今日は、現代陸軍の歩兵分隊について。
分隊とは歩兵の小規模な戦闘単位であり、
6~10名前後で構成され、
分隊が2~4個集合して小隊となる。
FPSゲームなどをやる人にとっては分隊構成は一番身近であり、
実際の軍隊はどういう構成なのか気になってる人も多いかもしれない。
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M249 MINIMI | M203を装着したM16 |
現代アメリカ陸軍分隊
分隊長、射撃班長x2、小銃手x2、SAW手x2、擲弾手x2
9名。
基本的にSAW手以外の7名は小銃としてM16A4かM4A1を装備する。
SAWは分隊支援火器の略で、M249 MINIMIを装備する。
擲弾手はM16かM4のオプションとしてM203グレネードランチャーを装備する。
分隊長以外の8名を分割し、4名ずつの2班で行動することもある。
その場合は射撃班長・小銃手・SAW手・擲弾手をそれぞれ1名ずつである。
その他状況により、小銃手1名が特技兵として配置されFGM-148「ジャベリン」対戦車ミサイルを装備することもあり、
またもう1名の小銃手がM136無反動砲を装備することもある他、
M14やM21などのセミオート式狙撃銃を持ち選抜射手として任命されることもある。
ジャベリンとM136の使い分けは、ジャベリンはミサイルなので誘導するが高価であり、
M136は使い捨てで無誘導だが安価である。
どちらも対戦車用途に使われるが、対建築物や対陣地などにも使われる。
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M136、通称AT-4 | FGM-148 Javelin |
陸上自衛隊の場合
分隊長、副分隊長、SAW手、対戦車手、小銃手x3
7~8名。
部隊や役割によって編成が変動するのであくまでも一例。
SAW手以外の装備する小銃は国産の89式小銃で、
SAW手はアメリカ軍と同じくM249 MINIMIを装備する。
対戦車手は01式軽対戦車誘導弾(軽MAT) という国産対戦車ミサイルを装備し、
またこの他、アメリカ軍と同じように小銃手が無反動砲を携行する場合がある。
この場合の無反動砲は110mm個人携帯対戦車弾で、ドイツ製のパンツァーファウスト3をライセンス生産したもの。
このパンツァーファウスト3を携行する者をLAM手(=Lightweight Antitank Munition) と呼ぶ場合もある。
アメリカ軍のように擲弾手がいないのは、89式小銃にはM203は装着できないからである。
これはアメリカ軍式だとM203を装着している者しかグレネードを発射できないことを嫌い、
自衛隊では小銃の銃口に取り付けるタイプの小銃擲弾(ライフル・グレネード)を採用している。
これは一見、第二次世界大戦時代から存在する古めかしいタイプだが、
M203と違い小銃を携行する者なら誰でも擲弾を発射できるというメリットがある。
このように、分隊編成は各国のドクトリンや役割によって変わってくる。
自衛隊と違いアメリカ軍分隊にはSAW手が2名おり、弾丸を好きなだけバラまけるお金持ちといった感じで、
他にもロシア軍やイスラエル軍などと比較すると面白いかもしれない。
さあ、これでFPSの世界でも現実と同じ装備編成にしたりして楽しめるかな!
その気持ちはなんかわかる。
ボフォース社の40mm砲とか、未だに使われてる大戦兵器を見ると萌えるよね。
ちなみにStg44などもアフリカ紛争などでよく見る。
>>ryuzaki
そうだね。
やっぱりあれが一番再現度高い。
>>リアル系ならのUnknown
再現とかそういう遊び方もあるからね。
つまりLAMは誰でも持てる(全員が持て)という扱いなんだぜ
まぁ実際そんなことできないがw
班長 1曹
1番 小銃 小銃組長 3曹
2番 狙撃銃 狙撃手 士長
3番 小銃 小銃手 2~1士
4番 小銃 対戦車組長 3曹
5番 対戦車誘導弾 射手 士長
6番 小銃 副射手 2~1士
7番 機関銃 機関銃手 士長
8番 小銃 副射手 2~1士
9番 小銃 機関銃組長兼副班長 2曹
上記が基本的な編成・装備・階級です。
部隊の実情にあった階級を考慮し編成します。