Civ5マルチプレイ(3) ~ あしか作戦 ~

2012-05-30 19:45:03 | Civilization

Civ5マルチ・ドイツプレイ、前回分からの続き。
前回分 → Civ5マルチプレイ(2) ~ マジノ線 ~
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14世紀前後のデモグラフィック。
この統計は全プレイヤーがいつでも参照できるもので、
その時々の情勢を見極める上でとても重要な役割を持つものだが、
上記画像にもドイツ・イギリス・フランスの3大国の国家的特徴が現れている。

収穫量・生産量・GNP(経済力)が平均と比べて圧倒的1位の我がドイツは内政が充実しており、
まあ世界で唯一国土が戦火に晒されていないので当然だが、最も盤石な国作りで安定した大国といえる。
土地が1位で好感度が最下位のイギリスは戦争によって国土を広げた覇権国家であることが現れているし、
人口識字率が圧倒的に1位のフランスは科学力に重点を置いているということ。
人の多さは進歩の速度に大きく寄与するし、識字率は教育の質なので、事実フランスは圧倒的に技術力がある。
軍事力で攻めてくるイギリスに対抗するには技術を発達させるしかなかったのだ。
そしてイギリスもフランスも消耗戦を何百年も続けているので、兵士(軍事力)は無傷の我がドイツが1位に浮上している。

このようにこの統計ではそれぞれの歴史と戦略、関係性と注意しなければならない点を示唆している。
マルチプレイではこれを常に見張って他国情勢を推察しなければいけないのだ。


そして当然、イギリスとフランスも常にこの統計には目を光らせているはずで、
軍事力も含めてほとんどの部門が1位を占めている我がドイツへの警戒心を強めているはず。
俺自身は「島国だからキャラベル船をたくさん作り過ぎて軍事力1位になったー。」と人畜無害さをアピールしていたが、
当然この軍事力の内容は前回記事 で書いた対フランス上陸軍そのものであるし、
俺のしらじらしいアピールを他国は別に信用してもいないだろう。

イギリスとフランスが組んでドイツに向かってくることになれば厄介だ。
もう誤魔化すのも限界だろう。


この時期、フランスが日本への侵略を開始し完全に併合した。
というかけしかけた。

ドイツ 「エジプトと日本がイギリスと研究協定をしてる。フランスに技術で追いつく為だ。
でも効果が出る30turn以内にエジプトと日本を滅ぼせば、イギリスが2国に投資した金は無駄になるよ。

フランス 「やってみるか。」

エジプト・日本・フランスはゲーム初期より対イギリス連合の盟友であったが、今の三大国体制になってから、
エジプトも日本もフランス側につくかイギリス側につくか揺れ動いていたのだ。
もはやとっくに連合体制は崩壊していた。

フランスが日本に宣戦布告しました!

フランスが日本へ軍事力を動かしている、イギリスもフランスの軍事動向に目を光らせている。
みんなの注意が日本情勢に向いている今が好機だ!




実は少し前から、前回の対フランス上陸軍をそのままイギリス方面のドーバー海峡上へ移動させておいた。
対英上陸作戦である。
イギリスとフランスが組む前にあちらの大陸へ橋頭堡を築き、陸戦で圧倒できる体制にしておきたい。
イギリス本土に上陸し領土を切り取り、イギリスの弱体化及び我がドイツの海外領土の獲得を目的とした作戦だ。

上記画像ではふざけた名前になっているが、いもう都という都市が首都ロンドンである。
第一目標はロンドン、第二目標はヘイスティングス。
これより英国本土上陸作戦、あしか作戦を決行する。


ドイツがイギリスに宣戦布告しました!


かくしてあしかは遂に海峡を渡り、陸(おか)へとのぼる。

HoI3レポのとき にも使ったフレーズをもう一度使ってみる。




ヘイスティングス占領完了。
されども英軍の抵抗は依然苛烈、各独軍将兵は一層奮励努力し難局を打破するべし。

一方ロンドンは湾が入り組んだ場所にあり、実際やってみるとかなり上陸作戦に適さない地域であったので、
ロンドン攻略作戦は中止し、ヘイスティングスに主力軍を集中させる。
ロンドンに上陸した部隊はそのまま囮となって役割を果たした。

イギリス軍の増援がどんどんと東側より押し寄せてくる、フランス戦線を完全にフリーにしたか。
このイギリス軍の動向は大きな賭けだったに違いないが、絶対死守の決心の現れだ。
これを打倒するのは容易ではない。
損耗が激しい、補給も続かない。


フランスへと外交チャンネルを開く。

ドイツ 「イギリスと停戦したい。フランス方面ががら空きのはずなので、イギリスを威嚇してくれ。
フランス軍が動けばイギリスは警戒し停戦交渉に耳を貸すようになる。見返りに800G払うよ。」

フランス 「そんなに戦力いないけど、気をひきつけるぐらいなら。」

これでフランス軍が動き、恐らくヨークかノッティンガムかを攻めるような動きを宣言と共にしてくれた。
それを受けてイギリスも「当然裏を突いてくるよな、俺でもそうする。」みたいなことを言ってた。
良いぞ、フランスは上手くやってくれてる。
俺はフランスの動きを脅威に思ったふりをしながら、

ドイツ 「停戦しよう。互いの被害が少ないうちに和平した方が遺恨なくて良い。」
イギリス 「そちらが対仏協力をしてくれるなら。今のままではどちらにしろ脱落するので。」
ドイツ 「もちろん協力する。兵力を全てマジノ線付近に移動させることを確約する。」



こうしてこの英独戦争は6turnぐらいで終結した。
本当はもう少し領土を切り取る予定だったが、想定よりイギリス軍の思い切りがよく、
軍の集結が早かったのでこれ以上戦い続けることは不可能であった。
ヘイスティングスだけでは狭すぎてそんなに軍隊を集結させられないが、
まあ首都ロンドンのすぐ近くだし、喉元にナイフを突きつけた形にはなったか。




戦争後の領土状況。
イギリス内ドイツ領ができ、大陸の西端に進出できた。
また色んな都市名が変わってるが、ブレストが旧京都で日本の首都だった地域であり、フランスが征服。
エジプトは都市SIMCITYだけが残っているが、俺が30turn以内に滅亡させれば~とけしかけたので、
恐らく間もなくフランスに征服される運命だろう。
イギリスもそれを阻止する余力はないだろうし。
都市名平和が日本の旧大阪で、いわゆるマジノ線地帯である。


今は西暦1380年。
既にカノン砲やライフル兵が出てるので、現実世界よりも戦争技術の発展が早まっている。
国力比はドイツ10 フランス9 イギリス8 エジプト1。
日本は滅亡し、残りは4ヶ国である。


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