpesくんが結婚した。
彼は10代の頃から付き合いがあるので感慨深い部分もあり。
学生生活から大学卒業、就職して初任給を得て、長続きもせず転職して、
そして結婚まで、勝手に彼の半生を見守ってきたよ。

そんな俺と彼の関係なのに、結婚式呼んでくれなかったことについてはびっくりしたな。
「呼んでね☆」って言ったら断られ、まあリアルの付き合いの人だけでやるなら納得したけど、
他のゲーム仲間が出席してたのを知って二度びっくりだったよ。
あれには参ったな!

新婚旅行でイタリアに行ったらしく、なんかイタリアネタ多いし。
俺とクラン員で何かについて話してると、割って入ってきて、
「あ、日本ではそうなんだ? 俺が行ってたイタリアの場合では~」
とやたらイタリアかぶれた嫌な入り方をしてくる。
やらしい男になったものだ。

まあ俺の周囲はそういう人多いけどね。
南アフリカ出身のImoutupは当然アフリカネタが、モンゴル帰りのJakigannもモンゴルネタが多いので慣れてるけど、
まあImoutupとかの場合は「オレ、オマエ、トモダチ」とかアフリカ人ながら不器用にも好意アピールしてくれるのでましかな。


Ultima Online時代から付き合いのある面々は今年が節目だね。
俺の様々なゲーミング活動はUOから始まっているけども、
そこで初めて設立したギルド[KDK]は2003年1月に活動開始したので、
その当時から未だに付き合いがあるメンバーは10年来の付き合いということになる。
いやー、長くなったな!
10周年記念オフでもやるか!
これからもバリバリ現役でゲーミング活動していくのでよろしく。


2013年には関係ないけど、よく2chに貼られる以下の画像。




この画像、ただモデルを集めただけではなく、かなりそれぞれ系統が分かれてるので、
どの女子を選ぶかによってハッキリとその人のタイプがわかるんじゃないかと。
勝手に感心していたのだ。

数日前、クランメンバーとどの国の女性が一番タイプかというディスカッションをしたところ、
pesくんはイタリアとイギリス、Imoutupは「アフリカジン、ハイッテナイ」と言いながらもドイツとフィンランドを選んだ。
俺としてはスイスとアメリカが好きでと、このように見事に3人が全く被らないという奇跡。
まあ好みの女性はそれぞれということだろう。


正月休みで完全に電源オフ状態で、このような非建設的な思考しか巡らしていなく、
ブログ更新もおやすみしてた。
来週から仕事始めで社会に戻るのでブログ更新もバリバリ再開である。
今年の抱負は、去年よりも更新するぞ!