この世で一番強い兵器でございますか。
戦車、戦闘機……
色々ございますなァ
ただ、たった一つだけというのならやはり──
イージス艦でございます。
4月26・27日の土日は、大阪港にイージス艦が寄港していました。
護衛艦が一大集結して話題になっていた、
横須賀のカレーフェスからの帰り道である。
そのついでに一般公開してくれるらしい。
生のイージス艦に乗れるチャンス、
大阪に住んでるとそう多くはない。
ということでこれは行くっきゃねえ!!
俺はリアルではオタク趣味(PCゲーム・ブログ・軍事)をほぼ完全に隠してることもあり、
当初は1人で見に行く予定だったが、せっかくの休日なので彼女も誘うことに。
少しずつ自分の情報は開示した方が良いって身近な人にも言われたし。
ちなみに職場に限っては元海自や元海兵隊員がいるので、
軍事趣味だけはフルオープンにして業務中に軍事トークを楽しんでいる。
謎の知識といわれてるけど。
ということで、
「あー、そういえば次の日曜日、早朝起きれる?
なんかニュースでよく出るイージス艦ってやつが大阪港に来るらしい、よく知らないけど。
乗れるみたいだし、珍しいみたいだから、せっかくなので行こうよ!
朝から港とか爽やかじゃん!」
みたいにしらじらしく。
あくまでもさり気なく、こともなげに。
イージス艦に向けられた重度の期待を抑えつつ、
あくまでもデートの一環としてちょっと軽く寄ってこうか的に誘うことに成功。
・・・さて、当日。
日曜日の朝8時に彼女と待ち合わせ大阪港へ。
公開開始は9時からと聞いていたので、
近くの店で朝ごはんをゆったり食べて、
8時50分ぐらいに大阪港に到着。
天保山ハーバービレッジという大型商業施設を抜けて、
海側に出た時、そこには・・・
でで~~~ん!!!
で、でっかい!!
突如眼前に現れてびっくりした!!
イージスシステム搭載のミサイル護衛艦、DDG-177「あたご」でございます。
ていうか・・・
(はじ)
開始まってんじゃん!一般公開!!
「~~~~~ッッッ!!」
時間を読み違えるという初歩的ミスッッ!
そうか8時30分からだったのね。
でも致命的ではなさそうだ。
このあたご、奇遇にも俺は5,6年前に横浜港で遭遇している。
つまり再会ということである。
でもこんなに近くで見るのは今日が初めて。
お、おっきぃ・・・初めて見たから、びっくりしちゃうよぅ・・・///
この瞬間、貴重な写真をたくさん撮ってブログに書かなければならない義務感、
恋人の前で見苦しいオタクっぷりを発揮しないと誓った自制心、
それに反して眼球から脳に伝えられる視覚情報、
それによって起こる昂ぶりから形造られてしまった化学物質、
あるいはそれら全てがyukkyの内部で出会ってしまい──
化学反応を起こしスパーク・・・。
恋人にとっては、あまりありがたくないことが俺自身に起こった。
当初の誓いは忘却の彼方へ。
裏返ったァッ!!
「意外とスベスベしてるっていうか、なんかCGっぽくてすごいねー。」
なんて無邪気に言う彼女に
「ああ、ステルス艦形だからね、レーダー波を受け流すためだから、
どうしてものっぺりして見えるのは否めないけど、むしろ先進的な感じが~」
とここで誰も得しないyukky講座が少しずつ始まったわけです。
後方から。
後ろ甲板と格納庫、後部CIWSが見える。
「後ろ甲板はヘリの発着場になっててね、ほら、よく見たら少し傾斜してるでしょう?
あれはヘリのローターが艦上構造物にぶつからないためなんだよ。
あのCIWSっていうのは20mm口径のガトリング砲でね、
飛来して接近する脅威に対して自動迎撃を開始して艦を守る自衛装備なんだよ。」
「へ、へぇ~、そのCIWSってのアニメで見たことある気がする・・・。」
次は前方アングルから、SPY-1と前部CIWS。
「ほう、やはりSPY-1を撮っておかなければイージス艦を見に行ったとは言えんな。
戦闘艦をイージス艦たらしめているものである。
あのベージュ色の六角形のものがイージスの目でね。
フェイズド・アレイ・レーダーによって多目標の同時追尾と誘導を実現してて、
従来の機械式レーダーと比較するなら、まあハエなどの複眼をイメージすると~」
「えーと、何キャラなの!?」
すいません、こっちが本性です。
構造物の隙間にさりげなくすっぽりと設置されているのは、
90式艦対艦誘導弾、通称SSM-1Bの発射筒。
同じくイージス艦のこんごう型ではRGM-84ハープーンだったが、
より新型のあたごでは国産ミサイルを採用している。
これまた通路にさりげなく設置されているのは短魚雷発射管である。
現代の対潜戦闘ではVLSからのアスロック発射を連想する人も多いだろうが、
近接対潜用にこういった短魚雷も高い信頼性から未だに搭載され続けている。
127mm単装砲。
イージス艦の主砲といえばこんごう型に搭載されているオート・メララを連想するのが一般的だが、
あたごではより最新型でステルス性に配慮されたアメリカ製のものを搭載している。
127mmを別アングルから。
やはり主砲は武装としてわかりやすいのか、
ミサイル発射筒や魚雷発射管に比べ、
一番注目を浴びていたように思う。
まあ127mmの威容はカッコイイものな!
こちらはVLS、ミサイルの垂直発射装置である。
この中に対潜ミサイル・アスロックや対空ミサイルが多数格納されており、
発射の際には開放されてミサイルが炎とともに飛び出るのだ。
非常に迫力がある。
参考映像
2時間ほどイージス艦を見学し、俺の全力っぷりにも彼女がポカーンとしてるし、
さてそろそろ移動しようか・・・となったとき、
後ろを振り返ると近くに観覧車があった。
前に海遊館に来た時は故障かなんかで乗れなかったけど
今日は動いてるんだなあ。
・・・! 閃いた!!
「ねえねえ、せっかくだから観覧車乗らない?天気良いし。」
「いいね!乗ろう乗ろう!嬉しいなー!」
これで彼女の機嫌もとれた。
しかし俺の目的は別にあった。
そう、本当の目的は、
上空からのイージス艦撮影。
いやあ、やっぱり上から見れるなら見なきゃいけないでしょ。
最強の対空艦を相手に上を取る。
この発想を持ってこその軍事通よ。
できれば飛行機やヘリでフライパスというのもしてみたかったが、
さすがにそんな金はない。
「すごーい、高ーい、綺麗だねー!(景色が)」
「うんうん、高くて上からよく見えるね。(イージス艦が)」
近いうちにこの恋愛が破局することがあったら、
たぶん今日の軍オタカミングアウトが一因です。
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壁殴っちまった…
すごくいいです・・・ゴクリ
デカイなぁー 実際に見たらスゴイんだろうなー
イメージだとすべすべな感じがしますが
女性とのデートは極めてそれに似ている
壁叩いたらだめだよ!
>>上からのイージス写真のUnknown
そうだろう。
やっぱ艦は上からだよな!!
我ながら良い仕事したと思った。
>>綺麗過ぎてプラモデルみたいのUnknown
俺も思った。
実際に見てもプラモデルみたいで、
彼女が「CGみたい」って言ってたのもうなずける。
>>甲板の手触りのUnknown
すべすべっちゃすべすべだけど
そんなに不思議な感触でもなかったよ。
普通にビル触ってるみたいな。
>>Imoutup
色を知る年齢か!
>>ヲタパワーのUnknown
彼女からは苦笑いしかされなかったよ!