Civ5 BNWマルチプレイ(7) ~ 世界議会 ~

2013-12-23 10:57:36 | Civilization

Civ5マルチプレイレポ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5 BNWマルチプレイ(6) ~ 冷戦の始まり ~
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エチオピア 「ちなみにアメリカは石油産出量が明確になるように国境開放をお願いしたい。」

ローマ 「せきゆってなにそれおいしいの?」
アラビア 「せきゆって飲み物かな?」

前回記事でアメリカに対し、石油の産出が判明した場合は全て譲渡するように言い渡したエチオピア連合。
まだどこの国も石油を可視化する技術を発明できていないが、
こうやって条件に織り込むということは西欧諸国にとっては目前の問題らしい。
一方アジア諸国はまだ火薬ができたばっかで石油のセもないが・・・。




ゲーム開始より245turn目。
前回の投票で主催国と選ばれた我がシャムで最初の世界議会が行われる。
我が国は常備軍税を、アメリカは財政支出(科学)を提案。

この世界議会では主催国と、もう一カ国が1つずつ提案を出すことができ、
それは経済制裁であったり核兵器非拡散であったり様々な決め事をできる。
これで我々に有利な提案を出しエチオピア連合に対してペナルティを与えるために
アジア連合とアメリカで談合してシャムを主催国としたのだ。

我が国が提案した常備軍税は軍隊維持費を上げるものであり、
技術優位のアメリカに対抗するために軍拡しているであろうエチオピア連合に負担を課すことができる。
また西欧諸国のアジアへの進出をも難しくするだろう。

アメリカが提案した財政支出(科学)は大科学者の誕生速度を33%早めるもので、
アメリカは既に技術先端国だがエチオピア連合の包囲網に対抗する為にさらに科学優位に立ちたいという戦略だろう。
投票では、アジア連合の談合により常備軍税は可決され、
エチオピアとイギリスの反対票により財政支出(科学)は否決された。
最も良い形である。
俺たちだって今はアメリカと組んでるがこれ以上アメリカに伸びてほしくもない。


次の世界議会では我が国は真珠資源の禁止を、エチオピアは住み込みの学者を提案。
真珠資源の禁止は、その通り真珠による幸福効果を取り消すもので、
見たところ真珠はエチオピアとイギリスからしか産出されていない。
つまり味方陣営にデメリット無しでエチオピア連合の資源を一つ潰せるので是非とも可決させたい。

またエチオピアが提案した住み込みの学者は、既知の科学技術を他文明が研究する際にボーナスが付くというもので、
アメリカの科学力に追い付きたい為に提案したのだろうが、これはむしろエチオピアよりも
発展が遅れている我々アジア諸国の方が最大限に恩恵が受けられるということで、
エチオピアを喜ばせるのはシャクだがこちらも可決させることにした。

各国の投票数を予想して談合し、真珠の禁止も住み込みの学者も両方ともに可決させることに成功。
ここまでは世界議会の全てが思惑通りに進んでいる。
いいぞいいぞ。




そのとき、エチオピアから個人チャンネルでチャットが。

エチオピア 「真珠を贅沢禁止にする意図はなに?」
シャム 「アメリカからの圧力だよ。提案するように脅されてる。」
エチオピア 「へえ。」
エチオピア 「まあ、シャムが真珠持ってる文明を陥れようとしていないとわかってよかったよ。」


・・・こ、こわいw
当然真珠禁止をエチオピアは面白く思わなかったので、
毅然とした態度でアメリカのせいにしておいた。
提案内容は我々アジア連合の思惑でアメリカはあまり関係ないのだけど。

シャム 「エチオピアからクレームきたけど、アメリカに脅されてるってことにしといた。」
アラビア 「ワロタw」
ローマ 「ナイスw アメリカとエチオピアは対立させてたほうがいい。」


エチオピア 「ところで、シャムの大陸はみんな仲良いの?」
シャム 「過去に戦争ばっかしてたので疑心暗鬼ではあるけど、足の引っ張り合いはもうやめようという方向にはなってる。」
エチオピア 「平和ならよかった。研究協定結ばない?」
シャム 「お金がないから無理だよ!」
エチオピア 「おいおい、ここは俺のおごりさ!」
シャム 「え、はいします。すぐします。ふつつかものですが・・・。」(即答)
エチオピア 「あ、はい。」

エチオピアからアジアでの外交関係を聞かれる。(アジア連合は内々の話で他国に対して宣言はしていない)
恐らく我々とアメリカのつながりを勘ぐって、アメリカ包囲網にシャムを加えたいか、
もしくはエチオピアとアメリカ間でなにか起こっても邪魔すんなってことかな。
そして研究協定を提案され、アメリカに追いつこうとする敵国であるエチオピアの手伝いはどうかと思ったが、
なんと俺の負担金(250G)を全部おごってくれるというエサをちらつかせられ釣られてしまった。

ま、まあこういうのもエチオピアの財政負担としてだなー。
決して欲に目が眩んだわけではない、のだ!
もらえるものはもらっとくぜ!!

しかし元々シャム・エチオピア関係は表向きは悪くなかったとはいえ、
ここにきてさらに態度を軟化させてるように見える。
エチオピアも色々あって外に友好国が欲しいのかもしれんなー。
アメリカとは永遠のライバルだし、イギリスや中国も今は同盟国とはいえ
エチオピアが独走するのは黙って見ていないだろうし。
包囲網によってアメリカを打倒した後、次のアメリカになりたくはないんだろう。


まあ中国はわからんがとにかくイギリスはエチオピア独走を面白く思うはずがない。
イギリスともそろそろ外交を持っとくべきか。
そんなとき、アメリカから会談要請がきて、「エチオピアを攻めたい。」と言われる。
アジア連合はこれを承認、支援する方向で合意したが、これはもしかしたらイギリスも使えるかも?
と思いイギリスとも会談。

シャム 「はじめまして。連合を組んでるようだけど、エチオピア独走に関してはどういう視点をお持ちで?」
シャム 「当方は将来的に対エチオピアで協力していくことが必要と思ってます。エチオピアの国力は統計を見ても突出しかかってますので。」
イギリス 「我が国単体では地理的理由により攻撃するのが非常に難しい為、対抗したくともできない状態です。」
シャム 「では仮定の話ですが、万が一、他の勢力がエチオピアに攻撃を開始した場合、エチオピアの国力が相応に削げるまで黙認することは?」
イギリス 「アメリカ以外の国ならば黙認します。エチオピアを倒してアメリカが独走したのでは本末転倒ですので。」
イギリス 「ただもしシャムがエチオピアを攻めるならば黙認、または援護します。」

シャム 「ではアメリカがエチオピアを攻撃するとして、私はイギリスに邪魔してほしくありません。」
シャム 「アメリカが都市を占領せず、またエチオピアを吸収しないように我が国が歯止めをかけるなら黙認してくれますか?」
シャム 「アメリカとエチオピアがともに消耗するのは、シャムとイギリスの共通の利害となってると思います。」

イギリス 「どちらかが一方的に勝利することがないなら黙認することにしましょう。」

またイギリスはアメリカから石炭が出ており、エチオピアには石炭がないことを発言。
石炭は産業革命による工場建設に必要で、生産力を大きく増幅させる。
このことにより将来的にはエチオピアよりもアメリカの方が脅威と認識しているようだ。
我が国は科学が遅れてるのでまだ石炭は見えていないが、イギリスの調査によるとシャムにも石炭は存在するらしい。
なので将来的にアメリカがエチオピアに対して優勢になったら、シャムの石炭をエチオピアに輸出することでエチオピアを支援し、
アメリカとエチオピアのパワーバランスを調整して延々と決着のつかない殺し合いをしてもらうという方向でイギリスとは合意した。


よしよし、今回の戦争ではイギリスの黙認を取り付けることができそうだ。
石炭関連は伏せたまま、黙認のことだけをアメリカにも伝える。
アメリカとエチオピアのタイマン状態で、そして不意打ちとくれば、
さすがにエチオピアに痛い打撃を与えることができるだろう。
この動きで、冷戦構造に一石を投じることができるかな?

しかしこの冷戦、エチオピアとアメリカの二大国が対立してるのはしてるんだけど、
当人同士だけじゃなく世界中がそうなるように仕向けてる感じもあるな。
水面下でこういう色々な陰謀が駆け巡るからマルチプレイは面白い。

近代に入って石炭・石油の存在が話し合われ、大陸間の外交も活発になり、
世界議会も始まって、世界の動きはさらに加速していく。


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